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終わる日記(5/7)

2024/4/14

オンデマンド授業をパソコンで受けて、履修を取り消そうと思った。

昨日のポン酢鍋の続きをして、ゴロゴロして、洗い物をして、またゴロゴロしていたら夕方になっていた。散歩に行こうと思った。

住宅街で、庭に柑橘類のなにかがたわわに実っている家がちらほらあって、いつも思うことだが、食べないのならわけてほしいと思った。

先週行った公園に行った。桜はもうかなり散っていて、公園の色が変わっていると思った。池の前に「魚つり禁止」と書かれた注意書きがあり、どんな魚がいるんだろうと思っていたら魚の跳ねる音が聞こえた。いいタイミングだと思って音のするほうを見たが、どんな魚なのかわからなかった。川魚であることはわかった。

池のほとりに紫陽花が生えており、そこには葉っぱが青々と対生していて、ヴァイタリティがあると思った。紫陽花が手ぐすねを引いて待っていると思った。

池を回るようにして、花しょうぶ園を歩いた。歩いて抜けてから、看板に書いてあった菖蒲の名前が気になったので引き返すことにした。五色の珠、揚羽、初鏡、ピンクフロスト、早生且見、紅千代鶴、翠映、玉手箱、沖津白波、星合の空、と書いてあった。初老の男性がミスチルの「シーソーゲーム」を熱唱していた。

ベンチで小休止。雀とか椋鳥とか鶯とかが無造作に鳴いていて、池を眺めながらボイスメモでその鳴き声を録音した。遠くのほうから、おにごしよという声が聞こえてきて、これも録音されるんだろうかと思った。

視界の先で、伊丹空港の飛行機が斜めに飛んでいった。しだいに小さくなっていき、そのまま遠くへ行ってしまいそうなのに、凧が強風に流されるみたいに引き戻されて飛んできた方向に消えていった。定期的にここに座ろうと思った。

家に帰り、米の炊けた香りを楽しみに扉を開けるとフルーティな甘い香りがしてきて、これは炊けていないときの香りだと思った。炊飯器を見ると残り3分で、帰る前はシャワーに直行しようと思っていたが、あと少しだから待とうと思った。ピピー、ピピーと炊けた音が聞こえて、開けてみるとうまく炊けているようだったので気分が上がった。炊き上がりはパサパサになることもベチャベチャになることもよくあることで、うまい頃合いで炊けることは珍しいことだから嬉しかった。軽く混ぜてからシャワーに行った。

オムレツを作って、晩ご飯はもう完成したと思った。オムレツとご飯。ケチャップは味変に使いたくて、オムレツの隅っこのほうにだけかけようとしたが飛び散ってしまい、ぜんぶがケチャップの味になった。

ご飯にちりめんをかけて、しょうゆをちょんちょんと垂らして食べた。鰹節を追加しようと思ったが、取りに行くために立ち上がるのがめんどうだと思ってやめた。ご飯をおかわりして、汁物代わりも兼ねて久々にお茶漬けにすることにした。永谷園の素をかけ、ちりめんとしば漬けと梅干しを添える。素の袋の裏に、「茶わんは、いつもよりも大きめのものを」と書いてあって、そんなものはない、とツッコミを入れた。お湯を注ぎながら、今日は豪華版だと思った。

洗い物を済ませてから、甘夏をむいた。すでに痛みかけていて、柔らかくなっていたり、尻にカビが生えていたりするものもあるから、早急にむかなくてはならないと思っていた。むいていたら、尻のカビがまな板に移って灰色の跡がついたので、汚染すると思ってすぐに他を避難させた。4玉むいたらタッパーひとつでは収まりきらなくなり、新たなタッパーが必要になった。戸棚を開けたくなかったので近くにあった皿を取り、べつにすぐに食べるんだからかまわないと思った。

洗い物。さっき三角コーナーをリセットしたのに、甘夏の皮のせいでまた一杯になってしまって、今日の洗い物はこれで3回目だと思った。

布団に入ってもなかなか寝付けず、考えごとをしていた。尿意を催したが、考えているうちに眠れるはずだから大丈夫だろうと思った。しばらくやり過ごしていたが、膀胱がはちきれそうな感じがしてきて、もはやこれは大丈夫ではないと思ってトイレに向かった。尿はちょろっとしか出なくて、騙されたと思った。

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