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京大卒が教える🍰京都の穴場・ディープスポットの完全ガイド|喫茶店・カフェ編|京都移住

こんにちは。双子のトコトコ(姉、京大卒)です。

京大を卒業して会社員をした後、京都が好きすぎて住む家もないのに着の身着のままで京都に向かい、そのまま居着いています。
京都には大学時代を合わせると7年ほど住んでいます。

京都の楽しみ方は無限大です。カフェ、建築、自然、古道具などに関心がある私が、京都のおすすめスポットと楽しみ方をお伝えします。

全3回でお届けします。今回は喫茶店・カフェ編です。
コーヒーや紅茶片手にお楽しみください🫖


喫茶店・カフェ

元銭湯のマジョリカタイルに囲まれて 「さらさ西陣」

雑誌の表紙を飾ることも多い「さらさ西陣」。元銭湯の内装を生かしたレトロカフェです。

壁一面がカラフルなタイルで彩られており、まるで宝石箱の中に迷い込んだよう。元銭湯ということもあり、天井が高く開放的な空間です。

カフェさらさは京都市内で数店舗あり、さらさ焼菓子工房(焼き菓子販売+イートインスペースあり)で焼き菓子を焼いていることもあり、焼き菓子のクオリティが高いです。焼き菓子マニアの私は目が離せません。

さらさ西陣は土日は混みますが、平日や土日の夕方は穴場の時間です。夜21時まで営業しています。

近くには溢れんばかりのタイルで有名な船岡温泉(銭湯)もあるので、ぜひ行ってみてください。戦争の様子を模した欄間が見事です。

京町家の紅茶専門店でアフターヌーンティー 「卯晴」

うっかりすると見逃してしまう細い路地の京町家にあるのが、町家紅茶館の卯晴。店主のこだわりが詰まった可愛いらしい空間。

写真のアフターヌーンティーセット(名前は違かったかも)はいろんなお菓子が試せます。私はこの「ちょっとずつ」スタイルに惹かれてしまうのですが、それは味に対する学習欲と収集心が満たせるからだと思います。

机の上には紅茶の小瓶がたくさんあり、紅茶の香りを試すことができます。気に入った紅茶があったら購入可能。

実は私がこの店を知ったのも、知人からプレゼントでここの紅茶をもらったからです。その缶のデザインが印象的で、先日紅茶が飲める店を探していた時に思い出しました。(今のマイブームは紅茶と焼き菓子)

今は左京区の北の方に住んでいることもあり、紅茶と言えば北山紅茶館だと思っていましたが、卯晴もぜひおすすめしたいです。

北山紅茶館のランチにはたまにお世話になっています

吉田山の山道を抜けるとそこは… 「茂庵」

京大生では、たぶん知らない人はいないであろう茂庵。
京大近くにある小山「吉田山」の上にあるカフェです。緑に囲まれた爽やかな空間でランチやティータイムが楽しめます。茂庵に向かう10分ほどのハイキングもなかなかに気持ちがいいです。

窓から見える緑はさすが山の上だなと思います…!🌿

三角形に切られたプリンが美味しくないわけがない 「高木珈琲」

かつて経営コンサルタントとして京都出張した時に伺った高木珈琲。私は生粋のプリンマニアなので、ずっとこの容姿端麗なプリンを口に入れたくて仕方ありませんでした。

つるんとねっとりの間くらいの食感で、ほんの少しラムが効いています。たっぷりのカラメルソースを掬っていただきます。
結構大きめだったのですが、気付いたらなくなっていました。

午前中は禁煙ですが、午後からは喫煙可能になるので気をつけてください。私は嫌煙家なので午前に行きましたが、タバコの匂いは残っていませんでした。

さて、高木珈琲を出て道の向かい側にある下京中学校成徳学舎のレトロ建築が見事です。(写真がすぐに見つからず…)

普段は入れませんが、去年の京都モダン建築祭の時は公開されていました。今年も11月に京都モダン建築祭が開催されるので、建築に興味のある方はチェックしてみてください。
建築の見学だけではなく、ツアーも開催されるようです。

気になる…!

味覚で楽しむ鉱物 「ウサギノネドコ京都店」

「地球の鉱物コレクション」という隔週発刊の雑誌をご存知でしょうか?

各回に鉱物がついているという豪華な雑誌なのですが、小学生の頃の双子姉妹はこれを集めていました。

初期の付録はアメジストやローズクオーツなどの綺麗な鉱物なのですが、徐々に地味な鉱物が増えてきて、私は途中で飽きてしまいました笑。
一方、ノソノソ(妹)は最終刊まで集め続け、今も鉱物好きという素晴らしき興味の継続力。

そんな妹に思わず写真を送った鉱物スイーツです。(前置きが長い)前住んでいたところに近かったので、テレワークを抜け出して食べに行きました。

秘密の場所に入り込んだような店内の世界観は必見です。店頭に売られている鉱物や植物の雑貨もおしゃれです。

京都でレバノン気分 「汽 [ki:]」

京都でレバノン料理が食べられるということで、友人たちと朝ごはんを食べてきました。
炭が練り込まれたピタパンに具材を挟んでいただきます。燻製された鶏ハムやフムスが異国情緒を醸します。

このピタパンを見て、かつてポンペイ遺跡展で展示されていた伝説の「炭化したパン」を思い出したことは、友人たちにはその場で言えませんでした。

ポンペイ展ではこのパンがクッションとして売られて、話題になりました

食べ終わった後は、旧五条楽園の遊郭建築をめぐるお散歩へ。そこらじゅうに遊廓の面影があるので、この辺を歩いた際は探してみてくださいね。チェックポイントはステンドグラス、タイル、曲線、丸窓などです。遊廓建築が好きすぎて語り出したら止まらない…

高瀬川沿いに歩みを進め、「丸福樓」という旧任天堂本社で現在はホテルになっている建物で折り返しました。朝からリッチな時間が過ごせました。

秘密基地みたいな秘密のジャズ喫茶 「ジャズスポット ヤマトヤ」

平安神宮の近く、知る人ぞ知るジャズ喫茶をご紹介しましょう。
ジャズスポットヤマトヤは元気よく歩いていたら見過ごしてしまうくらい、ひっそりと存在しています。

ドアを開けると、並べられているレコードの数々に圧倒されます。仄暗い店内に、シックな家具やアンティークのティーカップが映えます。外の明るい世界からは想像できない店内です。
例えるならば、パソコンをライトモードからダークモードにパッと切り替えたような世界観の変化。

カウンター席数席に、テーブル席が4つほどあります。ジャズに聴き入ってるお客さんも多いので、店内ではお静かに。

薪ストーブの温もり空間でお食事を 「コーヒーレストラン ドルフ」

京都地下鉄烏丸線の最終駅「国際会館」から歩いて行けます。京都に土地勘のある方なら「だいぶ北の方だな」と思うでしょう。はい、だいぶ北の方です。
私はこのあたりにある大学の展示会や、山仕事に行く途中に立ち寄っていました。

薪ストーブがあるカントリー風のお店。広々とした店内で席数が多いです。メニューの種類が多いので、カフェとしてもレストランとしても使えます。

上の写真はスコーンのモーニングセット。外はサクッと、中はしっとりとしたスコーンを頬張った時、私は京都に住んでいてよかったと思いました。京都は和食だけではないのです。

京都のブーランジェリーといえば 「Le Petit Mec 今出川店」

京都はパンの消費量が全国1位であることで知られており、歩けばパン屋にあたるほどパン屋が多いです。
その中でも、京都のパン屋で外せないのが「Le Petit Mec」です。フレンチスタイルのパンを販売しており、外観から異国情緒が漂います。

どのパンも美味しいですが、私のおすすめはハードパン。噛むほど味が出る生地に具材が絶妙にマッチ。季節の食材による創作も魅力です。私はハードパンマニアなのですが、京都のお店ではこちらのパンが一番好きです。

私のLe Petit Mecの楽しみ方は、イートインすること。買ったパンを温めて出してくれます。ホットミルクを頼むとピッチャーで3杯分くらい出てきます。

フランス語のラジオに身を任せると、フランス気分を味わえます。ここはフランス?ええ、bonjour!

瑞々しい果物が主役のフルーツサンド 「市川屋珈琲」

もっちりした塩気を感じるパンとあっさりとしたクリームが、主役のジューシーな果物を抱きしめます。その3者のハーモニーに、何度桃源郷へ連れて行かれたか分かりません。

…と言っても私は味の蒐集家なので、一口味わった後は分解して骨の髄まで味わい尽くします。単体で食べても十分美味しいです。

季節によってフルーツが変わるので、お気に入りのフルーツの時に行ってみてください🍑

私の密かなおすすめはたまごサンド。
カリッと焼かれたコッペパンに、胡椒の効いた卵フィリングが入っています。私はたまごサンドマニアなのですが(マニアなものが多すぎる)、ここを超えるたまごサンドに出会ったことがありません。

カメラのF値が低くてたまごサンドがぼやけてる
こういうバターたっぷりのぶ厚いたまごサンドも好きです

あと最後にこれだけ言わせてください。
ここで使われている器は、作家ものがほとんどです。あまりに繊細で美しくて店員さんに器について尋ねてしまったほど。店内で販売もされています。フルーツサンドを頬張りながら注目してみてください。

地下に秘密の図書室…?ポーランド料理が楽しめる隠れ家 「Max1921 book cafe」

京都ツウでも知っている人は少ないんじゃないか?と密かに思っています。

ドイツやポーランドに造詣が深い店主が営んでいるカフェ。蔵書がかなりあるので、アカデミック関係の方ではないかと思います。

さて、ランチには珍しいポーランド料理を。この日にいただいたのは、小麦の記事にひき肉が包まれた、水餃子のような料理でした(名前を忘れてしまった)。つるんとした喉越しで、喉越しにこだわりのある私にツーベースヒットしました。

食後にも本棚を舐め回すようにみていると、「地下もありますよ」とのお声だけ。階段を降りていくと、そこには秘密の図書館が広がっていました。

ここに降り立つと、東ヨーロッパやロシアを彷彿とさせるような哀愁に呑み込まれます。上映されている映画がいい味を出しています。

多くのジャンルの本がありますが、個人的にはこの時に読んだ「放浪のダダイスト辻潤」が刺さりました。
辻潤とは、明治生まれの翻訳者エッセイストで"放浪者" “創造的ニヒリスト” “無頼のオリジナリスト”とも呼ばれている”変わった人”です。

この本の目次だけをみても、面白そうに思えませんか?

目次
幼少年時代
自我の目覚めと反抗
伊藤野枝のこと
刹那自我人の誕生
美的浮浪者
虚無的アクチュアル
相思相愛せよ
巴里の下駄
どうすればいいのか?
辻潤天狗になる
一つの魂の勝利

自分が放浪しているからか「放浪」と名前が入った本を手に取ってしまいます。ちなみに林芙美子の「放浪記」は私のバイブルです。

ぜひこの本を家にも欲しいと思ったのですが、古本屋にもなかなか置いてないんです。どなたか見つけたら私にください笑。
この本を読みにまたカフェに伺おうと思います。

まとめ

この記事が生まれた背景

妹と双子noteのアクセス解析を見ていたら、2番目に多く読まれている記事が「関東から京大を目指した理由」であることが判明しました。

(ちなみに最も読まれた記事は、京大生は変人なのか?という記事です。)

偏差値を75に上げた勉強方法よりも京都移住に興味があるのか…?
そう気づいたことで、この企画が誕生しました。

文章だと長くなるから写真を多めにしよう!と思ったら、文章も写真もガイドブック並みに分量が多くなってしまいました。

妹に初回の原稿を見せたところ「これは3回に分けて投稿した方が読みやすい」とのアドバイスがあり、今回は喫茶店・カフェ編として投稿しました。次回以降の建築編と自然・マニアックな京都編もお楽しみに。

このnoteが京都観光や京都移住の参考になれば幸いです。
何か質問がありましたら、お気軽にコメントください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
有益な情報を発信していきますので、今後ともよろしくお願いいたします🐼
(この記事は執筆トコトコ、校正ノソノソでお送りしました)


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