見出し画像

ゆかりんHoney bunnyツアー京都公演 遠征録・感想

今回はとある1曲だけ異様に長く書いてしまいました

 8時過ぎ、快眠で朝を迎える。そういえば大物政治家の生死みたいな珍しく社会派な夢を見た気がするなあと思いながらテレビをつけると、似たようなニュース速報が流れていて面食らうが、こちらは命に別状はないとのこと。
 神戸といえばパンの街、調べてみればホテルの真隣にパン屋があって、朝から開店しているらしい。散歩がてら2つほど焼きたてのパンを買ってきて朝食にする。

写真のセンスに成長がない(せめてビニール袋から出せ)

神戸三宮9:10→西宮9:25/9:28→武庫川9:34

 昨日に引き続き、私鉄を乗り潰しながら京都を目指す。今日は阪神電車のうち乗りつぶせていない武庫川線と尼崎~野田間、そして京阪電車を乗りつぶすことに決めて、まずは神戸三宮駅へ行く。今日も乗り換えの運に恵まれているらしく、ホームへ階段を降りていくとちょうど特急の発車1分前で、それに乗り込む。停車駅は多いがノロノロと遅い感じは全くなく、快適に走っていく。
 西宮駅で後続の急行へ乗り換え。さすがは阪神電車らしく、駅構内には次回の甲子園で行われるカープ戦3連戦の告知が流れる。広島出身の私としては負けていられないところ。急行は特急と比べれば乗客も少なく、ゆったりとしていた。2駅6分で武庫川駅に着くが、さすがは名前に川とつく通り、橋の上に駅が作られている。

武庫川9:38→武庫川団地前9:42/9:46→武庫川9:50

 連絡通路を急ぐと、武庫川団地前行きのカラフルな2両編成が止まっている。乗客は20名弱で、ワンマン運転らしい。電車は路面電車のようにゆっくりと走っていき、終点の武庫川団地前に到着する。

直角で構成された端正な駅舎
カラフルな2両編成

 武庫川団地前駅のホームには長蛇の列ができている。日曜の朝、この時間帯は住宅街から都市部へ向かう人が多いらしい。一旦改札を抜けて駅舎の写真だけ撮って車内へ戻ると、もう座席はすべて埋まっていた。

武庫川9:55→大阪梅田10:08

 武庫川駅に着き、中間改札を抜け、トタン屋根の連絡通路を通って川の上のホームに戻ってきた。20分前とは違って急行は混雑していて、遠征の大きめの荷物で乗っているのは申し訳ないような気持ちになる。未乗だった尼崎~野田も無事走破し、阪神電車は残すところなんば線の西九条~難波間のみとなる。8月の大阪公演でここも乗ることにしようか。

梅田10:16→淀屋橋10:19

 地下街にいると自分がどこを歩いているのか全く見当がつかないが、御堂筋線の看板を頼りに進んでいって改札を通る。混雑した車内に体を押し込め、耐えること3分、淀屋橋駅に到着する。

淀屋橋10:42→出町柳11:39 特急

 せっかくだから京阪のプレミアムカーというやつに乗ってみようと窓口に行くと、最短で42分発の席が空いているとのこと。500円でリクライニング付きの1人席に乗れるとあっては課金しない手はない。駅員氏は軽快な関西弁で指定券を発券してくれた。

これがプレミアムカー
車内の様子。グリーン車並みの快適性。

 この1面2線の小さな終着駅でよく列車をさばき切れているなと驚かされるのだが、この特急も3分足らずで折り返しの車内整備を終え、車内に案内された。プレミアムカーは3列シートと幅広で、専用の添乗員もいて万全のサービス体制が敷かれている。乗り心地の良さも別格で、走っていても揺れを感じることがほとんどなく、レールの上を滑っているような感覚がする。曇り空の隙間からさしてくる日光が心地よくて、微睡んでいるうちに七条駅に着いてしまった。どうもどこかの駅で非常ボタンが押されたらしく6分遅れらしいが、ここまでくれば急ぐ理由もないから関係はない。気が付けば地下に潜っていて、終点の出町柳駅に着く。

出町柳11:53→三条11:57

 改札を出ると土産屋があって、多少覗いてみつつ次の作戦を考える。折り返し三条まで行くと正午前。三条で適当に昼食にしてホールへ向かうことにしよう。
 階段を降りると、いかにも京阪という緑と白のカラーリングの電車が止まっていて、それに乗り込む。行先は淀屋橋ではなく”淀”行きとのことで、大阪のかなり手前が終着駅らしい。
 2駅4分ほど乗って三条に着くと、電波の良さげな場所を探して、時計とスマホを眺める。高崎の整理券争奪戦を制し、適当に昼食をとることにする。どうせならおばんざいを……と言いたいが、ここは出費を抑えておきたく(といっても焼け石に水だが)、ファストフード店へ。

三条大橋を望む

三条京阪12:28→東山12:29→ロームシアター京都

 地下鉄を1駅ほど乗り、東山駅に着く。改札隣のコインロッカーが開いていたからそこに荷物を置き、徒歩でロームシアターに向かう。神宮道を進んでいくと大きな鳥居が見えてきて、その両隣には美術館が立ち並ぶ。その先の交差点を左折すると、体育館のような雰囲気の建物が現れてきて、それがロームシアター京都だった。

ロームシアター京都

 本人確認を済ませると、朝から銀閣を見てきたというてちちさんに遭遇。毎回会う人には悉く会い、一方で同じくほぼ全会場にいるのになかなか会わない人には会わないというのはおもしろい。暫く談笑して、平安神宮のほうへ向かってみると、お祭りをやっているようで、木陰でビールを嗜むうご凛さんに遭遇する。

平安神宮

 小学生の頃に家族旅行で京都に行ったことがあって、金閣、銀閣、清水寺は周ったはずだが、平安神宮に来たのは初めてだった。境内の広さに圧倒されつつ、外拝殿で二拝二拍一拝すると、神苑へ向かうことにする。明治時代を代表する日本庭園である平安神宮神苑は水と緑、そして建物が織り成す景色が心地よくて、思わず何度も足を止めてしまう。神苑の途中には京都市交通局の二号電車が展示されている。現存する日本最古の路面電車らしい。私は中学・高校の頃に広島の路面電車で通学していたのだが、当時は京都の路面電車から移籍してきた車両が活躍していて、何度も乗った記憶がある。この二号電車はあの時通学でお世話になった車両たちの大先輩ということかと思うと、どこか不思議な感慨深さがある。

平安神宮
不思議な縁を感じる二号電車
この写真にキャプションをつけるのは野暮だろう

京都伝統産業ミュージアム

 平安神宮を一通り巡ってロームシアターに戻ると、ろかるのさんに遭遇した。暫く談笑しつつ次の目的地を探していると、目の前に伝統産業ミュージアムなるものを発見して私はそこに行くことに。京こま、西陣織、京仏具……、歴史や古典の授業で京都は文化の中心地と習ったが、それと同時に文化を支える工業の中心地でもあったのだなと認識させられた。

京都国立近代美術館

 まだ小一時間ほど時間があり、一旦ロームシアターに戻ってチケキーを買うと某アビスパサポーター氏の姿が。今日はライブの時間帯にサンフレッチェ対アビスパの試合が予定されていて、アビスパサポーターがいたら「今日は勝たせてもらいますよ」と言おうと意を決していたのだが、ようやくアビスパサポーターに出会った。
時刻は15時前、まだ時間があるが、さすがにどこか遠くの観光地へ行く時間的余裕はないから、近代美術館に行くことにする。常設展のほうしか行かなかったが、横尾忠則のグラフィックデザインには衝撃を受けた。出口付近では東京国際版画ビエンナーレ関係の展示が多くあった。その版画展のことは知らなかったのだが、日本は江戸から続く木版画文化の中心地だというのは日本史や世界史で習った気がする。

ロームシアター京都

 会場に戻ると、再びうご凛さんに遭遇して立ち話。開場5分前に階段を上がってみると、なんとなく列ができてきて、定刻通り開場となった。今日は17列目のセンター。私は普段通路席やその隣を引き当てる確率が異常に高くて、センターでライブを観るなんていつ以来のことになるだろうか。

 今回のライブではどの会場でもスモークを大量に焚いている印象で、前日の兵庫だけは控えめな気がしたが、今日は仙台以前同様にスモークが充満している。綺麗で幻想的な照明効果を楽しむことができそうで期待感が高まってくる。

壁打ち込みタイルの先駆らしい

Poppin' Magic

 客入れBGMが鳴りやまないうちに男爵が入場してきて、会場は拍手に包まれる。暗転して全員が立ち上がり、一斉に花開くようにピンクのペンライトが灯っていく。いつものようにイントロが始まると、ポップアップから登場したゆかりんは笑顔でこちらに手を振って、そしていつものように歌い始める。私は名古屋からこのツアーに参加し始めているが、4週間で7公演目、この光景が日常のものになってきたことに嬉しさを感じる。

好きしかありえない

 Aメロでハートを描くように手を動かす振りがとても輝いて見えてくる。Cメロでは一斉にペンライトが上下に動き始め、“好き好き大好き大好きゆかり”のコールが響き渡る。間奏の口上の声も相当大きくなってきて、完成されてきた感がある。冒頭2曲で一気にスイッチが入って、ゆかり王国に来たことを実感する。

MC

 最前列までの距離が近いようで、少しでも前に出ると規制のために張られたロープを越えてしまいそうだという。京都は大丈夫だろうが、たまに変な人もいるという流れから、私は歴史的事実としてしか知らないが、古のラジオ事件に触れるゆかりん。怖がってみせるゆかりんに「なにもしないよー!」と客席から声が飛ぶが、「何かするやつが何もしないっていうんだろ!!」と見事に一蹴した。

Sweet alert

 やばい人の歌という前振りの後に始まったのは「Sweet alert」。確かに色んな意味でそうかもしれない。“一度は許しても”から始まる横向きのゆかりんの振り付けが個人的には好きなのだが、曲中に2回しか見られないのが惜しい。

キャラメル

 キャラメルを思わせるような黄色い照明に照らされるなか、始まったのは「キャラメル」。ライブで聴くキャラメルは何度聴いても心地よくて、立ってペンライトを振りながらこの曲を浴びると多幸感が溢れてくる。

トーキョーキャンディーガール

 昨日のMCで話題になった振り付けがあって、正直どこのことかよくわからなかったのだが、まさかの冒頭だったようで、各所から落胆と笑いに似た声が沸き起こる。神奈川では覚えておこう。サビのところではマイクを持たないほうの手でメイツと同じように振りを踊るゆかりん。

映像

 今日の映像はキャラクターなりきり朗読。朗読したのは『かわいそうな犬』もとい『よくばりな犬』ではなく『桃太郎』。突然出てきた「ゆかりんの親戚」というカードには、実在しない舌足らずキャラで朗読するゆかりん。

エアシューター(アコースティック)

 男爵とドレス姿のゆかりんが出てくると、ここからはアコースティック。サビのところの振り付けではいくつかペンライトも灯って、綺麗な光景が広がる。Dメロではゆかりんの歌声に対してクラップで応える。アコースティックの静けさと美しさの中でも一体感を感じられる。

MC

 昨日の終演後にメンバーと食事に行ったという話に。エンゼルは薩摩揚げ担当だったらしい。そして会長はロックが似合う。

夢色ラビリンス(アコースティック)

 イントロのラビさんの弾き方に優雅さを感じる。静けさの中でゆかりんの歌声の艶がかった綺麗な部分だけがホールに響いてくるこの曲のAメロはとても好きで、目を閉じて聴き入ってしまう。

you(アコースティック)

 この曲を好きになるとは思わなかった。2019年からゆかりんのライブに参加するようになった私は、最初に参加したTCツアーで3回この曲を聴くことになるのだが、心に強く響いてきて、締め付けられるような思いがするこの曲と詞、そして時には涙を流しながら悲哀に満ちて歌うゆかりんを受け止めきれなくて、この曲をあまり好きになれなかった。そもそもピアノが中心のバラードがあまり得意ではないというのもあるし、たぶん当時の私にとっては見たい光景ではなかったのだろう。以来、正直なところこの曲を避けていて、ライブDVDを見るときもなんとなく飛ばしてしまっていた。

 昨年11月、おとなのゆかりちゃん祭りで4年ぶりにまともにこの曲を聴いたとき、言語化が難しいのだが、TCの時とは違った聴こえ方がした気がした。とはいえ、相変わらず好きな曲というには程遠かった。

 ゆかりんとラビさん以外の4人が退場して、ゆっくりと、丁寧に鍵盤を弾き始めるラビさん。私が今回のツアーで聴く4回目の、そしてライブで聴く8回目の「you」が始まった。優しく語りかけるように歌うゆかりん。1番の歌詞を歌うゆかりんは、今まで聴いたことがないほど優しさに溢れた歌声に聴こえて、今までとは違う表情の「you」を前にゆかりんを一心に見つめていた。続く2番、1番とは対照的に、ゆかりんの感情が溢れてきているのが目にはっきりと映った。聴こえてくる歌声は涙声になって、嗚咽している様子に心を掴まれた。曲自体が生きているように感じられて、感情となってこちらに押し寄せてくる。そしてその歌声は私の心の中に自然に入ってきた。必死に声が途切れないように歌声を紡ぐゆかりん、気が付けば周囲からもすすり泣く声が聴こえてくる。その空気感に心を掴まれてしまった。仙台の感想で”今まで、「you」は正直なところあまり好きな曲ではなかったのだが、今回のツアーで好きになった曲の1つかもしれない”と書いたが、はっきりと「you」を好きになったのは紛れもなくこの瞬間だった。

 少しだけ先述したが、そもそもピアノ+ゆかりん(に限らず歌手)の歌声だけで構成されているような(実際は他の楽器も入っているが)、バラードのド真ん中にあるような曲は苦手だったはずなのだが、この瞬間以来その苦手意識も薄れているのか、試しに何曲か聴いてみても心の中の抵抗感みたいなものを感じなくなった。ゆかりんにまた1つ大切な何かを貰ってしまった。

映像

 今日のバーチャルデートは海。浜辺でキャッチボールをするのだが、抜群のコントロールでグローブに届けないと後逸する姿は何度見てもおもしろい。普段貝を買うことがないけどホンビノス貝売ってたら買ってみようかな……。

スーパーノヴァ

 真正面の完璧な高さから、星々の環の中心に、宇宙の中心に位置するゆかりんを望む。それはただ美しいというほかない。照明は正面からでもはっきりと立体的に見えて、その中心で輝きを発しているゆかりんを囲むのは惑星か、それとも遠くに位置する恒星か。星々は尾を引いて高速で回り始めて、動きのある世界が出現する。

逆蜻蛉

 一瞬の静寂ののちに鋭さを持つギターが鳴り響く。幕の左端からゆかりんが出てくると、白い幕は落とされて、そこにはどこか恐怖を感じるような刺激がある光景が広がっている。満面の笑顔、いや、目だけはどこか怖いものがあるように思う笑顔でその曲を歌い上げた。

null

 優しく語り掛けるような、独り言をつぶやいているような、そんなゆかりんから発される一言一句が身体に浸透してくる。自然の中で清らかな水を飲むと、水がスーッと体に入ってきて、細胞に直接浸透していくような感覚がすることがあるが、この曲はまさにそういう感じで、詞が直接自分の身体になじむように入ってくる。

映像

 今回の映像は目隠しでツアーの抱負を半紙に大書するというもの。命の大切さと肉への欲望がしたためられた。

You Are The World!

 楽しくて明るい世界が始まる。私には縁遠くて全く知らない世界なのだが、クラブとかディスコってこういう雰囲気なんだろうか。メイツの動きに合わせるようにペンライトが揺れ、そしてクラップが鳴り響く。

めろ〜んのテーマ 〜ゆかり王国国歌〜

 今日の日替わり曲は「めろ~んのテーマ」。ゆかりんにはステッキが手渡され、かわいらしいゆかりんの歌声と洗練された王国民のコールが響き渡る。決してそれは異様な光景などではなくて、完成された一つの空間だと思う。今日もめろ~んの魔法にかかってしまった。

Paradoxx.

 2曲で作り上げられた空気感を一度ゆっくり洗い流すように、ラビさんがイントロを弾くと、気持ちは落ち着いて冷静になって、ニュートラルな状態から「Paradoxx.」が流れ始めた。歌詞にある相手に対する内的な感情を落ち着いた声で歌い上げるゆかりん。それはとても美しいものに見えた。

映像

 ドキュメンタリーは仙台公演から。そこには昨日の神戸公演でメイツと男爵の楽屋からパンとお菓子を横取り(交換)する姿がカメラにバッチリと捉えられているのだった。

Vanilla Lover

 映像が終わると、ダンスの時間が始まる。開演前のYouTube収録ではなくて、こちらが本番らしいから、それなりに気合を入れつつ、間違いなく踊ったつもりだが、ゆかりんからはどう映るのだろうか。後ろから見た感じではみんな踊れているように見えるのだが。

 この曲は歌詞のかわいさがって、メロディ自体の陽気さも相まって聴いていて楽しい気持ちになってくる。

MC

 昨日のほうが踊れていたとの評。もっと修練を積むしかない。みみちゃんは驚くと目を見開くらしい。

Wonder habit

 ほんの少しだけ可憐さの要素を加えた声でゆかりんが歌うのは「Wonder habit」。輝くステージで歌われる、真っすぐでいじらしさを感じる曲を前に、ステージを呆然と見つめることしかできない。

期待しないで

 冒頭の会話みたいなコールが楽しい。全体的に相手に優しく語り掛けるような歌詞で、距離感が近く感じられる気がしてくる。もともとこれくらいのテンポ感の曲が好きというのもあるのだろうが、聴いているととても心地いい。

La La Love call

 一気にエンジンがかかるかのように、会場全体が揺れ動き始める。Aメロの後半ではゆかりんの振りに合わせるように会場全体のペンライトがゆっくり動いていく。間奏のメンバー紹介では、今日はギターを鳴らして会場を盛り上げるノリさん。Dメロの“ありがとう”の声はとても大きかった。

Exactly

 イントロでステージ向かって右手側のメイツ2人とじゃれ合うゆかりん。左手側の2人は拗ねた様子で、とても面白い。客席側の声量は今日一番といってよくて、Bメロは曲がかき消されるほどだった。

逢うたびキミを好きになる

 イントロではオレンジ色と銀色のテープが飛ぶ。ギリギリ私のところまでは飛んでこなかった。この曲ではゆかりんはステージの左右を動き回っていて、客席とのやり取りもとても楽しそうに見える。“逢うたびゆかりを好きになる”、私にとって、「you」を好きになったこの日には相応しすぎる言葉だった。

encore

Only oneのあなたのせいよ

 ライブTシャツ姿の桃色男爵が登場し、照明が暗転すると“ゆかりん”コールが鳴りやんで、ポップアップからゆかりんが出てくる。ゆかりんの右腕に合わせるように一斉にピンクのペンライトが上を向いて、そして前を指す。階段を降りてくるゆかりんに合わせるように階段が綺麗に輝きだして、とても綺麗な光景が目の前に現れる。

MC

 3連休だが、ギリギリ日帰りできるということもあって、今日中に家に帰る人が多いらしい。この会場から地下鉄の駅までは徒歩15分ほど、駅までみんなについて歩いていけば、まあ最初の人が迷っていなければ駅には着けるだろう。さすがに等々力からの帰りに川崎サポについていった結果生じる悲劇が起きることはあるまい。

Super special Day

 いつもとは違う緑と赤の照明にステージが照らされると、熊本で聴いたあのイントロが始まり、会場がどよめく。そして、“OK~”とあの歌詞が始まる。熊本のあれは幻覚でも幻聴でもはなかったらしい。なんとこのツアー2回目の「Super special Day」が始まった。前回は周りのコールに圧倒されるだけだったが、若干復習しておいた甲斐もあって、あのコールを叫ぶことができた。“俺もー!”のコールは最後のサビだけだと思うのだが、1番でも耳に手を当てて見事に空振りし困惑する様子のゆかりんがかわいい。

うらはら兎のねがいごと

 ついに最後の曲になってしまった。“キュンキュン!”、“かわいいよ!”とコールが入るが、いつもよりも声が出ているような気がする。サビのメイツでメイツが右斜めうえと左斜め上を2階ずつ指さすところから始まる一連の振り付けがあるのだが、今日はゆかりんもマイクを持たないほうの手でその振り付けをやっていてかわいい。

挨拶

 ステージからの景色はとても綺麗だそうで、みんなはこの景色を見れなくてざまあと笑うゆかりん。今日も客席に丁寧に手を振って終演となった。あっという間の3時間弱、また1公演終わってしまった。

 どの曲だったか忘れてしまったが、歌詞を飛ばしてしまうゆかりんは何度見てもかわいい。そして、今日は左側の隣の人と曲の解釈が合うことが多かったようで、連動しているかのようにペンライトの動きが合うことが多くてとても楽しかった。ご挨拶しておけばと少し後悔。

ロームシアター京都→東山20:20→烏丸御池20:25/20:31→京都20:37

 普段よりは少し早めに終演したようで、20時ごろにホールを出る。道に迷わないように神宮道を歩いていくと、道端に猫が佇んでいた。急に押し寄せた大勢の人間に驚いたのか、相当警戒しているご様子だったが、悪い人間ではないからご容赦願いたいところ。

ねこ様に対しあまりにも雑な写真を撮ってしまった。反省。

 地下鉄に乗り込んで席に座ると、対角線上にアビスパサポーターの某氏を観測して、そのまま感想戦をしながら京都駅へむかう。駅の適当なお店に入るころには、ライブの感想戦はJリーグの話題になっていた気もするが、サンフレッチェサポーターとアビスパサポーターが試合のあった日の夜に開催地とは無関係の京都で飲んでいるというのは面白い。
 ちなみに、この移動での烏丸御池→四条の乗車までで日本国内の私鉄線の乗車率が49.18%になったらしい。おそらくこのツアー中に私鉄線の”半乗”を達成することになるのだろう。

お疲れさまでした

京都21:38→東京23:45 のぞみ64号

 キオスクで適当に飲み物を買い、ホームに上がると王国民のほか京都戦を終えた浦和サポーターが列をなしている。電光掲示板を見ると、のぞみ64号の次にのぞみ488号の表示が。64号が終電と思っていたが、今日はその後ろにもう1本あるらしい。
乗り込むと車内はほぼ満席で、途中の名古屋からは柏サポーターも加わって混雑してくる。移動時間は睡眠時間にしてしまえと寝ていると、突然放送が鳴る。
「お休みのところ失礼します、、、」
もう小田原を通過して新横浜が近いのかと目を開けると、電光掲示板では掛川を過ぎたあたりの表示が出ている。何かあったのかと体を起こすと、どうも少し遅れ気味のようで、新横浜、品川、東京から終電に乗り継ぐ人を調査するらしい。私も巡回してきた車掌に声をかけると、おそらく数分の遅れに留まるだろうが、万が一乗客が多く乗降に時間がかかると接続時間が短くなる可能性があるとのこと。車掌の気遣いに感謝だが、その後の乗降もスムーズで、品川に着くころには所定時刻まで回復していた。無事、時刻通り東京駅に入っていく。

東京→某駅

 何度目になるか分からないが、東京駅から終電に乗り込む。無事に家の最寄り駅に着いて、1時前ごろに家に着く。これにて無事兵庫・京都遠征が終了した。

 それにしても、往路のひかり503号、復路ののぞみ64号は乗車区間も時間も去年の奈良遠征と同じだし、今回お会いした方々もどこか去年の奈良公演に関係のある方々が多かった気がしたが、今回も事故なく帰ってくることができた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?