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命をつなぐ大切さは分かっているのに…

鬼滅の刃、柱稽古編の第二話。「水柱・冨岡義勇の痛み」が放送されました。またまた鬼滅から学びをもらったので、私の考えを追記しながら話していこうと思う。

愛する者の死

炭治郎の師匠である冨岡義勇には、鬼滅隊への入隊試験を共に受けた錆兎(さびと)という親友がいた。錆兎はめっぽう強く、実践形式の試験では鬼を全滅させてしまうほどだった。当時、義勇は弱く片目を鬼にやられた時も錆兎に助けられている。

その錆兎が試験で命を落としてしまう。義勇は深い悲しみを感じると共に自分の不甲斐なさ、力不足を痛感する。

そして、現在のストーリー。義勇は、自分が試験で鬼を一体も滅することなく試験を通過した自らを水柱として認められずにいた。柱稽古編とタイトルの通り、柱が各自用意した厳しい修行を炭治郎たち鬼殺隊が乗り越えていくストーリーだが、義勇は自分にはその資格がないと思い込んでいた。

鬼殺隊の最高管理者である産屋敷耀哉は、義勇に直接会って、稽古をつけて欲しいと頼もうとしたが、すでに身体を蝕まれており、屋敷で寝込んでしまったため叶わない。

そこで炭治郎に文を送りって、炭治郎から義勇の心に火を付けようとした。炭治郎は義勇から無視をされ続けながら、必死の説得を試みる。

心に火が灯る

無視を決め込む義勇のあとを追う炭治郎。橋上のシーン。

炭治郎:心の声
義勇さんは自分が死ねばよかったと思っているんだな。痛いほど分かる。自分よりも生きていて欲しかった大事な人が自分よりも早く死んでしまったり、それこそ自分を守って死んだりしたらえぐられるようにつらい。

(中略)
どんなに惨めでも恥ずかしくても生きていかなきゃならない。
(中略)
義勇さんは、錆兎から託されたものを繋いでいかないんですか?

錆兎:義勇の回想シーン内
自分が死ねばよかったなんて二度と言うなよ。もし言ったらお前とはそれまでだ。友達をやめる。翌日に祝言を挙げる予定だったお前の姉もそんなことを承知の上で鬼からお前を隠して守っているんだ。他の誰でもないお前がお前の姉を冒涜するな!お前は絶対に死ぬんじゃない。姉が命を懸けてつないでくれた命を、託された未来をお前もつなぐんだ。

義勇:心の声
痛い。頬を張り飛ばされた衝撃と痛みが鮮やかによみがえる。なぜ忘れていた?錆兎とのあのやり取り。大事なことだろう。思い出したくなかった涙が止まらなくなるから。思い出すと悲しすぎて何も出来なくなったから。未熟でごめん。

命をつなぐ大切さ

鬼滅の世界で度々使われる「つなぐ」というセリフ。命をつなぐことは先祖からの意思を後世につないでいく義務がある。と言うメッセージに聞こえる。

日本をはじめ、先進国は少子化で非常に厳しい舵取りを迫られている。「子持ち様」と言う子育て世代を揶揄する言葉まで出てきている日本はとても危険だなと感じる。

子供のいる家庭は全世帯の20%未満というのは、正式に社会的マイノリティーであることを示している。

子供達はうるさいから近所に公園をつくらないで欲しい。公園のボール遊び、花火などは禁止。静かに遊びなさい。大人たちは自分たちにも子供であった時を忘れてしまったようだ。

ここに政府の子育て支援増税が追い打ちをかけた。私たちだって生活は楽じゃない。子供のいない私たちが何故子持ち家族に金銭的サポートをしなければいかないのか。子持ちだけ優遇されるのはおかしい。という不満が爆発している。

子供に優しくない社会は発展するとは思えない。多様性の時代だ。子供が欲しくても授からない人、結婚する気がない人、子供を持たない選択をする人、同性で養子縁組みで子供を育てる人、育てない人、色々な人が生きる中にあっても子供が不利になる社会には嫌だなと思う。

鬼滅を見て、命をつなぐということに心動かされる人が多かったからヒットしたのだと思う。自分自身も生きる。そして、その命を子供達につなげていく。

それが自分自身の子供でなくても、社会全体、日本全体で考えられるようになれたら国民の幸福度ももう少しマシなものになると思っている。


筆者紹介
世界のアゴタク
日本人セラピストが世界で活躍する世界をつくる。

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