きっとそう
決して退屈ではないし
哀しんでいるわけでもないけれど
いつも何かをはじめるには
遅すぎると思っている
頭の中であれこれと考えては 口にせず
声に出そうとするころにはうっすらとしていて
子供のころは一日中話す相手を探していたのに
ささくれならいくつもある
それが深い傷になるなら よほど決意しやすいのに
今日のお菓子をつくって
布団を外に干して
道沿いの花に気をとられ
太陽をあびて
深く息を吸ったら
すべて忘れている
そして
少しずつ肩にほこりがたまっていく
あるいはそのほこりが
生の美しさなのかも
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