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100年間宝塚を見守った木をアップサイクルしたカンフル剤

「KUSURASHI」を製造している自然をちからにの角様(以下敬称略)にお話をお伺いしてきました!


―HUSURASHIシリーズが生まれたきっかけを教えてください。
角:
私は生まれも育ちも宝塚市で、宝塚には宝塚ファミリーランドという遊園地や宝塚ホテルなどが宝塚劇場の近くに古くからあって、その周辺にはクスノキがたくさん植わっていたんです。その中でもシンボルツリーといわれるものが宝塚ホテルにあって、その木を昔から当たり前のように見てきたんです。ですが、宝塚ホテル周辺を開発することになって、クスノキが全部切り倒されて廃棄されてしまうという話を聞いたんです。
私はもともと美容室をやっているので、それ以前から自然にあるもので美と健康をライフスタイルの中に取り入れてもらいたいと思っていて、その考えの中で地元の酒粕を使った化粧品を作ったりしているんです。その流れで、地元の物で消えていったり、無駄になったり、捨てられてしまうものをアップサイクルして皆さんの下に戻して使ってもらいたいと思っていたんですよね。そんなところにクスノキが廃棄されてしまうという情報が入ってきて、100年間も宝塚を見守ってきた木を捨ててしまうのは「忍びないなぁ」と思ったので、誰も何もしないのであれば私が引き取って「じゃあ、やっちゃおう」みたいな形で始めたのがきっかけですね。

―スタートの時に商品のイメージはあったんですか?
角:
イメージはありました。美容系をもともとやっているのでルームフレグランスなどはもともと興味があって、ルームフレグランスとしてのイメージは何となくありました。
それを、製材所の友達に相談したら「こんなこともできるんじゃない?」という話になって出来上がったのがKUSURASHIシリーズのスタートなんです。
一番最初は、クスノキは樟脳(しょうのう)の原料だと分かっていたので、クスノキの自然の力を使って防虫・防臭剤を作れたらいいなと思っていました。

―木の香りを使うってなると、結構アロマオイルを作られる方が多いと思うんですが、このKUSURASHIシリーズは木そのままの素材感を活かしてると思うのですが、それはわざとですか?
角:
そうです。これはもうわざとですね。オイルを抽出する事も出来はするんですけど、それよりも木の感触などの素材そのものの良さを引き出した方が面白いと思ったのでこういう形なんです。
しかも、あまり見かけることもないので、、、(笑)
巷に出回ってる木って木の外側の白い部分を使ったものが多くて、木の中心の部分が使われてない商品がほとんどなんです。でもKUSURASHIシリーズはクスノキの中心の部分の良い部分、お肉で例えるとロースの部分を使っているのですごくいい香りもするし、木の持つ性質を一番持ったところをあえて使っています。

―木そのままの勉力を伝えたいということですが、加工自体はどのようにしているんですか?
角:
加工自体は、このサイズに切って表面をきれいにして1つずつ焼印を押してって工程だけです。特別に香りをつけて〜などはしてないです。