「売上が増えれば給料が増える」はウソ

売上が増えれば給料が増えるというけれども、僕個人的にはあれは嘘だと思っている。経営者が従業員を騙しているとかそんなことではなく、おそらくほとんどの従業員が信じ込んでいるものだと思う。経営者としては騙しているわけでもなんでもなく当たり前の事だよね、って感じ。

そもそも売り上げが増えれば給料が増えるなら、売り上げが減れば給料も減るはず。でも、実際は減ることはほとんどなく、ボーナスが減るくらいなもんじゃないかと思う。だから正確には「売り上げが増えれば給料が増える可能性がある」ってだけ。増えるかもしれないし、増えないかもしれない。

なぜこんなことが起こるのかというと、会社は従業員の給料を減らすハードルが高すぎて、下手に給料を増やすと売り上げが落ち込んだ時に修正が効かないからだ。

というのは良く言われていることだけど、本当は経営の本質からくるものが大きいと思っている。

例えば自分がバスケットボールチームを作るため5人の選手をとってきたとして、年俸は一人1000万だった。となると人件費が5000万かかる。ある年、成績が良く収益が増えたので人件費にかけられる予算が6000万になった。その時、その6000万をどう使うのか。

①現所属選手の年俸を1200万にするのか

②1200万の選手を5人獲得するのか

③現所属選手4名は据え置きで2000万の選手を獲得するのか。

自分が1000万の現所属選手だった場合、①の方法では年俸が上がるが、②③の方法をとる経営者であれば自分の年俸はそのまま。チームとしては人件費が5000万から6000万に増えたが、一個人で考えるとかわらない可能性が高い。

従業員にとって給料は経済活動のほぼ全てだけど、会社における給料は経営の一部に過ぎないという事。もちろん成果を上げていれば評価はされるし、自社で評価されなければヘッドハンティングされると思う。ただ物事は一次的な見え方だけではなく自分と他人では全く字がう物の見え方があると考えておくことは重要だと思う。

という屁理屈を仕事中考えていた。

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