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この世で一番強い能力

「受けたダメージに応じて強くなる」

キャラは多くの作品に出てきます。そして、私の考える一番強い能力だと思います。

ぺこぱに聞いたら時間操作する能力と答えるでしょうが僕は違います。

戦うたびに強くなりますから、真っ向勝負を挑むと間違いなく勝てません。多くの作品でも、倒し方は「無力化」「設定で弱点を作ってそこを攻める」などと相場が決まっています。


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僕が初めてこの能力を持ったキャラクターで考えてみます。「ウルトラマンマックス」に「イフ」という喰らった攻撃を全て打ち返してくる怪獣が出てきます。ミサイルを打ち込むとミサイルを打ち返し、ウルトラマンの必殺技さえもくらったら打ち返してくる厄介極まりない怪獣です。ウルトラマンマックスは「最強最速」を謳っていますがそのマックスでさえ太刀打ちできませんでした。

どうやって倒したか気になる方は「第三惑星の奇跡」という回をご覧ください。

もう15年前の怪獣ですが、未だに一番強いウルトラマンの怪獣を決める議論の際に必ず話題に上ります。

この絶望感が記憶に刷り込まれたせいか、自分もこの能力を求めるようになりました。その能力が顕在化するのに5年ほどかかりました。



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10年前のことです。僕はボーイスカウトのキャンプである女の子に告白しました。お察ししなくてもフラれました。

キャンプの帰り道に座ったマッサージチェアの話を新しい知り合いとしていました。30人を超える人数でバスに乗って移動していたので、はじめましての人が多くいたのです。

するとそこに余計な話して水を差したがるだいぶマルフォイっぽい奴が通りがかりました。

いるじゃないですかそういう奴。

当時の会話を再現します。

時を戻しましょう。

おおおとこ「あのマッサージチェアやばかったわ、めっちゃ効くわ」

聞き手「ほぇーすっごい」

マルフォイ「こいつ女の子にフラれたフォイよ」

確かに語尾にフォイとはつけてなかったです。そんなことはどうでもええねや。

時を進めましょう。

おおおとこ「フラれた傷さえ癒されたよね」

マルフォイ「バツフォイ!」

いやマルでしょうよ。

僕だって今でもこのマルフォイみたいなやつと積極的に絡もうとは思いません。だからといって、「スリザリンめ…!」ともなりません。へんな呪文かけてくる訳じゃないですし、見習うべきところがいっぱいあるからです。

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こういう、対応が難しい絡みされたら僕はおいしいと思います。

今後誰しもが嫌な絡みをしてくる奴からのフリに対処しないといけないでしょう。

皮肉を利かせた返しもできることはかなり有意義だと思います。人間関係を壊さずにすみますし、あなたからすれば、得は多いです。


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最後に、これは私だけの意見ではありません。

「ダレル・ロイヤルの手紙」を貼って、このnoteのしめとさせていただきます。


打ち負かされる事自体は、何も恥じるべき事ではない。 打ち負かされたまま、立ち上がろうとせずにいる事が恥じるべき事なのである。 ここに、数多くの人生での敗北を経験しながらも、その敗北から這い上がる 勇気を持ち続けた、偉大な男の歴史を紹介しよう。

1832年 失業
1832年 州議会院選、落選
1833年 事業倒産
1834年 衆議会議員当選
1835年 婚約者死去
1836年 神経衰弱
1838年 州議会議長落選
1845年 下院議員指名投票、敗北
1846年 下院議員当選
1848年 下院議員再選失敗
1849年 国土庁調査官を拒否される
1854年 上院議員落選
1856年 副大統領指名投票敗北
1858年 上院議員、再度落選
そして1860年 アブラハム リンカーンは第十六代 アメリカ合衆国大統領に選出された。
諸君等も三軍でシーズンを迎え、六軍でシーズンを終えるかも知れない。

或いは一軍で始まり、四軍で終わるかもしれない。諸君等が常に自分に問うべき事は、打ちのめされた後、自分は何をしようとしているのか?という 事である。不平を言って自分を情けなく思うのか、それとも闘志を燃やし再び立ち向かって行くのか、という事である。

今秋、フィールドでプレーする諸君等の誰もが、必ず一度や二度の屈辱を味あわされるだろう。

打ちのめされた事が無い選手等、かつて存在した事は無い。

ただ一流の選手はあらゆる努力を払い速やかに立ち上がろうと努める。並の選手は少しばかり立ち上がるのが遅い、そして敗者はいつまでも グラウンドに横たわったままである。




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