上司と合わないな、と思った人に向けて

親と上司

上司と親は似ています。例として、基本的にあなたが選ぶことができない点や、あなたの今後に大きな影響がある点などが挙げられるでしょう。

個人的に、良くない上司に当たることに比べるとよろしくない親に当たる方があなたの人生においてデメリットが大きいと考えます。

上司の教える能力や積極性が、新入社員を担当するに足りないものだとしても、あなた自身の努力である程度補えます。あなたが上司より偉い人にSOSを出せることや、客観的に関係を判断したりと、自力である程度自衛ができますよね。

子ども、それも赤ちゃんの頃に親としての覚悟が足りない人たちの元に生まれてしまったら?上司の悪口とか愚痴を言う前に人生が終わってしまうリスクすらあるのです。

誰かに助けてもらわないと生きていけない時にまず関わる親と、ある程度成長して社会人としての最初期に会う上司では、自分が背負うリスクが違いすぎる。というのが僕の主張です。

上司の責任を問う前に

このnoteにたどり着いたあなたは今の職場で「この上司嫌だな、合わねえな」と少なからずお思いでしょう。相手に原因を求める前に、何点かご自身で振り返ってもらうべき事柄があります。

ご自分に(正当な)成長欲求はあるか

今よりももっと仕事ができるようになりたい。

そんな意欲はあなたに残っていますか?自分からそのために動いていますか?わからないことをその場で聞いたり、挨拶したりとか社会人として基本的な振る舞いを全うできていますか?毎日遅刻ギリギリに会社に来ていませんか?

利益を出せる人になるとか、具体的なお題目はなんでもいい。今の時点で何らかの目標を持っていたら上司がどんな人でもそこまで気にならなくなるはずです。

上司を悪く言うことで、自分の努力不足を正当化していないか

人間は楽しようとする生き物です。自分が手を動かしたり、汗を流すのはなんとかして避けたいのです。この点は地球上に生きとし生ける人間皆がそうです。

頑張りすぎると場合によっては死んじゃうこともあります。そのため、脳はこれ以上頑張らなくていいようにします。一つの例として、外部に要因を求めて「だから俺は頑張らなくていいんだ」と思わせることが挙げられます。

あなたも、知らず知らずのうちにそんな状態に陥っていないでしょうか。本当に仕事の上でやれることを全部やっていますか?

部下であるあなたに手を抜かれると困るのは上司です。この点で、あなたと一連托生なのです。

ある程度相手の立場にも立ってものを見てみましょう。

さて、あなたが今できる限りの努力をして、正当な成長への欲求があるとします。つまり、あなたより上司の方の問題のウェイトがでかい場合を考えます。

まず、あなたの考える「理想の上司」を思い浮かべてください。所ジョージさんでも天海祐希さんでもイチローさんでもルフィでもいいんだよ。

ちなみに僕はサッカー漫画「GIANT KILLING」の主人公「達海猛」が理想の上司です。

(「GIANT KILLING」のあらすじ:主人公である達海猛がかつて選手として所属していたプロサッカーチームの監督に就任し、選手とともに自分たちより強いチームを倒す=大番狂わせを起こしていく。タイトルの由来は「大番狂わせ」の英訳。)

次に、「なぜその人が自分にとって理想の上司なのか」を考えます。

例えば、僕の場合だとこんなふうになります。

・高い観察・分析能力が相手や自分の選手の細かいところにまで向いている点

・気になった選手がいれば徹底的にその選手のことを調べる点

・選手に欠点を突きつけるだけではなく、認めるべき点はきちんと認める点

・自分の意図・選手に求めることを明確に言葉にして伝える点

・問題の本質を見極め、適切に対応している点

上司に求める能力がわかったところで、職場に意識を戻してみましょう。周りに、自分が求める能力を今の上司より多く持っている人はいますか?すぐに見つからないのならじっくりと探してみましょう。

じっくり探してみたけど、現実の上司以上理想の上司未満な人は自分の職場にいなかった。そんな場合、自分を客観視する時間と余裕が十分にある方はご自分の中に「理想の上司」の目線を持ちましょう。そうすれば、どんな上司が来てもご自分で成長することができます。

こんなことしなくてもいい場合

長期間にわたり、上司からパワハラを受けているあなたは、上記の方法は試さなくていいです。即人事に掛け合うか、転職サイト読み漁りましょ。

そんな上司のためにボロボロになることに意味はないです。

最後に

たしかに、合わない人とずっと顔を合わせていなくてはいけないのは苦痛です。それでも、自分の抱えてる問題を過剰にしんどいと思いすぎると、悲劇が始まります。

まずは一旦引いた目線で上司と自分の関係を観察してください。本当に上司だけが悪いのかをきっちり確かめてください。自分の主張に正当性がないのに他人にワーワー文句つけるのはクレーマーと同じです。

ご自分が上司に求めていることを理解するのも大切です。交渉する際にあなたの主張を支えてくれるからです。

一人でも多くの人がご自分の上司と良い関係を築けることを祈っています。





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