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「ちーちゃんはちょっと足りない」を読んでみた

案件じゃねーよ!自腹だよ!(オーシマとしては、アンジャッシュ中島さんをイメージしています)

小島だよ!

・・・ちーちゃんの話に、時を戻しましょう。

「先を行っていた、と思っていた友達に先を越されて終わり。」が、オーシマの感想です。

ちーちゃんは現在中学2年生ですが、掛け算九九がおぼつかない、小学校2年生の文章題の理解ができない様子がこれでもか、と描かれています。

それでも特別支援学校のような所に通う描写はなく、もう1人の主人公「ナツ」や優等生の「旭ちゃん」と同じクラスで学んでいます。

物語序盤では「ナツ」「旭」「ちーちゃん」の3人で仲良く登下校し、遊んでいたのですが、徐々に「旭」が他の友達と遊び始め、「ナツ」が自分と「ちーちゃん」の「足りない」ところに目が向くようになっていきます。

この「少しずつすれ違う」描写が巧みに描かれている様子は是非本編で確かめてみてください。

さて、この少しずつすれ違っていく「旭」と、「ナツとちーちゃん」の関係ですか、
①決定的なヒビが入る出来事が起きる
②紆余曲折あって、「旭」が「ナツとちーちゃん」と一線を引いて接するようになる
③「ナツ」が「ちーちゃん」の成長を目の当たりにする

という、多少救いのある結末を迎えます。

が、読者には後味の悪さが残ります。

あの後、ちーちゃんとナツをどんな結末が待っているのか?どうやってあの2人は生きていくのか?

また、中学2年生というタイミングで描くのが作者の上手さだと思います。

中学2年生という時代にあなたの近くにいた「ちーちゃん」や「ナツ」がどうなったのか?

ここから先は皆さんが、皆さん自身の過去を振り返るところまでセットです。



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