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わたしは変わったが、夫はどうだ

夫とつまらないことでケンカした。

めずらしく休日にいる夫が、これまためずらしく作った夕食の盛り方を咎めたら「俺はもう食べないからな!」と怒って寝室に消えた。


知らんがな。

(100年に1回食事を作ったくらいで偉ぶるんじゃねぇ!!)


思えばわたしは夫の代わりにこの10数年変わり続けてきた。

結婚して名前を変え、実家から二人暮らしになって慣れない家事をするようになった。妊娠して体がとんでもなく膨らみ、産後はつけ過ぎた脂肪や歪んだ骨盤を戻すのに必死だった。仕事はスタッフ部門に移動となり、時短勤務で責任を問われない立場になった。あと少しで終わる仕事もお迎えの時間を思えば中途半端にせざるを得なかったが、立場を思えば無理をするのは誰も望んでないと思うと色々萎えた。子供の成長に合わせて保育園を転園すれば新しい保育園のやり方を必死に学んで適応したし、小学校の準備や学習のサポートを模索して娘と一緒にあれこれ実践した。娘の成長に合わせて生活スタイルや家具の配置を変えて家族みんなにとって良い方法を常に模索し続けてきた。

多忙の夫に代わって、常により良い方法を考えて変わり続けてきた。


夫はどうだ。

結婚前から変わらない長時間残業が「よく働く良い夫」で片づけられ、“子供が生まれたから“という理由でわたしのように激変を強いられることはなかった。たまに子供を抱っこしているだけで「いいお父さん」という評価を得ていたのが腹立たしい。それでいてほとんどの家事と育児は「おまかせ」という名の丸投げをしていたのだから、「子育ては女の仕事」という社会的な性別役割分業に甘んじていたに違いない。

浮気をしないだけいいじゃない、DVをしないだけいいじゃない…就労しているだけで「良い夫」という評価が得られるのに対し、妻はどうだ。家事をサボれば「グータラ妻」だし、子育てを疎かにすれば「母親失格」、夫に厳しくすれば「鬼嫁」だと言われる。世の中はあまりにも男に甘くて女に厳しい。男は働いていれば家事をやらなくても子をほったらかしても妻に厳しくても、まるっとOKなんだからやってられない。


夫も少しは変わったらどうだ。

そうは言っても状況がそれを許さない場合もあるだろう。だが、果たして「変わる努力」をしてきたのだろうか?同僚の育休取得を鼻で笑い「あいつは変わってる」で片づけていたが、夫が育児をしない分、割りを食ってきたのは妻であるわたしだ。ふざけるな。父親になる努力もしないで他人を笑うとは何事だ。

こんな夫たちが世の大半だと思うと、ゾッとする。


「将来、キャンピングカーで日本一周しようよ」

と夫は言うけれど、今の状況で間違いなく一緒にいると思っている神経がどうかしている。

本気で言ってる?だったら今を大切にしよう??


わたしはもう「自分だけが家族のために変わること」を断固拒否します!!

(怒りに任せて殴り書き、失礼しました)


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