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【映画感想】ウェスト・サイド・ストーリー【ネタバレなし】

総評

「ウェスト・サイド・ストーリー」観た!
光の使い方が素晴らしかったなぁ。ダンスのキレも見ごたえがあって楽しかったよね。ただ・・・出てくるキャラクターたちの倫理観が理解できない部分が多くて正直、ノれませんでした。

感想

ミュージカルを原作に生まれた1961年の映画「ウェスト・サイド物語」をスティーブン・スピルバーグ監督がリメイクした今作。監督作は「レディ・プレイヤー1」以来でちょっと久しぶりな感じするね。
オリジナルとおなじ1950年代を舞台にし映像もざらついた表現にして寄せる形でだいぶ作っていたよね。
1961年の映画は見ていなかったんだけど「ロミオとジュリエット」をモチーフにして当時の時代背景を組み込んだお芝居ということまでは知ってて鑑賞したよ。
ダンスが非常に印象的で、今どきのダンスではなくバレエのような表現を中心においてキレのあるうごきをみせてくれたのが新鮮だったね。
あと楽曲は軽快なのに歌詞は非常に現実の問題を反映したものが多く、そのアンバランスさが非常に魅力だったね。
それこそ、自分は教養がないから気付けなかったけれど「イン・ザ・ハイツ」は現代版の「ウェスト・サイド・ストーリー」だったんだろうなってめっちゃおもうね。
あとは白人の中にも差別があり、その攻撃の方向を移民に向けているというところを現代で描いても古くなく、人種分断という流れがあった昨今に作るべき映画になっているね。
また時代背景もあって男性優位なマッチョ思考も顕著なのも、現代で女性の人権を考えるうえでも重要な表現になっていたよね。

素晴らしかったんだけれど・・・。後半の主人公たちの行動原理に理解することができなくて完全に距離をとってしまった。
原作通りなんだろうけど・・・想像することはできるのよ。
ただ・・・自分個人の倫理観において意味不明だったという感じかな。
愛ってそんなに最強で尊ぶべきものなんすかね。
いや尊ぶものなんですけど・・・そもそもの人として・・・というところはまもっていただけると・・・。

そんなわけで、現代で作り直す意義がたっぷり詰まった作品であり、今見るべき作品にもなっていました。
個人的には光の使い方が素晴らしかったね。
スピルバーグ監督本当に外さねぇな。

(68点/100点満点中)


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