【映画感想】ダンジョン&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り【ネタバレなし】
「ダンジョン&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」観た!
期待していなかった、凄まじく面白かった。シリアスすぎないオフビートな雰囲気と、冒険のTRPG的な温度感は最高。
今までの映画化作品でいちばんよいのではなかろうか。
本作は、伝説的TRPG「ダンジョン&ドラゴンズ」(通称D&D)の実写映画化作品。
ドラクエなりなんなり・・・ファンタジーRPGのすべてのルーツはここから始まったと言っても過言じゃない作品です。
「ストレンジャー・シングス」で主人公たちが遊んでいるボードゲームがD&Dですよね。
簡単にいうと、指輪物語の世界を冒険したいよね!みたいな感じで作られたゲームです。
まぁそんな伝説的なゲームを原作に作られたのが今作の映画。
コロナで延期に延期を重ねてようやく公開してくれた作品です。
個人的に、好ましかったのは、全体がコメディの匂いが漂っていること。
一貫して「ロード・オブ・ザ・リング」みたいなことがやりたいわけじゃないんだよ!人間臭い、だれかがダイスを振ってるような泥臭くて不器用な映画にしたいんだよ!っていう雰囲気になってるのが最高だった。
チープ感があるんだけど、バチッと引き締まった映画になってるのは俳優陣がしっかりと実力がある人達が並んでるからだと思うんだよね。
クリス・パイン、ミシェル・ロドリゲス、ヒュー・グラントとかね!今台頭してきてる若手もいるし全員が芸達者。
終盤で涙を流す人がいるくらいにはストーリーもしっかりまとまってておもろかった。
個人的に貶すところは作品にはないです。
想像していたものを+αを提供してくれて本当に最高でした。
クオリティは違うけど、ファンタジーで「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」つくったようなかんじ。
たのしかったー。
ただ・・・この作品を配給しようとした人、努力したのはわかるが全部がズレている。
個人的にはファミリームービー的な売りをしてよかったと思うのに・・・こういうB級ですとあきらめきった予告編や日本テーマソングのタイアップなど・・・。
マーケティング部分が残念に感じます。
正直TRPGのボドゲをココまで落とし込めるなら・・・個人的にはクトゥルフホラー映画ブームとか来てくれないかなと変な方向にワクワクしてしまう程度には面白かったです。
ファンタジーが好きな人、とりあえず時間つぶしに映画が見たい人とかマジでオススメです。
(76点/100点満点中)