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【映画感想】犬王【ネタバレなし】

総括

「犬王」観た!
ロックフェスに行ったかのような大量の情報量を浴びせられた幸福感。
そして、主人公二人の駆け抜ける青春。
もっとドロドロとしたストーリーに変容してもいい所を、カラッとした気持ち良さで終わる後味も含め面白い作品でした。

感想

今作は、湯浅政明監督最新作。
昨今のアニメ映画監督して一番注目してる監督の最新作。
TVアニメ「映像研には手を出すな!」、アニメ映画「夜は短し歩けよ乙女」の監督さんといえばわかりやすいかな。
個人的には「夜明け告げるルーのうた」が好きです。

今作は、今、一番熱い「平家物語」のスピンオフのような物語。
異形の姿をした犬王と盲目の琵琶法師の友魚を主人公に猿楽(現在の能楽)で、世間にぶちかまそうぜ!!!ってするストーリーです(雑
今作、まず素晴らしいのは、能楽が現代人にとって堅苦しい物になってるよね。
それを、当時の型破りのひとつの形としてアニメーションで表現するためにロックを取り入れ、R&B的なダンスを組み込むことで傾奇者というか、型破りさを強調して表現してるのよ。
それがまず素晴らしい。
マイケル・ジャクソンのダンスだったり、クイーンの楽曲やジミーヘンドリックスのパフォーマンスオマージュなど大量に散りばめられてる。(気付いてないだけで他にもいっぱいありそう
アニメーションだからファンタジーに徹しても許されるのに、しっかり現実でも再現できそうな舞台装置をしっかり映し出してるのよ!!
当時、もしかしたら演出や表現をしていた可能性があるかもしれないと説得力を持たせる仕上がりになってるんだよね。
主人公たちだけじゃないエンタメを作るチームじたいが主役なのだと、照明を当ててる感じがマジで最高。
ストーリーテリングも丁寧で、個人的には枝を切る描写があるんだけど、それが「平家物語」の余計な枝分かれする話を切るという描写になってるのも個人的にはぐっと来たね。
あとは障がい者、後天的に身体に欠損を生じた人々がそれを個性として生き生きと描写されるのも素晴らしかったし。
後天的に目が見えなくなったことを生かした、目を見えない人の架空の空間認識情報を描写したのもチャレンジングで素晴らしかったよね。
俳優陣もよかったよなぁ。
森山未來の演技も良かったけど、アヴちゃんがすばらしかったよ。
演者だけじゃない、パフォーマーとしての素質や嬢王蜂で培ったノウハウというか存在感が十二分に出てたよね。
あと個人的に柄本佑のきれいな高音、けれど冷徹さを含んだ声色は正直、実写で抱く印象とあまりに違くてもっと声優業もやってほしいってなったわ。

ただ、中盤かな犬王紹介の音楽が・・・単調かつ長い。
それだけが惜しい。
もっとメロディックだったらもっと楽しめた。ミュージカル的語りをする上では聞きやすくて良かったんだけど・・・音楽としてちょいキツい。

でもそれぐらいかな、終わり方はあっさり。
むしろ結論というか感想を観客に委ねている感じも素敵な判断だったな。
めっちゃおもろかった。
なんかほんと最近「平家物語」まわりの時代の盛り上がりすごくない?
今の大河「鎌倉殿の13人」、ノイタミナでやってた「平家物語」、そして今作の「犬王」。また次の大河は紫式部でしょ?
なんか異常な盛り上がりをしてるよね。
いうて・・・全然知識ないんだけれどいまビックウェーブにのったほうがいいのかな・・・。
(70/100点満点中)

脱線というか書き忘れてたことあったわ。
去年モンハンライズが発売されて、琵琶法師をフィーチャーして、琵琶等の日本楽器が使用された日常曲がめっちゃあったんだけど、まさかそれが下地となって犬王の楽曲が聞きやすくなるとはおもわなんだ。
Twitter上でもいいからモンハンと犬王を結んで言及する人おらんかな超きになるわ

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