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【映画感想】ヘルドックス【ネタバレなし】

「ヘルドックス」観た!
アクションは見ごたえあるし、全体的に面白かったけれど・・・
芯がないというか・・・ストーリーの主軸がどこにあるのかよくわからない作品に仕上がっていた気がします。
もうちょい、岡田准一、坂口健太郎のキャラクターたちのバディものにウィークポイントおいたほうが良かったんじゃないかな。
あとヤクザという組織の描き方がうすっぺらいのも問題な気もするなぁ。

今作は、原田眞人監督作。
KADOKAWAから出てる小説を原作に、岡田准一と坂口健太郎を主役に配置したクライムアクション映画。
潜入捜査官がヤクザ組織の中で、殺し屋方向から成り上がる。
そんなお話。
根幹はバディモノで、そこに世界観設定としてヤクザ社会が入ってくる。
とりあえず、今作はアクションの見ごたえが抜群です。
格闘技オタクの岡田准一だからこそ説得力のある体捌きや寝技のスムーズさが全体の説得力を底上げしてるよね。
それを習う坂口健太郎って構図も非常に良くて、アクションの習熟でもキャラクター性に付与されてて素晴らしかった。
暗い部屋でのアクションの魅せ方は非常に凝っていて、近年でもジョン・ウィックとかでしかしてないチャレンジングな映像美を追求してるのはすごい良かったね。

ただ、ヤクザ社会が、ちょっと薄っぺらさを感じるのと・・・主人公が組織に身をおいてる割に、ブレないというか・・・無敵の人というか・・・個人の意思がないので最終的に絶望的に魅力のないキャラクターに仕上がってしまっていて・・・。もうちょい無鉄砲で死に場所求めてるなら理解できたいんだけど・・・。本当に犬って感じ。
コイツはなにがしたかったんだ!?って気持ちになったのでこの映画はだいぶ敗北してる感じある。

悪くはないし、面白いところもあったけれど、最終的にキャラクターに魅力を感じづらいしあがりになったていたのが残念。
おそらく孤狼の血と比べる人は多いと思うけれど・・・。
孤狼の血のほうがキャラに血が通っている気がします。
悪い作品ではないんだけど・・・ね。
(64点/100点満点中)

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