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真夏の大喜利甲子園2023



はじめに

 ラジオリスナー……番組を盛り上げるために、己の発想力を駆使して番組を盛り上げる一般人―――ハガキ職人、或いはメール職人―――たちが繰り広げるお笑いラッシュの大宴が、この不毛な議論・真夏の大喜利甲子園である。
 今年はちょうど10周年で、節目のいい年だ。
 例年にもまして、様々な番組の著名なハガキ職人が集う。

 今回は3年連続となる、架空の三つの高校が鎬を削って争う。
 市立不毛高等学校・ディルディアン大学第三高等学校という、これまで通りの二校、そして新たにローション東高等学校の約3校で構成されている。
 俺は今年もディル大三高で参加した。

お題の内容

 そして、早速当日版一つ目の募集が開始された。
 最初の当日お題①は「全然流行らなかった期間限定フラペチーノとは?」というお題である。
 このお題が出た時は、「賞味期限が半年過ぎた野菜で作る、スムージーフラペチーノ」や「闇鍋フラペチーノ」といった(これら二つは、自分で考えて送ったネタ)、『とにかくクリームを上に乗せたら、絶対合わないような食べ物の組み合わせが大事なんだろうな』という考えでひたすらタッチ画面をいじりまくった。フリートークも、ほとんど頭に入っていなかった、もちろんタイムラインも無視。最終的に23通送ることが出来た。
 しかし結果としては、食べ物の組み合わせとは、だいぶかけ離れている「概念的なもの」というのがほとんどであった。自分の場合は、"ありがち"というか正当なもので勝負する傾向があると思う。所謂終盤になるにつれて発生する「ルールを完全に無視した無法地帯的展開」っぽい形になっていくようなものだ。

 そして二つ目に発表されたのは、事前に募集されていた「徹子の部屋の神回で、黒柳徹子さんが言ったことは?」というお題である。
 書き方としては、かつて深夜の馬鹿力でやっていた「徹子の部屋オープニングカルタ」と同じような『徹子さんが絶対に言わなさそうなセリフ』というのをイメージして書いていった。
 そもそも、番組そのものを見ていない。神回といっても、どういった内容なのかもわからない。そして失礼ではあるが、興味を持っていないという、3つのマイナスを持っている(?)。その為か、1週間以上もあるのに、たったの17通しか送ることが出来なかった。

 三つ目にはリアタイ募集で「SNSの"X"、最終的にどうなった?」というお題である。昨今の、当たり前にあったツイッターという名称から、"X"という名称に代わり、ブロック機能を廃止したりと世間を混乱させていることは記憶に新しいだろう。そんな"X"が最終的にどうなっていくのかという、ヒントがかなり少ない中で、このネタを考えるのは難しかった。
 俺としては「とりあえず、"X"のロゴに焦点を当てて、こんな機能や演出が出てくるんじゃないか?」と思い書き始めていったのだが、ロゴが回転するといったものや、起爆スイッチになるといった弱めのネタを13通しか送ることが出来なかった。

 四つ目は事前に募集された「この大谷翔平、偽物だ!なんでわかった?」というお題である。
 最初に言っておくと、ファンの人たちには申し訳ないけのだが、俺は大谷翔平が嫌いである。理由は、毎日息をするのと同じように昼間夜間に放送される報道番組・果てはXの速報等でも、引き切りなしに話題にあがっているのが、鬱陶しくて鬱陶しくて仕方ないからである。だから、家族がニュースを見ている時にこういったコーナーが出始めたら、部屋に逃げ込むなどといった形で情報をシャットアウトしてきたのだ。
 偽物というからには、「彼自身がやるとは思えないような行動をとるんじゃないか?」という考えで、16通しか送れなかった。
 結果としては、行動というよりも・・・言動が違っていたり、設定そのものが違っていたり、肩書が間違っているといった形が多くみられた。

 五つ目はは事前に募集された「自我を持ったAIが人間にした意外な質問とは?」というお題である。雰囲気としては、「AIの音声で、ただただ意外と当たり前な質問をするんじゃないか?」と考えて書いていった。まず発表から締め切りまでの期間短すぎないか?って思った。その中で、どれくらいシンプルな質問を書くことが出来るのかを考えてみたのですが、結局いい感じのが浮かばずたった6通しか送れなかった。

 最後はリアタイ募集で「劇場版ポコチン どんな映画?」である。
 大喜利甲子園では、毎年恒例である「ポコチンシリーズ」。今回は劇場版の内容という形での登場だ。
映画の内容ももちろんだし、キャッチコピーやCMの内容とかなんじゃないか?」と考えて書いていった。ポコチンそのものの設定等がうまく作れずに、結果たったの10通くらいしか送ることが出来なかった。

読まれているリスナー

 今回の大喜利甲子園でも、普段不毛な議論では聞かないような著名的なハガキ職人が多数参戦していた。

 ●布団からから揚げさんや、アルミ缶さんなどといったバナナムーンGOLD
 ●おしゃけは二十歳になってからさんや、シンソツノソンシツさんとや、ずっと春休みでいいのにさんなどといったANN関連中心
 ●しゃかりきコロンブスさんや、プレッシャーバーストさんや、古都の侍さんや、摂氏48度Cさんなどといったかつての不毛常連勢(主に2016~18年代あたり?)
 ●形状記憶老人さんや、ピストルチョコさんや、イエロー軍曹さんや、ノコササさんなどといった深夜の馬鹿力
 ●レベル41さんや一秒金縛りさんなどといった、# むかいの喋り方
 ●二子玉金次郎さんや遥かなる花粉症さんなどといった坂道アイドル関連番組の常連リスナー
 ●極東ベークライトさんや、ボブ・サップさんや、論より証拠の大ライスさんといった、打率高めの著名なリスナー
 ・・・などといった感じで分かれていると分析した。
 意外と、IPPONグランプリやケータイ大喜利のオオギリーガーといった、もはや「そっち専門」のリスナーの名前はそこまで登場していなかったようにも見えた。

最後に

 今回の大喜利甲子園では
 フラペチーノ:23通
 徹子:17通
 X:13通
 大谷:16通
 AI質問:6通
 ポコチン:10通
 合計:75通
 ・・・という形で終わりを遂げた。
 結局、案の定、全滅だった。
 わかっていた。発想力が枯渇・退化しすぎているなと痛感した。
 ネタやワードのインプットの仕方から、考え直したり、やり方を変えていったりしないといけないのかな…なんて思えてきた。
 来年は、来年こそは、読まれたいなぁーーーーーー

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