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ものを手放すことについて

この記事は、別サイトに掲載した記事を加筆・修正して投稿しています。

持ち物が少なくなれば少なくなるほど、自分が持っているモノとの心理的な距離は縮まっていくような気がします。

たとえば私の持ち物の中には、

・手にも環境にも優しいよい香りの洗濯洗剤
・カラダの洗浄だけでなく水まわりの掃除や染み抜きにも利用できる石けん
・薄手で乾きやすく、保湿性・保温性も十分な1年中着回せるシャツ
・全身のマッサージやスキンケアに利用できる万能のオイル

などのように、本当に生活に役立つお気に入りのものもあれば、

・昔を懐かしむためだけに持っている本
・思った以上に手入れが大変で何となく使いにくいと感じているシャツ
・お試しでしばらく使ってみているだけのスキンケア用品

など、それほど役立つわけでもなく、お気に入りと言うほどでもないものもたくさんあります。

ただそれらの持ち物に対して共通して感じるのは、「今この瞬間の自分の生活をつくりあげてくれているのは、これらの持ち物すべてなんだ」という親愛に似た感情です。

もっというなら、「あまり役にたっていなくても、そこまでお気に入りじゃなくても、過去にこれを持つと決めた自分の意志が今の生活をつくりあげている」という満足感です。

なので私にとって持ち物を手放すということは、今に馴染んでいる過去の自分の決断(つまりは自分の一部)を手放すことと一緒なのです。


そんなわけですので(少し大げさかもしれませんが)、持ち物を手放すときはいつも、「自分の一部にサヨナラして、別の自分に生まれ変わる」くらいの覚悟をもつようにしています。

2014年11月1日(土)記す

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