「図解入門 よくわかる最新SAP&Dynamics 365」

お仕事に関係なくもなくなってしまったため、店頭でみかけて購入した本。

会社の様々な業務(購買・在庫管理・生産管理・販売管理・会計などなど)で必要となるデータを一元管理しようというERP(Enterprise resource Planning)パッケージについて、過不足なく書かれている。

特にERPの歴史やこれまでの経緯、ごく最近の動向などについて書かれているのは、少ない時間で全体像を理解したかった私にはタイムリーな内容だった。

また、様々な立場(情シス、経理、購買、経営者 etc)からみたERP導入についての悩みやその解決方針が完結にまとめられており、
その中でもSier(ERPの導入を支援する側)の立場からみた悩みは、ERPに関することに止まらず、実際に私自身が感じていることが多くてとても唸りたい気分になった。

例えばプロジェクトマネージャー不足についてだとか、保守管理体制の重要性だとか。どれも最終的にはメンバーのキャリアパスも含めた教育の話に繋がっていて、しかも「時間をかけて育てるしかない」というのが結論とのことで、わかっていたけどやっぱりそうだよね、といった感じ。

なにはともあれ、コンサルである著者の、悲観的でも楽観的でもない、とてもニュートラルで網羅的な書き振りにとても関心させられた一冊。

ページの隅にちょいちょい挿入されているコラムも楽しかった。

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