帰宅~翌日

帰宅してお風呂や夕飯を済ませて子供たちが寝たあと。

旦那は「油飲んだからかなぁ」とお腹を下して何度もトイレに行っていました。

私は薬局に塩素系漂白剤を買いに行って旦那がトイレに入る度に至るところにぶっかけていました。

もし胃腸炎で子供たちに移ったら地獄見るのは私!!子供たちに移してたまるか!!の一心でした。


翌日の朝、目が覚めて一番に感じたのは胸焼けしたようなムカムカした感じでした。
吐くまではいかないけどなんか気持ち悪いかな…くらいの違和感です。

隣を見ると旦那はいません。
そのかわり、遠くから
「オロロロロロロ…オロロロロロロ…」
と聞こえます。

あぁ、旦那吐いてるなぁ…胃腸炎かなぁ…
何に当たったかなぁ…
一応私もマスクしておくかなあ…
子供たちは大丈夫かなぁ…
そう思いながらトイレのドアをノックして

「大丈夫かぁ?病院行って吐き気止めでも点滴してもらって薬もらっておいで~診察券とお金出しておくよ~」
と声をかけました。

「オロロロロロロ…」
トイレの中から返事のかわりに聞こえました。

子供たちが起きてきて確認はしましたが
子供たちは運良くケロッとして朝食も済ませましたが気持ち悪そうにする様子はありませんでした。


起きて30分以上経過してからようやくトイレの扉が開かれてその日初めて旦那の顔を見ました。

青白くてお世辞にも元気には見えない不健康そうな顔付きをしていて
「病院行っておいで」と言うだけで精一杯です。

「なんか寒くて」と呟きながら体温計を脇に挟む旦那。

「胃腸炎なら熱も出てるかもねぇ、何に当たったかなぁ…
子供たちは元気だし、やっぱり昨日のニシンのコンフィかなぁ
油が嫌な匂いしてたし、買ってきてすぐでも冷たかったから何度も何度も加熱してて悪くなってたとかかなぁ?
ニシンも青魚だし痛んでたらやばいイメージもあるし…」
とトイレ掃除をしながら旦那に話しかけていると体温計が鳴りました。

「38,6℃だ…」
旦那は呟くと布団に行こうとするので
「着替えて病院行くよ、点滴してもらえば吐き気も少しマシになるから」と無理矢理病院に連れ出しました。


駐車場まで送って点滴をすることを確認して家に戻って掃除や洗濯をして一段落ついた頃に座ってお茶を飲んだあと
唐突に吐き気に襲われてトイレに駆け込み、トイレとお友達に。

「…私もか」
ある意味、諦めはついていました。
一口とは言え食べてるし、昨日から旦那のトイレの後処理をしているのは私。

でもまだ旦那よりはマシだな…と。



旦那はゆっくり3時間近くかけて点滴をしていて連絡がきて駐車場にお迎えに行きました。

3時間ぶりにみた旦那の顔色は良くなっていて
朝のげっそりした顔が嘘だったのかと思うほどでした。

「いやー吐き気止めすごいわ!」
とニコニコして言う旦那

「そっかそっか!うん!したら次私行ってくるわ!」
と運転席を降りると旦那は唖然としている旦那を見て私は再び口を開きました。

「朝から胸焼けはしてたけどちょっと前から水分取ったら胸焼けしてゲロ吐くし、今熱も出てる。
旦那と同じ症状で子供たちはなんともないから9割原因はニシンのコンフィだね
私はそんなに吐き気強くないから多分点滴しなくても飲み薬でどうにかなるしここで待つでも家戻って迎えにきてくれるでもどっちでもいいよ」
と言うと旦那は「あ、したら待ってる」と。


そして病院に入ってあらかたの事情を説明しました。
「さっききてた○○の妻なんですけど同じ症状です」
そういうとすんなり話が進んで早かったです。

先生に呼ばれて詳しく説明。
「動物園でコンフィを一口食べました、旦那は油も飲んでいました。
子供たちには青魚だったので食べさせてません。
夕飯は家族みんな同じものを食べました。
朝から胸焼けはあったけど子供たちは全くそういう症状が出てないです。」

そういうと「そしたらそれっぽいねぇ…どうしよう、点滴する?飲み薬でいけそう?」と聞かれたので
飲み薬と解熱剤をもらって病院をあとにしました。


このときに出された薬がこの後の悲劇に繋がるとは思っていませんでした。

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