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新型コロナウイルス対策について思うこと

今、巷では新型コロナウイルスの話題で持ちきりだ。

特に話題に上がるのが、政府の対応。感染経路。マスクの在庫。経済活動への影響。イベント開催の有無など。

政府の対応は明らかにマズいけど、検査の充実以上に大切なのは、手洗い、うがい、マスク着用などの自衛であることは事実

政府の客船での対応は色々と改善すべき問題があったし、国内の検査数が少ないのは、疑わしい人すべてを検査したら陽性者が100倍くらいに増えてしまい、オリンピックの開催が危ぶまれるからあえて検査しないのも事実のように思える。

ただ、それはそれとして、今やるべきことは、何が悪かったかを徹底的に追求することではなく、今後どうすべきかを考えることだ。

専門家の意見を見ると、検査の有無はそこまで重要ではない

検査結果が陰性でも感染がないことの証明にはならないし、陽性でも発症するとは限らないし、効果が証明された治療薬がない現状では、陽性だからといって、肺炎対策などの対症療法的な治療以外の特別な治療は受けられません。(陽性者には隔離などの感染症対策が徹底されるだけの様です)

一番大切なのは正確な情報の周知

このウイルスは物を介して感染する可能性があるのかどうか。

今言われているのは飛沫感染で、感染者の咳や鼻水、体液などに直接触れた人が感染するものだ。

ウイルスや細菌は生き物なので、宿主から栄養を得なければ生きて行けないものも多い。感染者が一時的に触れたもの(つり革や座席、蛇口、洋服など)にも感染力があるのかどうかはウイルスの種類によって異なる。新型コロナウイルスがどのようなものなのかをはっきりさせる必要がある

感染者の立ち寄り場所を消毒する必要があるのかはこれで決まる。ウイルスが不安定で宿主を離れたらすぐに死んでしまうものであれば建物の消毒は不要。無駄な不安を与えたり、過剰なお金をかける必要はないはず。(インフルエンザ感染者の通った場所は消毒しないですよね)

現状ではインフルエンザに近い感染症?

免疫力のある健康な人は、感染者に触れても発症しない可能性が高く、もし発症しても、安静にして休養すれば1-2週間で完治する。問題なのは、高齢者や子供、妊婦など免疫力の弱い人に移してしまうことだ。(新型コロナに関しては、現在のところ、子供や妊婦のリスクは特に言われていませんがやはり注意は必要です)

もしこの新型コロナウイルスがエボラ出血熱のような致死率の高い恐ろしい病原体だったら、客船内でも今回のような広がりは起きなかったはず。そこまで怖くないから、防護服の着用や清潔不潔などの管理がそこまで徹底されなかったのだと思う。

治療薬の開発は製薬会社には頼れない?

これは私の推測なのだが、民間の製薬会社が、新型コロナウイルス治療薬の開発を積極的に行うとは思えない。なぜなら、新薬の開発には人材、時間、膨大な費用がかかるが、もしこの病気が早期に収束してしまったら資金が回収できない。だからエイズやエボラ、インフルなどに使用する既存の薬を使い回すことでなんとかしようとする。もしそれらで病気を制圧することができないなら、民間には頼らず、国際機関や国の費用でまかなわれるような研究機関での取り組みが不可欠だ。(もちろん、もうやっていると思うけど)

イベントの中止が与えるメリットとデメリット

オリンピックを筆頭にイベント開催の自粛が叫ばれている。人が多く集まる場所は感染リスクが高い。もちろんそれは事実なのだが、正直に言うと、私は新型コロナウイルス自体よりずっと、この騒動が経済に与える影響の方が怖い。私が感じる恐怖は、かなり大きい。

中国の工場の稼働が止まり、世界中の企業の生産ラインに多大な影響を与えている。渡航の禁止により、観光業が大打撃を受けている。既に倒産した旅館もある。もしオリンピックが中止になれば、様々な業界に影響を及ぼし、その損害は数兆円にも登るだろう。

この混乱が長引けば、どれほどの会社が倒産し、どれだけ失業者が出るのか予想もつかない。

イベントの中止は、エンタメ業界にも大打撃

リスクの高い人は外出を控え、家族も用心する必要がある。ただし、過剰な自粛が本当に必要なのかが私にはわからない。

イベントを中止すれば、そのイベントによる感染者は出ないかもしれない。だが、満員電車での通勤や会社、学校生活に比べて、健康な人が集まる様々なイベントが特別に高リスクであるとは思えない。全ての人の外出や移動を停止するのなら別だが、そんなことは不可能なのだから、イベント会場でのマスクの着用、手洗いの徹底などを周知し、開催するのが妥当のように思える。

もしこのまま、スポーツ、コンサート、演劇などの様々なイベントが中止に追い込まれれば、たった数ヶ月のことでも多くの失業者が出ることはだけは間違いない。

新型コロナウイルスは、天然痘の様な国を滅ぼしかねないほどの致死率の高い病ではない

ここまでくると感染経路など辿っても意味がない。病気で死ぬ前に経済が死んでしまわないためには、各自がマスクの着用、うがい、手洗いなどを徹底し、体調の優れない人は会社や学校を休み、外出を控え(今回の騒動がなくてもそうして当然なのだが)健全な生活を心がけることで病気の蔓延を防ぐことが今後我々が取るべき道だと考える。

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