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農業関連NEWS

面白い異業種連携(農業×衣服)の事例です。

JAぎふの産直施設で2500円以上買い物をすると、ユニクロで使えるエコバッグ引換券がもらえます。逆にユニクロで5000円以上買い物をするとJAぎふの産直施設で使える500分の商品券がもらえます。

ユニクロはユニクロアプリのダウンロード特典で5000円以上の買い物で使用できる500円offクーポンを配信するなど、このJAぎふとの取り組み以外でも5000円を一つの区切りにしていると思われます。5000円という金額はユニクロで服を3~4着購入すれば達する金額であり、5000円以上の買い物でクーポンを適用することにより、2~3着を購入するところをもう1着購入させたいという思惑が透けて見えます。

一方、JAぎふの産直施設で2500円以上の買い物は少しハードルが高いように思えます。基本的に産直施設は消費者にとって「安くて新鮮」な販売所というイメージがあるのではないでしょうか。利用者の平均購入単価は分かりませんが、購入したとしても1000円前後だと思います。そこで2500円以上の買い物でエコバッグ引換券を渡すとなっても、なかなかもう1000円を出費する気持ちにはならないと思います。ユニクロであれば販売している商品は服であり、買いすぎたとしても品質が劣化したりすることはありませんが、産直施設で扱う野菜の品質は日に日に悪くなっていきます。つまり、日持ちのしない野菜を2500円分も購入するとは少し考えにくいです。


果たしてこの異業種連携により、ユニクロの利益はともかく、産直施設の利益につながったのかが気になります。

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