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ここで働きたいと思った理由をお互いに大切にすること。

雑談の代わりの文章を発信

先日職場のメンバーに、はじめてのメルマガを発信した。コロナによるリモートワークの下、全員が集まる機会が激減したので意識してコミュニケーションの機会を増やしたいと考えていること。働き方が変わる中でより幸せに働くことに関してここ暫く考えていることなど。新しい職場ルールの説明などではなく、立場から距離を置き自分の本音を綴っていきたいとも書いた。

子育て中の女性メンバーから早速「いいね」マークがついた。その2日後に若手の女性からも。男性メンバーはまだ反応がない。まだ様子見なのかもしれない。

コミュニケーションのコンセプトは「雑談代わりの文章」と決めた。自分が若かった頃、先輩に教わる業務ノウハウの話より、ちょっとした雑談から気づくことが思いの外多く、それが今でも心に残っているからだ。

誰にも「ここで働こう」と決めた瞬間がある

第1号の最後にひとつ質問を入れた。出来るだけ双方向のやり取りに近づけたいし、次の発信に繋がる接続詞のような前振りの役目もあった。その質問は「あなたがこの組織で働きたいと思ったのはどんなところですか?」というもの。どこに惹かれて(またはどんなところが相対的に他社よりマシで)ここを選んだのか。そして機会があったら是非聞かせて欲しいと書いた。誰にも「ここで働こう」と決めた瞬間はあるはずだ。

アンサーは「ここで働いていて良かった」

人は自分の意思で選んだことには強い思いを持つし、より良い結果に到達しようと努力をする。たとえ失敗しても軽々しくはその思いを放り出さない。とはいえ忙しさに流されそんな過去のことは忘れているのが現実だったりする。しかし本当なら、ここで働きたいと思ったことに対して日々の仕事を通じて自分なりのアンサーを得たいはずなのだ。「やはりここで働いていて良かった」と。

アプローチの豊かさはチームの強さ

組織の目的や目標はひとつでも、そこへ至るプロセスは各人のやり方でアプローチすべきだというのが自分の考え方だ。一目散に駆け上がってもよし、ハイキングのように花を見ながら向かってもよし。ドローンで空撮しながら進んでもいい。勿論、仕事だから手順に沿って誰もが確実に再現できなければいけないジョブもあるのだが、改善方法を考える際にはそれまで各人が異動で培ったキャリアであったり人的ネットワークが生きるものだ。またオフィシャルなキャリアだけでなく特技や趣味を背景とした知見が活かせる余地は多々ある。

大切なのは「それぞれのアプローチを尊重できるチームであること」だ。だから「何を大切に思ってここに居るのか」といった原点の情報は上司と部下の関係だけでなくともに働くチームでは互いにオープンであるほど良い。尊重するに留まらず互いに活かせるチームのパフォーマンスは高いはずだ。豊富なアプローチが出来るチームは特にリスク時に強い。

幸せな働き方に自ら向かうこと

マネジメントの役割は管理者マニュアルに書いてあることだけではない。一番大切なのは自分のメンバーに幸せに働いてもらえるよう心を砕くことだと思っている。「ここで働きたい」と思ったことが日々の仕事の中で手応えとなって感じられて「ここで働いていてよかった」と思えたならば、幸せな働き方が実現できていると言えるだろう。そして、何よりマネジャー自身がそう感じられて初めてチームに展開できる説得力を持つはずだ。日本的にリーダーは最後に、という美徳もあるが、自ら幸せな働き方に向かうことに臆してはいけないと思う。自身のスタート地点を時々振り返り、最近感じた「よかった」を噛み締める。その事例はメルマガの雑談としてメンバーと共有していこうと思う。


これからの働き方にについて考えて、良いと思うことは組織の中で実践していきたいと思っています。より多くの人が幸せを分かち合える社会を目指して。