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刺しゅうする〜作品を仕上げるのに洗う〜

 大雨の後に気温が上がって濃い霧が発生し、屋外は視界の悪い日になりました。

しかし来週は真夏の様な晴れ間が続くため、熱中症の対策が必要になりそうです。

 夏場の水不足が心配になってきますが、洗濯物はよく乾くかもしれませんね。

洗濯機で洗える布製品は多いですが、刺しゅうした物は少し勝手が違います。

 今回は前の記事で予告したように、刺しゅうで縫い終わった作品を洗う方法の紹介です。



縫い終わったら、手洗いする

 刺しゅうが終わった作品は仕上げとして、手洗いして汚れを落とします。

刺しゅう糸は色落ちしたりするので、頻繁に洗うのは避けたい素材です。

しかし縫い終わった段階で清潔にしておくことは、作品をキレイに保つために重要な作業になります。

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 刺しゅうした布や糸には、手垢や汗、ホコリなどの汚れが付着しているものです。

そのまま汚れがついていると、時間が経った後に発生する黄ばみやカビの原因になってしまいます。

 作業中に手垢はついてしまい、枠の跡やシワも残りますので、作品を仕上げる意味でも洗ってしまうのです。

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手洗いの前に、図案の線を消す

 水につけて手洗いするのですが、先に図案の線を消しておきます。

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図案の線は水で落ちますが、あらかじめ消しておくと布をこすらず短時間で洗うことが出来るのです。

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 線を消す際は下にタオルを敷き、水で濡らした綿棒で上から軽く叩くとすぐ消えました。

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水で縁取りした様に見えますが、洗うと消えますので心配いりません。



中性洗剤を溶かした水で、優しく手洗い

 刺しゅうした作品が傷まないよう、手洗いで汚れを落とします。

他の洋服と一緒に洗濯機へ入れてしまうと、洗濯時や脱水時にかかる力が強すぎて作品が傷んでしまうからです。

また色落ち防止のため漂白剤や蛍光剤の入っていない、オシャレ着用の中性洗剤を使用しました。

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 洗剤は直接かけると糸が痛む可能性がありますので、あらかじめ水に溶かしてから入れましょう。

揉んだりすると縫った糸がずれるため、軽く押して洗い流しました。

(洗剤の効果で汚れは水に浮き出てきますので、洗剤を落とすイメージです)

 洗い終わったらタオルに挟んで水気をとり、シワを伸ばすように干していきます。

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最後の仕上げに、アイロンをかける

 なるべく伸ばして干していても、布に細かなシワが残ってしまいます。

この後に加工をしますので、作業をしやすくするためにもアイロンをかけるのです。

 今回アイロン台にタオルを敷いた上に作品を置いて、写真のように直接かけていました。

(小型のスチームアイロンしかなかったので、こちらを使用してます)

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しかし布の裏側からアイロンをかけ、タオルで当て布をしていくと刺しゅうが潰れずに仕上がるそうなのです。

※詳しくは、刺しゅう作品の仕上げ方やお手入れ方法を紹介されているサイトをご確認ください。


 今回は押し当てず短時間で済ませたことで、図案は歪まずにアイロンをかけることが出来ました。

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いろいろと不十分な点もありましたが、これで時間がったっても作品をキレイに保つことができます。



まとめ

 ここまで刺しゅうを縫い終わった後にする、作品を仕上げの様子をお届けしてきました。

紹介した洗い方やアイロンのかけ方は、刺しゅう作品が汚れた際にも活用できます。

ただしリボンなど洗濯ができない素材は洗えませんので、十分気をつけてください。

 今回アイロンをかけたキットの作品は、この後額に入れる作業をしています。

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次の記事では、この額の中に入れて飾っていく様子をお話ししていく予定です。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。



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