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デミウルゴスの憂鬱 2

2013-07-28

トカゲを見ながら

少し前のことですが、
最寄の駅で電車を待っている時、
ホームから見下ろした目線の先に一匹のトカゲがいました。
正確に言うと、カナヘビという種類だと思います。

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そのトカゲは草むらをノソノソと歩いていました。
餌でも探しているのでしょうか。
しばらく、そのトカゲを観察してみました。
何を考えているのだろう?
いや、何も考えなどないのだろう。
確か、爬虫類の脳は、本能的にしか働けないのではなかったのか・・・
人間の脳も、そんな本能的な脳から進化していき、知的な思考ができるようになったのではなかったか・・・
そんなことを僕は考えました。

そうなると、人間の脳の中にもトカゲのような本能的な脳が存在しているわけで、僕の誤解でなければ、古皮質とかいうやつだったかな・・・

脳の進化

脳的に進化を見るなら、本能を思考や理性で制御するのが、高等な生物の証と見えるのだろうか。
SF映画等では、爬虫類系の人間が描かれていますが、
僕は、疑問を持っています。
高等生物への進化とは、脳の発達、進化が伴っているわけで、
そのためには、大きくなった脳を支える体格が必要です。
そのためには、二本足の歩行が必要であり、
トカゲのような四本足が、二本足に変わる過程は、僕は想像できないのです。

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僕の考えでは、宇宙人というのは、ほぼ同じような体型をしていると考えています。
やはり、指は5本で、手足は二本づつだと思います。
それは、人間がミクロコスモスと言われるように、宇宙のシステム、法則にのっとってデザインされているからだと思います。
地球だけが、その宇宙からかけ離れているわけではありません。
色や多少の形の違いはあっても、基本的な5の法則や、7の法則、12の法則から逸脱する世界は無いと思っています。

ダビンチ

但し、物質界の法則から逃れている別の次元の生物は、話が違います。これは、あくまで物質世界の生き物の話です。

そんな思索にふけながら、トカゲを見ていると、ふいにダッシュをしました。
目で追うのも大変なくらいに凄まじい速さでした。
餌でも見つけたかな?
と思うと、その先には、もう一匹のトカゲがいました。

仲間なのか、家族なのか、
それとも・・・・直感的に、そのトカゲはメスなのだなと思いました。

オスがメスを追いかけるのは、原初的な本能なのでしょうね。
トカゲは、それを忠実に行動しているだけです。


人間も、トカゲも、そんな本能的な行動は同じなんだと思うと、少し滑稽に思えてきました。
本能というのは、意志や意識、理性で逃れられるものではありません。
生命や、種を保存するための、創造主のプログラムです。
そのプログラムを実行するための動機に、欲という衝動がセッティングされています。

マズロー

人は、欲があるゆえ、生きていけるわけですが、
欲ゆえに、苦しむこともあるわけです。

欲の暴走を抑えるため、本能だけで生きる生物の寿命は短いものだと思います。
そして、天敵がおり、自分の生を司っているのは、ある意味、運だと言えるかもしれません。
もしかすると、運という全体数をコントロールする大きな制御システムがあるのかもしれません。
それが生態系のバランスなのだと思います。

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人は、運プラス実行という因子で、自分の寿命や運命を創造できると思います。
創造主は、その分に個人に対し自由度を与えました。

この自由度というのは、進化への自由度だと思います。
我々は、日々の暮らしの中で、進化の過程を考えることがあるのでしょうか?
今の社会、生活様式、政策。
人類は、その有様を選ぶことができますが、未来像を描く力に乏しいと感じます。

人は、どこへ向う道程のどの辺りに今、存在するのか・・・
時に、そんなことを考えることも必要なのではないでしょうか。
おそらく、創造主がこの世を作ったのも、変化のためだと思います。
進化や退化とは、僕達の目線であり相対的な考えです。
創造主は、大いなる昼の間に、この変化を経験し、夜を迎えるのだと思います。

そろそろ、電車がやってきました。
二匹のトカゲとお別れすることにしました。

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