鳳虹庵日記 74

2012年10月16日

千の月神、大歳風祓い

僕自身、自分の素性というものには、あまり関心はなく、
それなりにご先祖の話は聞いているのですが、
はっきりとは解らないものなのです。

しかしながら、
今回の仙台巡礼は、今振り返ると、
その深いところで、因縁、怨念が潜んでいた地であったのかもしれない・・・
と思えなくはないのです。

ただ、それらのものは、顕在化せず潜在の世界で全て解決されたのではなかと考えています。
忘れ去られたものの中には、顕在化させないほうが良いものもあるように思います。
たとえ、そこに因縁、怨念があるとしても、現在を良しとするなら、
過去から因果でつながる原因も良しと成るというものです。

誤解しないでほしいのですが、
今回の巡礼のガイドをしていただいたH氏が、
僕にとってのそんな存在であると言う訳ではありません。
彼とは、最初に電話で声を聞いた瞬間に、「大丈夫だ。」と確信しました。
これからもH氏とは、良いお付き合いが続くものと感じております。


ここで書いているのは、僕が巡礼を通して感じたことです。
仙台とは、それを感じさせる土地だったわけです。
蝦夷征服や、伊達藩の血の歴史がそれを感じさせたのです。


しかし、巡礼後の酒宴でそんな話も、
酒(サケ)により、陰気を裂き、陽気を咲かせました。
酒とは、気を裂き、気を咲かせるものなのです。


今回の旅で、夜行バスから下車したとたん気になったのは、
風が強いということでした。
帽子が吹き飛ばされそうなくらいの風が吹いていました。
聞くところによると、その日の午前中は、大嵐になると天気予報が伝えていたそうです。
但し、実際は、雨は降らず青空の中、強風が吹いていました。
僕は、風神の力を意識しました。
風による浄化をです。


一番最初に案内してもらった神社は、
その道中に、H氏は何度も、
「もし嫌な気がしたら遠慮なく引き返してください。」
と言っていました。
そこは、祟るところであり、
H氏も震えるくらい恐ろしい神社でした。

ところが、この日は、H氏も後で言っていましたが、
晴れの気持ち良い神社となっていました。
その変化に、彼も驚いていたようです。
「どうやら歓迎されたようですね。」
そう彼は言ってくれました。


二日間を通して、本当に晴れの良い天気でした。
おそらく風による浄化が進んだのだと思います。
それと、今回は落し物を意識させられました。
夜行バスでは、メガネを落とし、
あわよくば0.1の裸眼で旅をしなければいけないところでした。
そして、携帯に付けてある緊急時に助けを呼ぶためのホイッスルを落としていましました。
テープで外れないようにネジ部分を固定していたのですが、
いつの間にか、ネジが外れて先が無くなっておりました。
僕の何かを落とす必要があったのかもしれないな・・・と考えてしまいました。


縁ある方に招かれ、
顕在意識に上らずとも、潜在か深層の世界で、
見えない存在の助けを借りて、
過去の問題を少しでも祓えたのではないか・・・
そんなことを感じさせてくれる旅でした。


思えば、今月の三連続の巡礼旅は、
蝦夷や土蜘蛛、葛の地だと思い至りました。
今回の旅でもずっと話題にあがっていたのは、手長足長のことでした。
そして、そこに大切な古い神が居るのです。
名を変えられ、忘れ去られ、その意味も取り違えられた神々達。

その地に訪れ、お参りし、湯につかり、地酒を飲み宴を催す。
それが過去の陰を陽に転換させ因果を好転させる術だと思います。


また、今月の旅は、
なんとなく星神を意識する旅なのかもしれないと感じています。
それは、太白神であり、金星神であり、あるいは天女か織姫かもしれません。
旅の詳細は、アメブロで報告いたします。

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