見出し画像

光の邑の住民たち 1

ついにこの日を迎えることができました。

今日は、ここ光の学校の創立日であり入学式です。僕は、この学校で体育の授業を受け持つ揚羽仁志(あげはひとし)と申します。ここは光の邑(むら)と呼ばれている小さな村です。住民は、300人程度でそれぞれの家族や気の合う仲間が一つの屋根の下で住んでいます。世帯としては100ちょっとですが、ここでは世帯という概念はあまりありません。この邑自体が一つの家族のような関係を持っているのです。

そして、この邑の子供達が学ぶ学校がこの光の学校なのです。子供たちは約50人程度、年はバラバラで小学生から高校生にいたるまでの学生が一緒になって学んでいます。大学生は、より専門知識を学ぶため直接専門家の元で学びます。いわゆる弟子のようなものです。大学生といっても能力と意志があれば、もっと若い年から弟子入りもできます。

この光の邑は、後で説明することになりますが、老人というのがあまりいません。年の行った人というのは、いますが、皆若々しく元気なのです。これも後で言及することになると思いますが、光の邑は、ある時期から世界中で建設されてきました。日本では、様々な規模があって7つの邑が存在しています。そして、これからも増えていくことでしょう。中には、光の島や、光の都市と呼ばれる大規模な街があり、日本では最大1万人弱の住民が住んでいる光の島があります。

ここから先は

1,898字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?