ダークラッツ・バッド・ヒップ・デイ

◆これは7/6にアゲエエエエのプライベートサーバーで行ったソロシナリオのリプレイに描写を書き足したものです。シナリオはしげさん制作の「走れニンジャ」ですが、ストーリーに改変が含まれます。◆
https://note.mu/fjam/n/n292ec87a8b  


◆今◆ダークラット(種別:ニンジャ)

カラテ 4       体力 7
ニューロン 4    精神力 6
ワザマエ 6     万札 0
ジツ 3(ドラゴンの系譜)

◆装備
頭装備:パーソナルメンポ:【精神力】+1
胴装備:タクティカルニンジャスーツ:【体力】+1
レリック: *ユモミ・ボードストラップ* 【精神力】+1		
◆スキル
●『頑強な肉体』:【体力】+2
●『タツジン(ヒップアタック)』ふるあかり=サン制作  :取得前提【ワザマエ】7以上:
このスキルを習得したキャラはヒップアタックを極めている。
『素手』を装備したこのスキルを持つキャラによるあらゆる『近接攻撃』は超自然的尻によって回避難易度が+1される。
また『カナシバリ』や『イビルアイ』に類するジツを受けた時、
回避判定前に【ワザマエ】判定(難易度:NORMAL)を行うことでそれを無効化できる。
加えてこのスキルを持つキャラが『近接攻撃』に成功し、かつそこに出目6が2個以上あった場合、
『サツバツ!』の代わりに『フゥルツェン』を宣言してもよい。

フゥルツェン:『近接攻撃』を行った相手を中心とした3x3マスに「爆発」を発生させる。
この「爆発」は自身を巻き込まない。爆発のダメージは中心部が精神力ダメージ1d3+1であり、
それ以外は一律して精神力ダメージ1である。
これに対して『ボス級の敵』は回避を試みられるが、回避難易度はHARDとなる
(『タツジン(ヒップアタック)』の回避難易度上昇とは重複しない)。



トヨス・ダンジョンで闇のニンジャ真実に触れ発狂ニンジャとなっていたが、
3人のニンジャの前に破れ爆発四散した。しかし、何故か再び転生を果たし、
ダークラットの第三の人生が始まる。現在はフリーランスのニンジャが集う集合住宅
オオヌギに住み着いている。黒色のニンジャ装束を纏った大男だが、装束の下から覗く
その尻は豊満であった。​


ダークラットは激怒した。突然話しかけてきたふわふわローン質屋部門の男を睨みつける。

◆ 1d6を振る ◆
1, 2: タクティカルニンジャスーツ (【体力】+1)
3, 4: 伝統的ニンジャ装束 (回避ダイス+1個)
5, 6: カタナ
ダイスロール
1d6= (2) = 2:タクティカルニンジャスーツ 
元シナリオでは質屋に入れたことになっているが、ダークラットはタクティカルニンジャスーツを装備しており、質屋に入れていない。
それに、ダークラットはサケやオイラン遊びをするようなイメージではなかったので、わざわざ質屋に入れないだろうと思った。
ここで、シナリオ改変を決意した。

「タクティカルニンジャスーツの代金は既に払ったはずだぞ。何故今更取り立てられなければならぬのだ。」

ダークラットが何故こんな目に遭っているのか。
本人すら知らないその理由を簡単に説明すると、ダークラットは密かに誰かに名義を悪用されたのだ。
2日前に金のないサンシタニンジャがタクティカルニンジャスーツを購入する際にふわふわローンの借り入れをする事になったのだが、取り立てを恐れたそのニンジャは偽名を使うことにした。偽名の人物が現実に存在しないとなると詐欺行為を働いたとして怪しまれ、殺されてしまう。
そこで彼はブラックマーケットに居合わせていて、偶然名前が聞こえた「ダークラット」を使った。ふわふわローンでは契約担当と取立て係は別々になっていると聞いており、赤の他人に押し付けてもバレないと考えたからだ。
つまり、ダークラットは名前を勝手に使われ、そのせいで取立てが来ているというわけである。

「24:00までにキッチリ耳を揃えて万札五枚返せッコラー!さもないとテメェの命を持っていくッラコラー!」
ふわふわローンの質屋担当者が吠える。現在時刻は22:00だ。所持金を預けている銀行はとうに閉まっている。あと2時間もない!
「今からマイコセンターに行って俺の代わりにこいつを売って金作って来いッコラー!!」
ふわふわローンの質屋担当者は連れていていた内気な奴隷オイランをダークラットに突き飛ばした。
「うおっ!?」
オイランを正面から受け止め、抱きかかえる。オイランの豊満な胸がダークラットの胸筋に当たる。しかしダークラットの尻もオイランに負けず劣らずの豊満であった。彼女をマイコセンターに売り飛ばせば万札五枚にはなるだろう。しかし時刻は既に22:00!急いで行かねば間に合わぬ。ダークラットは豊満な尻ですぐに出発した。
「アイエエエエエエ!」
驚愕する奴隷オイランをそっと米俵めいて担ぎ上げると、マイコセンターへと走り出す!
「アイエーエエエエエエ!」
「…すまない!本当にすまない!」

オイランはともかく女子高生を売るのはダークラットが気が引けそうなのでダイスロールを行いませんでした。

◆ハイウェイ◆
走りに走り、ハイウェイまでやってきたが、ダークラットの脚そして豊満な尻は、はたと止まった。見よ、前方の道を。大穴が空いており、通行出来なくなっているではないか!そして何故かその大穴をソウカイヤのニンジャ……ドミナントが見下ろしている。しかし今そんな事を気にしている時間もなし。迂回するのも時間が勿体ない。ダークラットは……意を決して、この大穴を飛び越える事にした!
「ええい、なんか変なのがいるが気にしている場合じゃない!!」

◆ 連続側転判定(ワザマエ難易度NORMAL)
6d6>=4= (5,2,1,4,3,3:成功数:2) = 2
成功!​

「イヤーッ!!」
「アイエーエエエエ!!」
高速側転の勢いを乗せ大きく跳躍!あまりの高さに奴隷オイランは豊満な胸を揺らし絶叫!
大穴とドミナントをはるかに高く超え、綺麗な放物線の軌道を描き着地!着地を決めたダークラットの尻は豊満であった。
大穴を飛び越えると黒い風となって再び走り出す!

◆マイコセンター前◆
一刻といえども、むだには出来ない。時刻は既に23:00を回っている。ぜいぜい荒い呼吸をしながら繁華街を走り、マイコセンターが見えてほっとした時、突然目の前に1人の男が現れる。

「待て。ドーモ、カツアゲマンです」
「ドーモ、ダークラットです。何をするんだ。24:00までにふわふわローンまで行かねばならんのだ。通せ!」
「どっこい通さぬ!金目のものを全部置いていけ」
「俺にはこの女をマイコセンターに届けなければならんのだ。」
「その、女が欲しいのだ」
「…さてはふわふわローンの命令で、ここで俺を待ち伏せしていたのか?」

カツアゲマンはものも言わずに襲いかかってきた!
ダークラットはそれに応じてカラテを構える!
「やはりあの男はオイランの金など渡すつもりはなかったのだな。」

◆カツアゲマン (種別:モータル/バウンサー)    
カラテ        3    体力        3
ニューロン     2    精神力      2
ワザマエ      3    脚力        2
ジツ        ー    万札        3
                           
◇装備や特記事項
 チャカ・ガン: ダメージ1
◆ カツアゲマンと戦闘を行う ◆
カツアゲマンはモータルであり、あなたのニンジャの攻撃を回避出来ない。
彼は基本的にあなたのニンジャがカラテで戦うならばカラテで、
遠隔攻撃で戦うならばチャカ・ガンで挑んでくる。

◆1ターン目◆
ダークラット
カラテ

カラテ判定:7d6>=4= (6,5,1,5,3,4,5 :成功数:5) =5
成功!
カツアゲマン:体力3→2​

「イヤーッ!!」
ダークラットは跳躍でワン・インチ距離まで迫ると、カツアゲマンに向かって己の豊満な尻を向け、そのままヒップアタックを繰り出した!
「グワーッ!?」
ダークラットの強烈なヒップアタックはカツアゲマンの腹部にめり込んだ!
「オエェ!気色悪い!お前頭イカれてるのか!?」
「正常だ。」

カツアゲマン
カラテ

カラテ判定:3d6>=4= (1,3,4:成功数:1) = 1

カツアゲマンは屈辱を晴らすかのように右腕に力を込め、渾身のストレートをダークラットに繰り出した!
「ザッケンナコラー!!」

ダークラット
回避

回避判定:7d6>=4 = (2,2,6,2,4,4,4 :成功数:4) = 4
カウンターカラテ発生!
カツアゲマン:体力2→1

「イヤーッ!!」
ダークラットはカツアゲマンの懐に入るように最小限の移動で回避!
そして接近したところから素早く尻を向けカウンターのヒップアタックを繰り出した!
豊満な尻がカツアゲマンの胸に激突!
ヒップアタックには体重がかかりやすく、見た目以上に破壊力は高い!
「グワーッ!!やめろ汚ねえ!女だったらまだしも野郎のケツなんていらねえよ!!」
「誰がお前のために止めるものか。」

◆2ターン目◆
ダークラット
カラテ

7d6>=4= (2,2,4,2,4,1,4 :成功数:3) = 3
成功!​
カツアゲマン:体力1→0​

「イヤーッ!」
「グワーーッ!?」
ダークラットのヒップアタックはカツアゲマンの顔面を直撃!その衝撃は並みのストレートパンチよりも重く、カツアゲマンの顔面の骨を砕く!
そして脳震盪によりカツアゲマンは気絶!
ナムアミダブツ!!ナムアミダブツ!!

何という絵面であろうか。

ザンシンの後、カツアゲマンが持っていた万札を三枚財布から頂戴した。(万札3獲得)
流石はふわふわローンのバウンサー。油断ならぬ敵であった。しかし今はタイム・イズ・ライフ。余韻に浸る間も無くダークラットは再び駆け出した。



◆マイコセンター◆
スターン!引き戸を開いてマイコセンターにエントリー!ダークラットは奴隷オイランをカウンターの上にそっと置き、査定を依頼した。

「アイ、アイ、ちょっと待ちんさいナ……」 
ヤリテが彼女をじっくりと舐めるように観察する! 
「アイエエエエエ!」奴隷オイランは泣き叫ぶ!
「…すまんな…本当に…。」
奴隷オイランを申し訳無さそうな目で眺める。

査定を待っている間、ダークラットが押し殺してきた感情が脳裏に次々と浮かんできた。
突然自分の名前を使われて借金を背負わされる理不尽、命惜しさに奴隷オイランを酷い目に合わせてしまう罪悪感、そして他人へ平気で借金を押し付け嬉々としてタクティカルニンジャスーツに袖を通すニンジャへの怒りが湧いて混ざって胸を嫌というほどかき乱す。
ダークラットは胸の中でこう誓った。
そのニンジャを探し出して必ずジゴクを見せてやると……。

「アイ、アイ、泣き顔はそれなりにウケそうネ。5万で買うヨ」 
商談は成立した。ダークラットはヤリテから奪うように万札を五枚受け取った。

◆ DKKを3獲得した…。◆
ダークラット:DKK0→3

「アンタはまずニョタイモリ器研修から始めようかネ」
「アイエーエエエエエ!」 
売り飛ばされた女の悲鳴を背に、ふわふわローンへと駆け出した。
ダークラットは振り向きはしないものの、吐き気がする程の胸糞悪さが全身の神経に溶け込んでいった。

現在時刻
カツアゲマンとの戦闘にかかったターン数1につき1分、23:56 に時刻を追加する。
2ターンかかったので2分追加。

◆ ふわふわローン◆
23:58
ダークラットは決断的にふわふわローンにエントリーした。
「約束の金だ。」
目をむく質屋担当者の前に、冷酷な口調とは裏腹に万札五枚を激しく叩きつける!
「チィーッ!」
ダークラットにオイランを売らせ、その後カツアゲマンに襲撃させてオイランの金を横取りする予定であった。
しかしカツアゲマンは襲撃のタイミングを誤った上に返り討ちにされてしまった。
彼はカツアゲマンの無能を呪った。こうなるんだったら自分が売りに行けばよかったと後悔した。

◆ 終局 ◆
ダークラットは苛つき、胸にどうにもならない不快感を覚えながら帰った。
先程通った大穴には、もうドミナントは居なかった。イクサがどうとか言っていたが、終わったのだろうか?彼は勝ったのだろうか、それとも?

そんな事を思っていると、目抜き通りの方からエジャナイザ踊りのオハヤシ・チャントが響いてきた。

「エジャナイザ!エジャナイザ!エジャナイザ!」「エジャナイザ!エジャナイザ!エジャナイザ!」

時刻は24:00を回った……何かのお祭りがあるらしくめでたい日のようだ。
「何がエジャナイザだ…。」
ダークラットはこの喧騒に飛び込む気には全くならなかった。
所構わず浮かれ騒ぐ群衆を睨みつけ、ダークラットはオオヌギに戻った。

◆ダークラッツ・バッド・ヒップ・デイ 完 ◆



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