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【すべての健常者の方へ】深夜の戯言 ~障がいには「グラデ」がある~

30代後半から、徐々に難聴が進行しています

現在、50代

幸いなことに、
「聴覚障がい者」と認定されるレベル(例:両耳の聴力レベル70dB以上等)には至らず、

補聴器を装着していれば、ほぼ健常者と変わらず生活できています

耳掛け式の補聴器(ワイヤレスイヤホンと勘違いされやすいです)

ゆっくり難聴が進行する中で気付いたのは、

障がいには「グラデ」がある

ということです

「グラデ」、つまり「グラデーション」ですが、

「グラデーション(gradation)」とは、1つの図画の中で、色・見た目・エフェクト・テクスチャなどが連続的・段階的に変化する表現のことである。

出典:Wikipedia


健常者の方に「私は難聴です」とお伝えしてから会話をすると、
「なんだ、ふつうに聞こえるじゃないですか!」
と決まって言われます

つまり
「難聴」→「ぜんぜん聞こえない」「会話できない」
というイメージなんですよね

なので、会話できてしまうと、違うじゃないかと

でも実際には、ちがうんです

飲食店等の多人数が会話している場所では、
補聴器をしていても、ほとんど聞こえなくなります

難聴には、以下の3種類があります
 ①伝音性難聴
 ②感音性難聴
 ③混合性難聴(①+②)

①伝音性難聴」は、一般の人がイメージする難聴で、
音が小さく聞こえるというものです

ですので、補聴器で音を大きくすることで対応しやすいです

一方、自分は「②感音性難聴」なのですが、

耳奥の神経系に問題があり、
高音域等の特定の周波数が聞き取りにくかったり、
複数の音を一度に聞いた際に音を聞き分けるのが難しい、
といった特徴があります

なので、居酒屋のような喧騒の中では、
補聴器を使用しても
大きな声で話してもらっても
音の聞き取りが難しいんですよね

つまり、一口に「難聴」といっても、

聞こえる段階は、さまざま
聞こえる音域も、さまざま
聞こえる状況も、さまざま


それで、ある日、ふと気付いたんです

「難聴」にも色々なレベル等、つまり「グラデ」がある

ということは、

「視覚障がい」など、他の障がいも「グラデ」があるはず

自分自身、「視覚に障害がある」と言われたら、
いわゆる「全盲」を従来はイメージしていましたが、

実際には、「弱視」から「全盲」まで、「色盲」等、
やっぱり「グラデ」があるんですよね

(視覚障がいについては、この本が参考になります)


ということで、「健常者」の方には

「障がい」は、「できる」「できない」のデジタルなものではなく、
「グラデ」がある

ということを知っておくと、

障がい者との接し方の参考になるのでおすすめです



手話:ようこそ!




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