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【すべての健常者の方へ】深夜の戯言 ~障がいには「グラデ」がある~
30代後半から、徐々に難聴が進行しています
現在、50代
幸いなことに、
「聴覚障がい者」と認定されるレベル(例:両耳の聴力レベル70dB以上等)には至らず、
補聴器を装着していれば、ほぼ健常者と変わらず生活できています
![](https://assets.st-note.com/img/1666032780254-2VikhxUeHN.jpg?width=1200)
ゆっくり難聴が進行する中で気付いたのは、
障がいには「グラデ」がある
ということです
「グラデ」、つまり「グラデーション」ですが、
「グラデーション(gradation)」とは、1つの図画の中で、色・見た目・エフェクト・テクスチャなどが連続的・段階的に変化する表現のことである。
健常者の方に「私は難聴です」とお伝えしてから会話をすると、
「なんだ、ふつうに聞こえるじゃないですか!」
と決まって言われます
つまり
「難聴」→「ぜんぜん聞こえない」「会話できない」
というイメージなんですよね
なので、会話できてしまうと、違うじゃないかと
でも実際には、ちがうんです
飲食店等の多人数が会話している場所では、
補聴器をしていても、ほとんど聞こえなくなります
難聴には、以下の3種類があります
①伝音性難聴
②感音性難聴
③混合性難聴(①+②)
「①伝音性難聴」は、一般の人がイメージする難聴で、
音が小さく聞こえるというものです
ですので、補聴器で音を大きくすることで対応しやすいです
一方、自分は「②感音性難聴」なのですが、
耳奥の神経系に問題があり、
高音域等の特定の周波数が聞き取りにくかったり、
複数の音を一度に聞いた際に音を聞き分けるのが難しい、
といった特徴があります
なので、居酒屋のような喧騒の中では、
補聴器を使用しても
大きな声で話してもらっても
音の聞き取りが難しいんですよね
つまり、一口に「難聴」といっても、
聞こえる段階は、さまざま
聞こえる音域も、さまざま
聞こえる状況も、さまざま
それで、ある日、ふと気付いたんです
「難聴」にも色々なレベル等、つまり「グラデ」がある
ということは、
「視覚障がい」など、他の障がいも「グラデ」があるはず
自分自身、「視覚に障害がある」と言われたら、
いわゆる「全盲」を従来はイメージしていましたが、
実際には、「弱視」から「全盲」まで、「色盲」等、
やっぱり「グラデ」があるんですよね
(視覚障がいについては、この本が参考になります)
ということで、「健常者」の方には
「障がい」は、「できる」「できない」のデジタルなものではなく、
「グラデ」がある
ということを知っておくと、
障がい者との接し方の参考になるのでおすすめです
![](https://assets.st-note.com/img/1666034402194-lqjeV9KQFO.jpg?width=1200)
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