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2024年8月開催デレステイベント「ススメ!シンデレラロード・工藤忍編」感想

 今回のイベントで好きなアイドルの一人、工藤忍ちゃんのコミュが公開されたのでその感想。
 以下ネタバレを含みます。





 今回のコミュでは、なによりモバマスの初期R+のころから標榜していた「努力のアイドル」という肩書について深堀りされたのがよかった。

 私自身はもともと「努力のアイドル」は、頑張り屋で不器用ながらも夢に向かってまっすぐ進む忍ちゃんの魅力を端的に伝えるメタ的なコピーとしてはともかく、作中のアイドルとしての忍ちゃんが掲げるには具体性を欠くものなように思っていた。
 忍ちゃんが人一倍努力家であることは間違いないし、出身地や家族の無理解、それに伴う支援の乏しさといった事情から、アイドルになるために越えてきたハードルが人より多いのは確かだけど、アイドルである以上よいパフォーマンスのために努力をすること自体は当たり前であり、そもそも努力は目的でなく手段なのだから。

 そんな中で、結果に直結せずとも、情けない姿を見せてしまったとしても、自分自身が努力を続けそれを信じてステージに上がり精一杯のパフォーマンスをすることで努力という「手段」を信じる人にとっての希望となる姿を見せ続ける。だからこその「努力のアイドル」であるという展開はすごく腑に落ちた。
「(ほぼすべてのアイドルに当てはまる)努力したアイドル」である以上に、確かに「努力のアイドル」なんだと思わせる説得力のあるストーリーだった。

 コミュ中、彼女の努力を知った人、あるいは元から知っている人みんなが思わず応援をしはじめたの、なんかいいなと思った。
 なんというか、作中の扱いとリアルでの扱いがリンクしているような感じがして。
 応援したくなるよね。

 蓮実ちゃんと思い出の番組トークをしたり、青森四姉妹の長女として慕われたりする姿を見られたのもよかった。
 夢を追って一人で家出同然に上京した忍ちゃんが、今は同年代の友達とは楽しく語らったりパフォーマンスのお手本を見せてもらったりし、年下にはしっかりと頼れる年上として接するなど、たくさんの人に囲まれて楽しく夢を追って行けているのは、これまでも幾度となく描写されていたことではあるけど何度見ても感慨深い。

 今回の報酬の忍ちゃんの特技がライフを消費してパフォーマンスを上げミスをカバーするオーバーロードなの、コミュ内容と噛みあってていいな。
 編成してLIVEするたびこの心持ちでやっているのが想像できる。

 不慣れな雑誌記者の人に東京の先輩として余裕を持って取材に応じられるようになった忍ちゃん、最初のメモリアルのオーディションのとき緊張と空腹で上手くできなかったことを考えると成長を感じる。

 今回の特訓後の衣装、正統派でかわいい。

 瞳の中に星が浮かんでいたり、ポーズが似ていたり、(作中的にもメタ的にも)もしかしたらハッピーマジシャンを意識してるのかもな。

 こういう可愛い衣装は本人としても原点とのことだし、(R+の衣装・アイビーマジシャンの流れをおそらくくんでいるという意味で原点の)ハッピーマジシャンのパフォーマンスを取り入れたっていうのはあるかもしれない。

 ハッピーマジシャンの時も思ったけど、目の中に星が浮かんでるのはカラコンとかで物理的にやってるのかイメージ図なのかどっちだろう。

 次に忍ちゃんがフィーチャーされるとしたら、やっぱり忍ちゃんのこのがむしゃらな努力が目に見える最良の形で実を結ぶところが見たいなと思う。

 忍ちゃん自身には決して何もせずとも結果を出せるような才能があるわけではない。コミュ内ではLIVEバトルをしてもあと一歩のところで結果を出すに至らないことが語られ、作中のコンテストでも優勝を逃している。
 忍ちゃんはそのことについて、「自分の努力を見てくれた人が心を動かされたのならそれはアイドル工藤忍の努力の勝利である」という結論を出している。
 この考えに対して優勝できないから諦めてそういっているだけと意地の悪い見方をすることもできるかもしれない。

 でも、今回のコミュや特訓後のルーム台詞を見ると、そんな意図の独白ではないように思える。
 彼女は今回のコミュで示されたように努力の輝きを示す努力のアイドルであり続けることが大事だと考えている。同時に努力を重ねた先に勝利したいと考えているし、優勝できなければ悔しがっている。そして、次こそはとまた歩き出している。

 忍ちゃんは、小さいころ思い描いた夢の世界で、より大きな夢を叶えるために努力を重ねている。
 いつの日かその夢の果てとして、重ね続けた努力が報われるところを見られるのを楽しみにしたい。

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