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石破再選?なんやそれっ!

 特別国会の衆参両院で行われた総理大臣指名選挙。そこでなんと…予定通りの決戦投票!
そして予定通り名前が呼ばれたのは石破元総理!
えっ、再選?なんやそれっ!
世間はポカーンと驚愕し、やっぱりとはいえ落胆する。

 さらに追い打ちをかけるように、衆議院選挙で票をガンガン伸ばした国民民主党の玉木代表が、まさかの不倫報道で注目をかっさらう展開!
これには応援してた人々も「え、ちょっと待って?」と唖然とするばかり。「103万の壁はどうなるの?」せっかくの追い風はどこへやら、風向きが怪しい感じに…。

 一方で隣のアメリカでは、多少の不正も何のその、トランプ大統領が予定通りの勝利宣言!
しかも上院も下院も共和党が制圧する勢い。
さらに閣僚には若手注目株の副大統領候補のJDヴァンスと世界一の大富豪イーロン・マスクが参入。
アメリカはまさに新時代の幕開けモードに突入!一方の日本は…この展開、大丈夫かいな?

 日本のマスコミが「小石河」トリオ(小泉、石破、河野)を一斉に持ち上げて「新時代の救世主!」なんて騒いでいた結果、なんとそのうちの石破氏が総理の椅子に。
しかし、いざ蓋を開けてみれば…まったく人気が出ず、国民からは「え、やっぱり」と冷めた反応。何かと期待されたのに、どうやら熱気はマスコミだけだった模様。それなのにまた石破氏。

 そんな「小石河」の中で若手のホープと言われた小泉進次郎氏も話題の一人。
彼は偏差値低めの大学からコロンビア大学へ「華麗に」ステップアップ――ただし、コネの力で!「学歴詐称じゃない?」と噂もちらほら。とはいえ、実績や政策の具体性がいまひとつ。
あるとすればレジ袋有料、彼の曖昧な発言が、ネットでは「進次郎構文」なんて言われている始末。

 さて、それに比べてアメリカのJDヴァンス。彼はオハイオ州の貧しい家庭に育ち、苦労しながらオハイオ州立大学を卒業。その後、イェール・ロースクールに進学して、法曹界でのキャリアを築きながらも、自伝『ヒルビリー・エレジー』で社会問題をリアルに描き、国民の支持を得た。
いまやアメリカ政界のホープで、タフな地盤からの叩き上げ。まさに「実力一本勝負」の男です。

 学歴もキャリアも根っこから違うこの二人、日本がマスコミの持ち上げで話題をつくっている間に、アメリカは「リアル・アメリカンドリーム」を体現するリーダーが登場。
さて、日本の将来はどのようになっていくのやら。

 アメリカの副大統領にもなる40歳のJDヴァンスのことをもう少し詳しく述べよう。

 JDヴァンスの物語は、アメリカの片隅、オハイオ州の工業都市ミドルタウンから始まる。1984年に生まれた彼の幼少期は、家族の複雑な事情に左右されたものだった。彼の父親は幼い頃に家族を去り、母親は薬物依存と闘う生活を送っていた。家庭の混乱が日常となる中、彼を支えたのは祖母ママウの存在でした。彼女は強い意志と激しい愛情を持って、家族を守るために戦い続け、JDヴァンスに「たくましさ」と「生き抜く力」を教えました。この時期、彼の中に「自分の力で人生を切り開く」という決意が芽生えたのです。

 高校を卒業後、JDヴァンスは米海兵隊に入隊しました。イラクでの従軍は、彼に責任感とリーダーシップを身につけさせた。戦地で過ごす日々は厳しいものだったが、仲間と協力し困難に立ち向かうことで、彼は自分の内面を深く見つめ直し、人生の新たな方向性を見出します。この経験は、彼にとって人生の転機であり、「アメリカンドリーム」に手を伸ばす決意を新たにした瞬間でもありました。

 退役後、JDヴァンスはGIビル(復員兵援護法)を活用してオハイオ州立大学に進学し、さらに奨学金を得て名門イェール・ロースクールに進みました。イェール大学では、異なる背景を持つ学生たちと交流し、労働者階級とエリート社会のギャップに直面しました。彼は自分が生まれ育った環境と、上流社会の価値観の違いを改めて意識し、「アメリカ社会における階級の壁」について深く考え始めます。この時期の経験が、後に彼の執筆活動や政治信条に大きな影響を与えました。

 ロースクールを卒業後、JDヴァンスは一流の法律事務所「シドリー・オースティン」に就職し、ここで企業法務の経験を積みました。しかし、彼は弁護士としてのキャリアを積む一方で、「自分のルーツ」を振り返り、労働者階級が直面する現実を社会に伝えたいという思いを強くしていました。この思いが彼を執筆に駆り立て、やがて彼は自伝的回顧録『ヒルビリー・エレジー』を出版しました。

『ヒルビリー・エレジー』は、彼の故郷や家庭のリアルな姿を描き出し、アメリカ社会における「隠れた労働者階級」の存在を世に知らしめる作品となりました。この本は瞬く間にベストセラーとなり、アメリカ社会に大きな議論を巻き起こしました。彼は「貧困から這い上がり、成功を収めた男」として注目を集め、メディアに出演する機会が増えました。彼の語る「労働者階級のリアリティ」は、多くの共感を呼び、彼は新たな社会の声としての役割を担うことになったのです。

 この成功により、JDヴァンスはビジネスの世界にも進出し、ベンチャーキャピタル業界でのキャリアを積むようになりました。彼は著名な投資家ピーター・ティールとともに「ミシガン・ホワイトベア・キャピタル」というベンチャーキャピタルファンドで働き、技術革新や地方経済の発展に注力しました。この仕事を通じて、彼は「ビジネスを通じて地域社会に貢献する」可能性を見出し、さらに政治的な視点を深めていきました。

 そして2022年、彼は自らの経験をもとに共和党からオハイオ州の上院議員選挙に立候補しました。農村部や労働者階級からの強い支持を受け、JDヴァンスは当選を果たし、アメリカの政治の舞台に立つことになりました。彼の過去の経験と、労働者階級に対する理解は、彼の政策や発言に生き続けています。政治家としてのJDヴァンスは、単なるエリート政治家ではなく、アメリカの「忘れられた声」を代弁する存在として、変革を求める新しい時代の象徴となっています。

 こうして、JDヴァンスの物語は、家庭の複雑な背景から始まり、軍での経験、法律とビジネスのキャリア、そして議員としての歩みまで続いています。彼は自身の人生を通じて、アメリカンドリームの厳しさと可能性を体現し、アメリカ社会に新たな視点をもたらす存在となりました。

 そんなJDヴァンスがトランプ大統領の下でどんな役割を担うのか、期待が膨らむばかりです。

 小泉進次郎がダメだと言ってるわけではないが、日本でもJDヴァンスに負けないような民間企業での経験を持つ若手政治家が出てきてほしい。

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