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近況報告濃いめ第39回:老人の知恵は「予防」だ

 人生に後悔した老人が若者に「俺と同じ轍は踏むな」という戒めを語りかけるが、あれはあくまで「予防」なのだと思う。


 予防というのは「最も費用対効果が高い」のでわずかなコスト、つまりは労力なりお金なりで最大の効果が得られる。そういう意味では耳を傾ける価値はあるだろう。
 コロナウイルスだってワクチンで予防すれば病床に伏せて寝込む確率、後遺症に苦しむ確率、それらを大幅に減らしてくれる。
 そういう意味では予防というのは最も効率が良いものだ。


 だが予防というのは同時に「最も効果が確認しにくい」ものだ。

 例えば池に落ちておぼれた人を助けると表彰されるが、人が入らないように池の周りに柵や看板を設置した人が表彰されることは無い。
 死にかけの人間を救う医者は名医と称えられるが、病気を予防する医者は名医と称えられることは少ない。「名医は病気を予防し、ヤブ医者は手遅れ寸前で治療する。だが称えられるのはヤブ医者の方」というわけだ。

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