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2022年11月09日の近況報告 到底50年前のお話とは思えない

手塚治虫公式HP:ブラックジャック名言集


 マンガの神様である手塚治虫先生の中でも屈指の人気作である(異論は認める)ブラックジャックの名言……をドクター・キリコ視点で見たというページ。
 ちなみにブラックジャックのセリフの一つ一つがアニメ版で声を担当した大塚明夫氏の声で再生されている。


 知らない人のために説明するがドクター・キリコというのは「患者を安楽死させる医者」で「どんな手を使っても患者を救う」ブラックジャックとは相反するキャラ。
 ブラックジャックは「1973年」に連載が始まって、来年で連載開始から50年経つという古株なのだが、それでもメッセージ性は色あせないどころかさらに輝きを増している。と言ってもいい。
 あり得ない話だけどこのマンガが「2022年」に連載開始されたとしても十分通じるほど重厚なお話っていうのが凄まじい。


 特に令和の今では「ドクター・キリコに依頼が殺到してパンクするほど」死にたいと思ってる人が日本だけでも大勢いる。
 そんな中で「命とは」という問いを訴えかけるブラックジャックはまさに「不朽の名作」になって当然の作品で、命の価値が薄くそして軽くなっている令和の日本だからこそ、余計に「刺さる」と思う。
 そんな名作を何作も出せるってのが手塚先生は本当にすげぇなぁ。(曲がりなりにも創作者なら凄い凄いばかり言ってないでもっと幅のある表現や鋭い洞察をしろよ。とおしかりを受けるだろうが)


 話のタネにするのもおこがましいが、俺の書いた作品が50年後にどうなってるか? なんて多分死んでるので分からないけどおそらく99.99%で誰も見てもらえないだろう。
 そもそも50年後にWEB小説投稿サイトが残っているかも分からないし。WEBにあるものなんて消えるときは一瞬だよ? ヤフージオシティーズのサービス終了の時も貴重なネット史料がごっそり消えたからね。


 昔、ガンダムを生み出した富野監督が
「俺には創作の才能なんて全くない! 俺はただ現実に起きていることを並べているだけで、それくらいだったら才能の無い人でもできちゃう。手塚治虫先生くらいだよ無からの創造ができた人は」
 って言ってたのを思いだしたのだが、そうも言いたくなるわな、とは思う。

 富野監督に対しては個人的には「その現実の並べ方」こそが誰にも真似できない偉大な才能なんだけど手塚治虫先生と比べたら……っていうのは分かる気がする。
 インタビューを行った人がそれを聞いて「あああ」としか言えなかったそうだが、それもうなづける。


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