いくら変わっても同じこと
今日も緑濃く、風は爽やかです。
朝から散歩に行ってきました。
いつも近くの公園をぐるっと一巡りするのが定番コース。
ここには私の好きなものがたくさん。
海
まだ誰もいない整備された野球場
シロツメクサ
空
ちょっとした出会い
さて今日は
アガサ・クリスティーと私について、書いてみたいと思いますが
作品をすでに読まれている前提としています、ごめんなさい
でももし、手に取るきっかけになったら嬉しいです。
クリスティーの本に出会ったのは、中学生のころ
5つ上の兄の影響です。
兄はこつこつと集める人で
・星新一
・あだち充
・少年ジャンプ
・ビートルズ
・MTVの録画
などなど
私はそれらをしれっと拝借する人でした。
ショート・ショートにハマったので
短編集から、クリスティー作品を読み進めました。
どの作品が好きかと問われれば迷わず
「バートラム・ホテルにて」を挙げるでしょう。
この本の中の
バターたっぷりのマフィン
ほんもののシード・ケーキ
午後のお茶
英国流の朝食 ・・・
豊かな描写にすっかりやられました。
こんな世界があるなんて!
白米大好きな私には衝撃でした。
なかでもペニファザー牧師の家政婦であるマクレイ夫人のお料理、
個人的にはとても気になってました。
あのドーバーカレイ、結局どうなったんだろう……
多分次の日食べたとは思うんですけどね
印象的だったのはもう一つ
セント・メアリ・ミードの村でさえ、様相は移り変わってゆくのに
バートラムホテルは、エドワード王朝時代の英国であり続けていること。
まるで時があともどりしたかのように。
当時はそれがいいのか、悪いのか
あまりピンと来ないまま心に残っていました。
改めてここ数年
クリスティ作品を(今度は自分で)集め始め、読み返すと
新たな思いが生まれます。
第26章に
ミス・マープルがフランスの警句 "変れば変わるほど同じことになる"を思い出し
それを逆にした "同じであればあるほど、物は変わる"
どちらも真理だ、と思う場面があります。
その警句を調べてみると、
Plus ça change, plus c'est la même chose
いくら変わっても同じこと
表面的にはいくら変化しても本質は変わらないということ
と、ありました。
すぐ頭に浮かんだのは
ちょっと「逃げ恥」みたい・・・☺️
それと
ランガナタン「図書館学の5法則」の第5法則
図書館は成長する有機体である
こうでなきゃ! とか こうあるべき! にとらわれず
いくら時間が流れ、状況が変わったとしても
本と人と一緒に生きていくことを私は選び続ける、ということ。
クリスティーの作品は
私にとってミステリ以上の意味を持つ存在であり
そうした作品と出会えたことに、心から感謝しています。
noteをはじめて3つ目の記事ですが
読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。