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自分の強みを探しにいったら思考回路をまるっと解剖された

しずかみちこさんのストレングスファインダーの個別セッションを受けてきました。

強みを知って、自分を生きる。ストレングスファインダーのコーチング・個別セッションについて | 自分の心を殺してはいけない| Gallup認定ストレングスコーチしずかみちこブログ (koto1.com)


ストレングスファインダーって何かっていうと、自分が持っている強み(資質)を見つけましょうってことで。

ストレングス・ファインダー 2.0 | JA - ギャラップ (gallup.com)


ここの有料版のテストを受けると、34個の資質が順位付けされます。
大体、上から10位くらいまでが、とても得意なことですね。
ということがわかります。

………で?
となるわけです。そりゃそう。
私も、それぞれの資質を上から順番に読みましたが、確かにそうかもね~という感想が続くばかり。
ただ順位付けされるだけでは、その強みが自分の中でどう使われているのか、どうやって生かすのか、まったくビジョンが見えてきません。

そこで個別セッションに頼ることにします。

しずかさんのセッションではヒアリングをもとに、
・自分の中の資質を、上位資質・中位資質・下位資質の3段階に区分けする。
上位資質がそれぞれ自分の中でどのように働いているかを明らかにし、強み路線図を作る。
の2つを主にしてもらいます。

ストレングスファインダーでは全34資質の資質があり、上位資質、中位資質、下位資質に分かれます。

上位資質:常に使っている資質
中位資質:使おうと思えば使える資質
下位資質:使ってはいけない資質


スマホに例えると、こうなります。

上位資質:バックグラウンドで常に稼働しているアプリ
中位資質:アイコンをタップすれば起動するアプリ
下位資質:起動させると端末がフリーズするアプリ

強みを知って、自分を生きる。ストレングスファインダーのコーチング・個別セッションについて | 自分の心を殺してはいけない| Gallup認定ストレングスコーチしずかみちこブログ (koto1.com)

まずはストレングスファインダーの結果から。
(ほぼ自分のメモ用なので、薄目で見てもらえば大丈夫です。後ほど言及があるものは太字にしています。)

上位5位は、
共感性
成長促進
適応性
最上志向
内省
残りは以下のとおり。
個別化
親密性
収集心
アレンジ
10包含
11公平性
12運命思考
13ポジティブ
14規律性
15調和性
16社交性
17信念
18活発性
19分析思考
20戦略性
21学習欲
22自己確信
23責任感
24回復志向
25コミュニケーション
26達成欲
27着想
28未来志向
29指令性
30競争性
31慎重さ
32目標志向
33原点思考
34自我

資質解説 | Gallup認定ストレングスコーチしずかみちこブログ (koto1.com)


セッションを受ける前にざっと全資質を眺めて感じたことは以下。

・得意分野のこと
共感性には確かに自信がある。
相手の気持ちがまるっと感じとれる。
でも同情とはちょっと違うというあたりが自分っぽいなと思った。
成長促進はそんなにわからなかった。
でも子供とか後輩に易しく優しく教えるのとかは得意ではある。
適応性もすごくわかる。
突然違う環境に放り込まれても、こんなもんか~とぬるっとやれる。
最上志向はまあ、わかる。
特に自分の持ち物とかに対してそういう感じ。
最良のものだけを身の回りに置いておきたい。
内省はそう。
ひとりの時間とか思考の時間が取れないとだめ。本当にだめ。
(春頃に模様替えをして一人部屋を勝ち取ったところ、精神が非常に安定した。不可侵のスペースないの無理です。)

・苦手分野のこと
未来志向原点思考が低いのがなんかわかる。
なんというか、過去も未来も見るつもりがない感じ。
すごく近い過去と未来だけを見て生きている。
目標志向も相まってか、先の予定を立てるのもすごく苦手。
どうせなにもかも変わるんだから、目標なんて立てても意味がないよね、ってどこかで思ってる。
今までも、思うままに生きていたら、気づいたら色々できるようになっていた、という感じ。(この発想は適応性っぽいかもしれない。)
着想も苦手に感じる。
発想力だとかアイデアだとか、そういうワードとは無縁だと思う。
新しい事業を計画する仕事をいつかすることになりそうだけれど、すごく苦手だと思うので、今から気が重い。


そんなこんなで、しずかさんの個別セッション当日。
事前準備は何もいらないとのことだったので、特に気負わず待ち合わせの喫茶店へ。
難なく合流し、席につきました。

セッションは1対1で、まずはヒアリングをしてもらいます。

しずかさんは各資質につき一枚のカードを持っていて、中にはその資質を持つ人の特徴が書かれています。
それを目の前に一枚ずつ出されて、「これを見て自分に当たってると思うところはありますか?」とひとつひとつしずかさんが聞いてくださる。
事前に受けたストレングスファインダーの結果をもとに、順位の高い資質群からこれを行います。(完全に順番通りではなかったかな。たぶん。)

右も左もわからないので、本当に質問されるがまま。
ここは合ってると思う、でもここは違和感があるかも、等々。
そんな話を続けていきます。
そして時々、しずかさんから掘り下げるような質問が入ります。

これはヒアリングの終わりのほうに言われたことですが、私が詳しく掘り下げられたものは、矛盾する要素をもつ資質たちでした。
どちらかが押し込められているのか?
もしくは役割分担がされているのか?
そのあたりの折り合いがどのようにつけられているのかを探るために、具体的な質問をされていたそうです。

たとえば、人にお土産をあげるとき、「自分が最高だと思うものをあげたい(最上志向)」か、「それぞれに合わせたものをあげたい(個別化)」か、どっちですか?と聞かれたり。
この場合、私は個別化のほうを選ぶので、最上志向は他人に向けて働いていないかもなぁ、と感じたりしました。

情報を集めたい(収集心)し、人を仲間に入れたい(包含)。
ただし、ものは削ぎ落として最高のものを携えていたい(最上志向)とか。

特定の人とより親しくなりたいと思う(親密性)一方で、知らない人と知り合いたい気持ち(社交性)もそこそこ強かったり。
(これは後から自分で結論付けたんですが、私は「親しい人」と「知らない人」をあまり区別していない気がします。)

そうやって少しずつ、資質が自分の中でどのように使われているかがわかっていきます。

そして、「最後にこれ、どうですか?」と、公平性のカードを渡されて、ん?と思った。

その直前に個別化について聞かれたときに、「みんな違っているんだから、それぞれを尊重したいよ」という話を散々していたんだけれど。
最後に出てきたこの公平性であからさまに真逆のことを話し始めました。

公平性は全員平等、画一化、ルール通りにやりたい、個人の意思より全体の最適化が重要だ、という感じ。
さっきまでの「個性を尊重」はどこにいった?といいたいところだけど、それはそれ。
しかも最後に出てきた資質のはずなのに、自分の哲学にもバチっとハマっている感じがする。

「やっている仕事が完全にこういう前提で成り立ってるので、重んじてますね。それと、仕事以外でも、最大多数の最大幸福という言葉が好きで。人に押し付けたりはしないけれど、自分はそれに向かって生きようとしてますね。」
と、そんな話をしていると、しずかさんの目の色が変わる。

「……すみません、最後と言いましたが、もう一つ見てもらえますか?」と、運命思考のカードを渡された。

運命思考は、すべてのものにはつながりがあって、あらゆるものは影響しあっている、という資質。
当たり前に、そうでしょう、と思う。
「これは、そう思います。……ごめんなさい。全面同意すぎて、ちょっと、他になんとも言えないんですが、」
あんまりにも"当たり前だ"と感じるばかりで、具体例もなにも思い浮かばなくて戸惑ったけれど、しずかさんは納得したように頷いてくれる。
「……わかりました。質問は以上です。ちょっとまとめる時間をくださいね。」


ヒアリングは、1時間近くかかったでしょうか。
お手洗いに行って戻ってくると、先程のカードたちが並べられています。
「これが阿笠さんの路線図だと結論付けたんですが、違和感があるところがあったら、教えてくださいね。」
そう言ってしずかさんが説明をしてくれました。

清書して送っていただいたものがこちらになります。(料理番組?)


適応性~最上志向
までは自分軸の話。
「阿笠さんは、モノや情報をすっと取り込んで、感覚的に良いと感じたものを深く考察して、厳しく取捨選択していきます。」
それでここからなんですけど、としずかさんが一瞬、間を置きました。

「………阿笠さんは、神なんです。」
「……………はい。(?????)」

頭の中はハテナでいっぱいでしたが、いったん受け止めましょう。
しずかさんが説明を続けていきます。

運命思考のところで、視点が切り替わります。
「そうは言っても、世界は……」という俯瞰的な視点に飛ぶんです。
いわば神視点という感じです。
そこから個別化、包含、公平性という流れで「世界には色々な人がいる。それを受け入れよう。その矛盾の中で均衡を保つことに目を向けよう。」
という機構が働きます。

そして、そこまでに処理した思考が、
アレンジによって調整役として効率的な采配をすることに使われたり、
親密性、成長促進によって、目の前の人を受け入れ、背中を押すことに使われていく。

「………という風に解釈したのですが、いかがでしょうか。」
「………ええと、そう、ですね…。」

自分の思考回路がまるっとそのまま目の前にさらけ出されていて、もうなんといっていいかわからなくなって、要領を得ない返事しか出てこない。

「あの、えっと…。そのとおり、だと思います。」
「……はい。」
「……………。」
「なのでちょっと、神に向かって強みの話を説くのも変な感じがして、なんと言ったらいいか……。」

私と同じくらいしずかさんも戸惑ってました。ウケる。

しずかさんも自問自答ファッションを嗜まれているので「私、自問自答ファッション教室で神になりたいって言ったんですよね…」という話をしたら、
「神と言われたのにあまり動揺されてなかったので、神の自覚がおありで…?と思いましたよ。」と言われて笑いました。
ここでも出てくるのか、と別の意味で動揺はしてました。

とにかく、なにかを処理するときに、私は神視点が入るようです。
思い返すと運命思考~公平性のところは、自分の感情や具体例がほぼ出てこなくて、「"そう"ですね。」という返事しかできなかった気がする。
あまりにも当たり前の法則というか、原理的な感覚で、善とか悪とか私自身がどう思うかとか、そういうことは差し挟まれない感じ。

私自身が矛盾に気が付いたのは個別化公平性だったけれど、上でも書いたとおり、いくつも矛盾する要素がありました。
でも、逆のことを言っているときも、どちらかが押し込められているわけではなくて。
時や場合、対象物によって、それらが出たり入ったり、切り分けがされていたりして、破綻はしていない。
なんなら、どちらも正しいですよね、とただ受け入れている。
しずかさんは、その部分をよくよく観察してみたら、俯瞰する機構が挟まっているぞ、ということを発見したそうです。面白い。

そしてその後は下位資質の話も。
一番下からまたカードを見せてもらって確認しました。
結論から言うと、私の下位資質は自我のみでした。
確かにカードを見た瞬間の感想が「うわ、全然違う………」という感じ。
これは俯瞰とは真逆の資質なので当然ですね、とあっという間に決まります。
もう一つ上の原点思考は別にできないこともない…?と感じたのでそれを伝えると、「はい、そうですね。」とあっさりと中位資質と判断されました。


セッションの前に感じていた、過去や未来について考えるのが苦手なんですよね…という話には「阿笠さんは、時間の概念を越えたところに居るので、そりゃそうです。」とのことで。
じゃあいっか~~~!!!(放棄)

とは言っても、着想とか未来志向は仕事で求められそうなので、どうしたらいいか相談したら、他の人に燃料を入れてもらうのが吉ですと教えてもらいました。
確かに、誰かにざっくりと方向性を示してもらえれば、そこに進むために取り計らうことは問題なくできそうです。


路線図がはっきり視覚化されたことで、「今の自分の思考はここの段階にいるな」とか「本来使うべきでない箇所で資質を使おうとしてないか?」とかを認識できるようになってきました。

自分の使い方がわかっていれば、苦手も受け入れて、上手に他人を頼ることもできそうです。

強みを順番通りに並べるだけでは絶対にたどり着かなかった結論だったので、本当に個別セッションを受けてよかったです。
ストレングスファインダーにご興味のある方はぜひぜひ、個別セッションも検討してみてください~!!

強みを知って、自分を生きる。ストレングスファインダーのコーチング・個別セッションについて | 自分の心を殺してはいけない| Gallup認定ストレングスコーチしずかみちこブログ (koto1.com)



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