note村の1日 春弦サビ小説
あかうまさんのフリで続きを書かせていただきました
せっかくだから、どなたか続いて!
コメント欄にその旨お知らせください(ダブるとややこしくなりますので)
note村の1日Aメロ PJさんがやってきた
【700字ほど】
ある日、PJは自分のトルソより大きな荷物を背に、長い道のりをやってきた。
「note村」と書かれた標識の示す道に入ると、その道の先の堤防から白い灯台がニッと顔を覗かせていて、思わず顔を綻ばせた。
耳をすませば、ギターではない弦楽器の音がする。一歩、一歩、歩を進めるごとにその音はしっかり耳に届いた。
ウクレレだ。
「あれはつるさんのウクレレだな」
顔が思い浮かんで、鼓動が早くなった。走り出したい衝動を抑えきれない。
PJは荷物を大きく左右に揺らしながら、ウクレレの音に近づいて行った。
「つるさん」
ドアを開けるが早いか、そう叫んでいた。
しかし違っていた。
「ああ、すみません。あなたは?」
「私?ミモザって言います」
「つるさんは?」
「知りませんよ、そんな人。Siriにでもお尋ねになってみれば?なーんて、嘘ですよ。聞いています。そろそろいらっしゃるころかと」
「いやー、まいったな。血の気が引きましたよ」
「師匠は今、ちょい出かけていますけど、すぐに帰ると思います。酒の肴を釣りに海に出てます」
「海岸沿いって知らなかったので、灯台を見てびっくりしました」
「そうなんです。アテには困りません。あ、ごめんなさい。荷物下ろして、お掛けください。なにやってんだろ、私」
PJは体を回して荷物を下ろすと、ひっくり返りそうになるのを必死でこらえた。
「ふー。重かった」
「どんなお宝がみつかったんですか?」
「お宝って?」
「師匠が言ってました。お宝を持った客人が来るから丁重にお迎えしろって。全然丁重じゃなくてすみません」
「いえ、いいんですよ。お宝は後のお楽しみということで」
しばらく待っても、つるさんは帰ってこない。PJはソファでうとうとし始めた。
きっと誰かが続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?