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炭酸刺繡⑥




影がわたしを引き寄せる

あなたの影はとてつもなく黒く

光りのない部屋


あなたとわたしは炭酸

刺繍に編まれた思い出

鈍色はわたし

弾ける音を聴きながら

刺繍に手をのばしている

糸なんてどこにもない

どこにもなかった


わたしはただの枯れ葉

黄金虫のように飛んでいきたい

黄金の空に溶けてしまいたい



藤家 秋さま
よろしゅうおたのもうします<(_ _)>


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