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歌ってみたをやってみよう録音編(スマホでもOK)

GW真っ最中でお休みの方の中には歌ってみたを作ろうと思う方もいらっしゃると思います。

タイトルでは質をあげるとなっていますが、これから歌を録音しようと思っている方にも対応しています。スマホのみでもご安心を。

※この記事では加工(いわゆるミックス)が苦手または初心者でよく分からない方向けになっています。

○目次

マイクの場所、高さ、角度や距離。応用として音量をコントロールする話が今回の記事になります。

※以下、マイク=スマホになりますのであなたの環境に合わせて置き換え願います。

○マイクの場所を変える

歌を録音するのに必要なのは声だけです。逆に言えば声以外の音はノイズになります。

テレビを消すなどはやると思いますが、マイクは部屋に響いた残響音も拾います。試しにお風呂で録音してみて下さいめちゃくちゃ声が違います。

録音で残響音が入っている場合、後で消すのはほぼ無理だと思って大丈夫です。

この残響音を遮る事が歌ってみたの質をあげるのにとても重要です。コードの長さなど制限あると思いますが、部屋のありとあらゆる場所にマイクを設置してクリアに録音出来る場所を探しましょう。部屋の構造はそれぞれなので一概には言えませんが壁からは遠い方が上手く録れるのがセオリーです。

○録音場所のおまけ

知人は多目的ボックスにフェルトや紙玉子パックを貼り付け簡易的な録音ブースを作ったり、コンクリートブロックを積み上げたり、自作する方結構います。それぐらい録る場所はとても大事なのです。

無料では無いのでおまけとしましたが、街中を散歩していてたまに無音で全く響かない場所を見つけることもあります。

○マイクの角度と高さを変える

基本的にマイクは正面の音を1番良い音で拾う性質があります。なのでマイクの高さは口元にしましょう。机に置いて角度を変えて正面とする方もいますが、机からの残響音を拾うので要注意です。

スマホの方は画面で歌詞を見ながらが多いと思いますが、スマホを寝かせてマイクを正面にするだけでガラリと変わります。

理想はスタンドや三脚を使うことですが、お家の家具を積み上げて上手くいくかも知れません。私は昔蛍光灯から伸びている紐に括り付け高さを出していました。和室だったので良い感じに残響音も無く好きだったなぁ。

これでマイクの場所と角度高さが変わったと思いますが、マイクを置く場所で音が変わることを逆手に、わざと音質を変えることも可能なので応用が効きます。

引っ越す時に手拍子をして響きを確認して部屋を決めるマニアの方も結構います。

※この2つの工程が面倒な方は素直にお金を出してレンタルスタジオなどに行きましょう。安いとカラオケと同じぐらいの値段で入れます。

○カラオケボックスでの応用

余談ですがカラオケに行ってそれを録音する方も多いと思います。スマホが多いと思いますがこれも場所と角度高さを変えるだけでガラッと変わります。

マイクをスピーカーの正面の向きにしたり複数のスピーカーの真ん中に配置するなど部屋次第ですが実験は楽しいですよ。

カラオケは音量が大きいので、スマホが強制的に音量を下げる歌の録音にはマイナスな機能があるので、カラオケ側で音量を小さくするとクリアに迫力もそのままに録れます。ストレス発散成分は減りますが笑

○マイクの正面に立ち距離を適正にとる

マイクのどこが正面になるかは説明書に書いてあるので各マイク毎に調べて下さい。

人によっては俯いて歌うのが好きな方もいるので、そう言う方はマイクの角度で調整下さい。

これが出来ていない方が結構いらっしゃることをYouTubeを見てて思います。何十万再生されててもそりゃそんだけ金かけて加工すればまともになるよねってツッコミが脳内で入ります。

この記事では加工をせず質をあげることを目的にしているので、今後そういう動画を見たらハンカチを噛み締めましょう。

基本はこぶし二つ分空ける

20cm〜30cmぐらいですね。近すぎると口の中の動きまで音が入ったり、遠すぎると声がボヤけます。

マイクによって適正になる距離は変わるので人それぞれですが、1番良い位置が決まったら床に印を付けておくなどしておくと時間や日が変わっても同じバランスで録音出来るので便利です。

※手持ちマイク(ライブで使用されるマイク)型をお持ちの方はマイクに極力近付いて下さい、手持ちマイクは0距離の音を1番良く拾うことを目的に作られています。何故ライブの時はみんなあんなにマイクと口が近いのかには理由があるんですね。

声の大きさは人によって違いますし狙う音質も人それぞれなので好みはありますが、伴奏との馴染みを考えると極端な距離はオススメしません。

次から応用篇になります。

○出来るだけ大きい音で録る

機械が苦手な方は難しいかも知れないですし、お使いのソフトやアプリによりますが、緑黄色赤メーターで音量が確認出来る場合は、1番大きい声で赤にならないギリギリの音量で録って下さい。

現代の環境だとそこまで意識しなくても後でどうにかなりますが、

小さい音を加工で大きくするとノイズまで大きくなるので歌が台無しになります。

大きすぎると音が歪むので誰も聞いてくれません。

※メーターで確認できない方や音量調節がそもそも機能に無い方は何度も録音をしてマイクとの距離で調整して下さい。だいたいサビが1番大きい声だと思うのでそこだけ録って聞いてを繰り返せばそこまで時間はかかりません。

○音量によってマイクとの距離を変える

今回の山場はここです。

歌うメロディによって音量は変わります。歌を聞いてもらうには小さい音も大きい音もだいたい同じ音量にする必要があります。もちろん加工すればどうにかなりますしむしろ加工していない歌を探す方が難しいです。が、とても分かりやすい例がYouTubeにあったので紹介します。

the First takeと言うシリーズの中のYOASOBIで夜に駆けるです。

歌も素敵なのですが我慢して、ここはマイクとの距離を絶妙に変えている所に注目しましょう。

サビで声が大きくなるのでサビ前で半歩ずつ後退っているのが分かります。

急に小さくなる場面で一瞬口を近づけるなど色々なテクニックがありますが割愛して、音量バランスを人力で操ることで加工成分を減らし彼女の声に素直に注目出来る良い例だと思いました。

マイクとの距離を操ることで、聞かせたい所でワザと近づいたり、ここは後でコーラスが入るから適正距離で歌って馴染むようにしようなど、歌を録音する楽しみ方の幅がグッと広がります。

私はワザと気持ち悪い歌を気持ち悪く聞いて貰うために、マイクにワザと近付いて気持ち悪さの強調を良くします。余談でしたすいません。

○顔の角度を変える

さっきは正面って言ってたじゃーん!なのですがこれもテクニックです。

YOASOBIの動画みたく音量をコントロールするとバランスは良いんですが、しっかり聞かせたい曲や歌詞に感情移入させたい場合などは平坦になりがちで魂が乗りません。

さらにあんな器用なことそもそも皆んなは出来ません、訓練が必要です。なので今からでも出来る方法がこの顔の角度です。

顔の角度を変えるのはカッコ付けてるだけじゃない理由

サ行やタ行など言語には子音の音量が大きい場合があります。一瞬の大きい子音を後で加工するのは無料ではなかなか難しいことも多いです。

また顔の角度を変えることでマイクとの距離が少し空くので音量調節にも使えます。サビの一瞬大きい声だけ角度を付けてすぐ戻したり、言葉によってマイクの正面を外すことで嫌な音(キツい子音など)を削る事は、繰り返しあなたの歌を聞いてもらいたいなら重要なテクニックです。

また低い音が太すぎてバランス悪いから外したり、高音がキンキンするから外すなど応用がめちゃくちゃ効きます。

もちろんカッコ付けてる感も出るので、動画で出している方には更にお得な技術でしょう。

例としてYouTubeの同じシリーズで優里のドライフラワーをあげておきます。顔の角度が細かく変わることで感情のこもった子音も気持ちよく聞ける良い動画です。

○まとめ

今回は録音の環境を出来る範囲で変えるだけで音質は良くなると言う話でした。例えば鏡を見て今日の服装やメイクがイケてるか判断しますよね?同じように声にもナチュラルメイクしたらどうですか??ありがとうございました。

○最後に

歌が上手い下手は全く関係ない時代だと感じています。特に日本人は音程の良さをとても気にしますが、本来サウンド(声)が良ければ人は馴染むものですし、あなたがどこかで発信すれば誰かが勝手に良い所を見つけてくれます。

歌ってみたなどを発表する事は自分を再発見する(される)ことで、素晴らしいコミュニケーションの形だと思います。著作権は置いといて。

ですが録音状態が酷くてはそもそも誰も聞いてくれません。だけど機材を揃え出すと高い趣味になるのでそこまで予算が回らないのも分かります。

音楽機材は技術面を除けば古い新しいがあまり影響しません。マイクもヘッドホンも現役で使われてるスタンダードなのってもう何十年変わってないんですよね。

ですので違うマイクが欲しい!今のマイクじゃ限界!など欲望が出れば中古で妥当な値段で良いものが買えます。

それではまたです!さよならー!

追伸、YouTubeのファーストテイクでのJUJUやさしさで溢れるようにの距離感はやりすぎ!彼女が元々ジャズシンガーだから出来る技!真似しちゃダメダメ!

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