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治療を受けてもAGAが治らない5つのケース

AGA治療を受けてフサフサな髪を取り戻したいけど、本当に治るのかどうか疑心暗鬼になっていませんか?

治療にはお金がかかります。それで髪が増えなければ支払った治療費は無駄になってしまうため、慎重になるのは当然です。

AGA治療は男性の薄毛対策として最も効果がある方法ですが、100%誰でもフサフサになるわけではありません。

ここでは、治療を行ってもAGAが治らない5つのケースについて説明します。このケースに該当しない人や、正しい治療を受けることで、高い確率でAGAの治療は可能であり、発毛することもできます。

AGA治療の効果を高める方法も合わせて紹介しますので、是非参考にしてください。


薬による治療は現状最も効果の高い薄毛対策

過去、薄毛対策は育毛剤や育毛サロンといった方法しかありませんでした。これらの対策は現在もありますが、あくまでも民間療法であり効果もハッキリしません。

しかし、男性の薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)であることが判明し、薄毛になるメカニズムも解明され、現在は薬を使った医療行為によって発毛することが出来るようになりました。

薬による治療は唯一推奨度Aを獲得している薄毛対策

1900年(明治33年)に創立された「公益社団法人日本皮膚科学会」では、科学的根拠がなく効果もない治療を続ける薄毛男性が依然として多いことから、科学的根拠に基づいた情報を発信し、標準的治療法の促進を目的として「男性型脱毛症診療ガイドライン」を公表しました。

このガイドラインではAGA治療に用いられる「プロペシア(主成分フィナステリド)」や「ミノキシジル」の他、育毛剤に使用されることが多い成分について、推奨度をA~Dに分類しました。以下が詳しい分類方法です。

以下、ガイドラインからの抜粋です。

出典:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913421_2.pdf

ご覧のように、推奨度Aを獲得しているのはAGA治療で処方される「フィナステリド」「ミノキシジル」のみとなっています。

つまり、薬を用いたAGA治療は最も奨められる薄毛対策であるということです。

治る確率は100%確実ではない

AGA治療は最も奨められる薄毛対策ですが、100%ではありません。

AGA治療を専門に行う大手クリニックのAGAスキンクリニックでは、「発毛実感率99.4%」を謳っています。この数字の根拠ですが、以下の方法で算出されています。

2011年5月~2013年1月の期間に治療を6ヶ月間継続した400名の患者を対象にアンケート調査を行った結果。

AGAスキンクリニック

AGAスキンクリニックでは月に一度の通院の際、薄毛の改善状況を「正面、生え際、M字部分、頭頂部」など様々な角度から写真を撮影し、患者自身が客観的に治療の効果が実感できるようにしています。

その結果、400名中99.4%の人が「発毛を実感した」とアンケートで解答しているのです。つまり、400名中2名は発毛が実感できなかったという訳です。

100%ではありませんが、この数字は「AGA治療がいかに効果のある治療か」を物語っていると言えるでしょう。

治療をしてもAGAが治らない5つのケース

①ヘアサイクルが終了し毛根が閉じている

人の髪の毛の本数は生まれた時から決まっていて、1本の髪の毛は「成長期→退行期→休止期」を繰り返します。これをヘアサイクルといいます。

AGAではない人の正常なヘアサイクルの周期は2年~6年で1周し、一生のうちに40~50回程度のヘアサイクルを繰り返します。

以下はヘアサイクルについてわかりやすく図にしたものです。

しかし、AGAの人のヘアサイクルは正常な人と比べて大きく違います。本来髪の毛は成長期間の2年~6年で太く長く成長するのですが、AGAの人はこの成長期間が数ヶ月~1年となります。そのため髪の毛が十分に成長しない内に退行期、休止期と進んで抜けてしまいます。

結果的に、生えている髪は細く短いうぶ毛が多くなって髪全体のボリュームがなくなり、抜ける本数も増えて地肌が透けて見える状態になるのです。

また、ヘアサイクルの周期が短くなれば、40~50回繰り返すサイクルは早く終わります。ヘアサイクルが行われなくなるとどうなるかというと、毛根が閉じてしまい発毛しなくなります。

この状態になってしまうと、いかにAGA治療薬が優れた効果を持っていると言っても、発毛は難しくなります。

②ミノキシジルを服用していない

AGA治療で処方される薬として最も一般的なものは以下の2つです。

  • プロペシア(フィナステリド)

  • ミノキシジルタブレット(服用タイプ)

2つの治療薬の違いは以下のようになります。

  • プロペシア(フィナステリド)・・・AGAの進行遅延

  • ミノキシジルタブレット・・・発毛

上記のとおり、プロペシア(フィナステリド)だけの服用では、AGAの進行を遅らせ現状を維持することしかできません。今よりも増やしたい、発毛したい場合はミノキシジルタブレットの服用は必須です。

ミノキシジルとは、日本で唯一発毛効果が確認されている発毛薬です。ミノキシジルで発毛する仕組みは以下の2つです。

  • 血管を拡張し、血流をよくすることによって、毛髪に栄養を送りやすくする

  • 小さくなった毛包を大きく深くして、軟毛化した毛髪を太い毛に成長させる

注意が必要なのは、病院(皮膚科等)のAGA外来ではミノキシジルタブレットの処方は行っていないということです。ミノキシジルタブレットを服用して今よりも増やしたいのであればAGA治療の専門クリニックで治療を受ける必要があります。

③個人輸入した薬を服用している

最近では海外のプロペシアやミノキシジルを個人輸入して服用している方がいるようです。薬の個人輸入自体は違法ではありませんが、問題なのは「個人輸入代行業者」を利用するケースです。

個人輸入代行業者とは、その名の通り薬の個人輸入を代行する業者です。ネット通販のよな感覚で手軽に安く海外医薬品が入手できますが、中には効果のない偽造品である可能性があります。偽造品であれば当然効果はなく、長く服用をしてもAGAは治りません。

WHO(正解保険機関)の調べによると、流通している薬の内約10%は偽造品だと言われています。また、日本の製薬会社が共同で調査した結果によると、個人輸入代行業者から入手した薬のうち約4割が遺贈品であり、中には服用して死亡したケースもあります。

④加齢による毛母細胞の活性力低下

髪の毛の成長に大きく関わるのが毛母細胞と呼ばれる部分です。髪の毛は毛母細胞が分裂を繰り返すことで成長します。しかし、毛母細胞の活性力は加齢とともに衰えていきます。

治療によってヘアサイクルが正常になったとしても、新しい髪の毛が成長しなければ発毛を実感することは難しいでしょう。

⑤髪の成長に必要な栄養が不足している

筋肉や骨などの成長に栄養素が必要であるのと同じように。髪の毛の成長にも栄養が必要です。AGA治療薬を服用していたとしても栄養が不足していれば髪の毛は成長しません。土を耕し種をまいても肥料がなければ作物が育たないことと一緒です。

そのため、AGA治療の専門クリニックでは髪の成長に必要な栄養素が摂取できるサプリメントを治療薬とセットで処方しています。

AGA治療の効果を高める方法

治療を受けてもAGAが治らないケースについて説明しました。読んでいただいて「自分も治らなかったらどうしよう」と不安を感じている人もいるかもしれません。しかし、100%ではないにしても他の薄毛対策と比べればもっとも効果のある対策であることは間違いありません。

ここでは、日常生活の中で出来るAGA治療の効果を高める方法を紹介します。

ミノキシジルの外用薬を使う

ミノキシジルには服用するタブレットタイプ以外にも、頭皮に直接塗布する外用薬タイプがあります。外用薬はドラッグストアでも販売されており、以下をはじめ数種類が販売されています。

  • スカルプD メディカルミノキ5(アンファー)

  • リアップX5

  • リアップX5プラスローション

あくまでもミノタブと併用する

発毛効果としてはタブレットタイプの方が高いですが、タブレットだけで十分な効果が実感できない場合は外用薬タイプの併用を試してみましょう。専門クリニックによってはタブレットと外用薬両方の処方を行っているところもあります。

育毛マッサージをする

髪の毛の成長のために必要な栄養素を届けるために頭皮の血流は大切です。育毛マッサージには頭皮の血行を良くするなど、薄毛対策として様々な良い効果があります。

しかし、自己流の間違った方法でマッサージをしている人も少なくありません。折角時間をかけて行っても間違ったやり方では効果はあがりません。

効果的な育毛マッサージのポイントは以下の3つです。

  • 1回5分程度、朝晩の1日2回

  • 入浴中や風呂上がりが効果的

  • 深呼吸をしながらリラックスして行う

禁煙する

ハーバード大学の研究によると、喫煙者は非喫煙者と比べてAGAの原因物質であるDHTが13%増加するという結果が出ています。

また、喫煙は肝機能の低下と血管収縮を助長させます。そのため栄養が頭皮に伝達し難くなり、ケラチンタンパク質の生成に悪影響を与えるのです。

その他、

  • ビタミンCが大量消費される

  • タバコの煙は頭皮の水分を奪い頭皮環境を悪化させる

といったデメリットもあります。薄毛になりたくないのであれば喫煙はやめたほうが良いでしょう。

ストレスを上手に発散する

ストレスはハゲの主な原因ではありませんが、髪の成長に良くないことも事実です。ストレスを受けると交感神経が刺激されて血管が収縮し、血流が悪くなります。髪の毛の成長に必要な栄養は血管を通じて毛母細胞に送られるため、血流が悪くなれば髪の毛の成長を妨げることになります。

ストレスを発散することで脱毛症の予防や健やかな髪の成長を促すことができます。ストレス発散にはいくつかの方法がありますが、中には飲酒、大食いなど育毛にとって良くない方法もあります。

睡眠をしっかりとる

睡眠は髪の毛の成長と密接に関わっています。睡眠を取ることで成長ホルモンが分泌されるからです。成長ホルモンは身体のあらゆる部分の成長に関わっており、髪も例外ではありません。成長ホルモンは入眠から3~4時間の間に脳下垂体から分泌されます。つまり、この時間にしっかり熟睡することが髪の成長にとっても大切という事です。

また、睡眠不足は自律神経の乱れやストレスの原因にもなりますので、できるだけ十分な睡眠をとるようにしましょう。

バランスの良い食生活を心がける

髪の毛の成長には栄養が欠かせません。栄養は食事等から摂取し、血液に乗って頭部まで届けられます。

育毛には欠かせないと言われる栄養素は亜鉛です。髪の毛はケラチンタンパク質という成分に構成されているのですが、亜鉛はそれが合成される際に必要となります。

また、亜鉛にはAGAの進行に関わる5α-リダクターゼを抑える機能も持っています。5α-リダクターゼとは、テストステロンと結合してAGAの原因物質となるDHT(ジヒドロテストステロン)を生み出す酵素です。つまり、5α-リダクターゼの働きを抑制することは、AGAの進行を止めることになります。

亜鉛はビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収率がアップします。

適度な運動をする

適度な運動を習慣化すれば育毛が捗るのは間違いありません。運動によって血行が良くなれば、髪の毛の成長に不可欠な栄養が届き易くなるからです。

特に、全身を動かす有酸素運動がオススメだと言われています。ジョギングや水泳やサイクリング、激しい運動が苦手であればウォーキングでも問題ありません。長時間に渡って身体を動かし続ければ、育毛への高い効果を得られます。

育毛メソセラピー治療を受ける

育毛メソセラピーとは、ミノキシジルや成長因子を頭部に注射器等で注入する発毛治療です。

成長因子とは幹細胞を抽出したもので、幹細胞は分裂して自分と同じ細胞を作る能力と、別の種類の細胞に分化する能力を持ち、際限なく増殖できる細胞です。育毛メソセラピーはこの特性を利用して薄毛治療を行います。

主に、薬での発毛に時間がかかる生え際やM字部分に注入したり、発毛スピードを速めたいという人におすすめの治療です。

まとめ

以上、治療を受けてもAGAが治らないケースについて説明しました。薬によるAGA治療を受けても100%治るわけではありません。特に、薄毛がかなり進行している40歳以上の方は、治らない可能性があることを理解したうえで治療を受けるようにしましょう。

しかし、薬による治療は日本皮膚科学会が科学的根拠を元にAランクの推奨度としているように、最も効果のある薄毛対策です。

AGAは進行性であり、治療を受けずに放置すれば薄毛はどんどん進みます。毛根が閉じてしまってからではいよいよ発毛は難しくなります。

治療を受けるかどうか迷っているのであれば、気軽にカウンセリングで相談してみると良いでしょう。AGA治療の専門クリニックでは無料のカウンセリングを行っています。頭髪の状態を診てもらい、治るかどうか相談してみると良いでしょう。

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