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現実とメルヘンの世界

写真を撮ったり旅行へ行ったりして思うこと。



現実と写真は違うという現実。これはどちらがいいではなくて、見分けられるかと言う問題ですね。
作品としてフォトグラファーの方が残す分には写真のクオリティ・ストーリー性が重視されます。それはもちろん大事。ただそれは現実の世界でないということは念頭に置かないといけないかなと思います。

ただ旅人としてはどうしても引っ掛かりまして、旅行先・ロケ地を探すとどうしてもメルヘンの世界の写真が舞い込んでいます。さすがネットという情報があふれた世界では、それをひとつひとつクリアにしていかないといけない。逆に世の中で写真を撮る人があまりいない世界ではものすごい絶景が広がる場所であっても、そもそもの写真などそれを伝える媒体がないため置き去りにされているケースもよくあります。

情報格差と観光地

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たとえば北海道の宗谷地方にあるサロベツ原野。北海道と言えばどうしても札幌・美瑛・小樽・函館あたりが好まれます。何故かと言えば情報がたくさんあるから。宗谷地方は日本の最北端に位置します。名古屋から朝一出発して新千歳経由だと到着するのは夕方です。アクセスにかなり問題があるのは事実ですが3泊4日くらいではいけない距離でもないかなと思うわけですが、情報が少ないわけです。だから観光客はいつもいません。
世の中の不条理と言うか何というか。まあ全国で至るところでそういった現象がおきています。

ネットで取り上げられている記事の多くは、ブログをやりはじめて分かったこととして、Google先生の意図する中で検索上位を目指していくことで収益化につながることが大前提になります。
検索されないことについては、記事にされにくいのです。それは収益にならないから。
それを世の中ではSEO対策と呼んでいます。
当然Googleもそれは分かっていて、専門性を第一に掲げています。ただ、見ていると書いている人間がプロフェッショナルではなかったり。見てないのに書いてるなと言うのは一目瞭然です。
トラベルライターをやってましたが、プロとして書きなさいみたいな感じで言われます。つまりプロかどうかは二の次なんですよね。
それを大手がやるわけですから、ネットの記事は果たして分かって書いてるのかと言う記事がたくさんあります。

という前提のもとで作られる記事の作者は、メルヘンの世界の写真に気づくのだろうかと言うことですね。行った人しかわからない何かがあるわけです。自分は旅人プラス写真をやりますので、すぐにそのカラクリは分かるんですが、一般の人には分かんないだろうなあと言うことがトラベル関係の記事には無数にあるのです。

そもそも記事を書くなら自分の写真を使いなさいよって話なんですが、そうはなっていないのがネット界の常識なんでしょう。でも見極める方法はあります。ブログ記事で他人の写真を使うときは流用元を記載しなければいけないルールがあります。pixtaとか写真を販売しているサイトから引っ張ってきているものは写真の下に出典元が書いてあります。

まとめ記事は最たるものですね。
たまたま山形の蔵王のことを調べていると、日本の紅葉ランキングに山形蔵王と福島の裏磐梯がいないのです。なんで?と思いつつ記事を見ていると写真はプロかハイアマが撮っているメルヘンの写真でした。なるほどね。と思うわけです。つまり記事を書いている人は行ってないんです。その方は専門家らしいですが。写真で選んだなと思うのは、実際行ったことのあるところが多くて、確かに写真ではうまく切り取れるんですが、人の視野では大したことがないところは、世の中には無数にあるわけです。その逆もあって、実際に行くとすごい絶景でも写真にするとそうでもないなあという場所。でもそれは実際に見た人しか気がつかない。

旅行先を決める時、みなさん目的地を検索するときは是非注意してくださいねー。

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