映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊』感想 ウェス・アンダーソン嗜好大爆発
今作は情報量が膨大で処理し切れていないため、作品感想よりも監督作家論になりました。映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊』感想です。
「独自性」という点だけなら、世界一といっても過言ではない作家性を持つ映画監督ウェス・アンダーソンの最新作。ストップ・モーションアニメだった前作『犬ヶ島』から4年、実写映画では、『グランド・ブタペスト・ホテル』以来の6年振りの新作になります。
この監督の特徴として、執拗に整理され線対称を意識した画面作