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ハウスシステムの理解~第7ハウス~

 第7ハウスといえば結婚、パートナーシップ。一番わかりやすそうなハウスではあります。第7ハウスの在り方を考えること、理解することは、幸せな結婚(入籍の有無にかかわず、公的なパートナーになること)、理想的なビジネスパートナーを選択するのに役立ちます。星占術になじみのない方も読んでみてください。

結婚

 冒頭でも書きましたが、第7ハウスといえば結婚。ここでの結婚の意識は「好きだから一緒にいたい、だから結婚したい」というものよりは、「私が人生を歩んでいくためにはこの人が必要だ」というものです。そもそも結婚というものはそういうもののように考えいます。しかし、現在では恋愛からの流れで結婚という形が多いため、結婚と恋愛を混在してしまい、うまく行かない結婚が増えてきているのではないでしょうか。
 もちろん恋愛と結婚を全く切り離して考えているわけではありません。しかし、恋愛と結婚は同じものではないので、結婚を選択するのであれば、恋愛時代と同じものを要求したり、同じ考え方でいたりするのとうまく行かないのは当然かと思います。
 ハウス7のパートナーシップではお互いに自立した人間(ハウス6で労働、自己管理が求められ、それをできるようになった人、社会人、成人)同士が自分の人生の目標を達成するために助け合うという視点が大切です。
 だからハウス7におけるパートナーシップは単純な恋愛関係(ハウス5的恋愛)とは同じものではありません。ハウス5の恋愛は自己表現(自分の湧き上がる気持ちを他者に表現する。)ということが中心なので別に自立していなくでも全然問題ありません。ただ、その気持ちで結婚すると苦労することが多いのではないでしょうか。

ビジネスパートナー

 ハウス7は恋愛関係のことだけではなく、仕事上でのキーパーソンも表現されています。考え方的には「結婚」と同じなのです。自分の人生の目標を達成するために必要な人という考え方です。ここで大切なのはお互いが自立しており、お互いを一個人として尊重することです。社会に出たことがない世間知らずな人ではなく(ハウス5の段階で止まっている、アイデンティティの確立というのは他者がいてそれとは違う自分を認識することが必要。)、社会の歯車的存在(ハウス6、求められたことを返す、ある意味少し無個性化してしまう、記号的な存在、〇〇の社員さん)の一人ではなく、アイデンティティが確立した一個人同士として真摯に向き合っていくことです。
 ハウス7ではやっと社会的なハウスとなりますが、それは今まで1~6までの間で培ってきた個人の礎があるから成り立つものです。それを飛ばして急に社会の中でアイデンティティを確立するのは難しいので地道にやっていきましょう。それが最高のパートナーをゲットする第一歩です。
 エリクソンの発達課題でアイデンティティの確立を課題とされる年齢が20歳前後でありますが、これは現在社会においてはもっと遅いでしょう、それこそサターンリターン後と考えていいと思います。

対人関係

 これまで述べてきた結婚やビジネスパートナーを考えてきた上で、ほぼ同じ大切な視点があります。アイデンティティが確立した一個人として接することです。「〇〇さん家の〇〇ちゃん」とか「〇〇病院に勤める〇〇さん」とかその人自身以外の他者、他組織の名称がついてない存在として接するということです。ただ、先ほどもお伝えしたように、アイデンティティの確立は必ず、個人的な発達(1~6)を基礎として成り立っていものです。なので「〇〇さん家」で生まれたというこ無くなるわけであありません。ただ、その人自身を表現するものとして、そこ(本人以外の称号)が主張されている段階では、本当の意味で個人同士が対人関係を持てているかどうかは微妙だと思います。
 私の長年(5~10年)付き合っている友人は、はじめは「同じ大学の〇〇ちゃん」、「アプリで知り合った〇〇ちゃん」でしたが、今はそんな視点で彼女たちに接することはありません。ただ、そうした人たちを友人と呼ぶならば友人は本当に少ないです(笑)


 ハウス7は社会人としての自分の確立の鍵です。ほとんどの人は誰かの助けが必要になってくるでしょう。そのために求める人がハウス7から考えられます。
 それが仕事相手なのか、結婚相手なのか、親密な友人なのかはわかりませんが、あなたが理想とする社会的な人間になるために求めるもの、必要なものがハウス7に隠されています。

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