公務員として1ヶ月働いてみた感想

※所属組織としてではなく個人の見解です

4月1日に入庁して、1ヶ月が経ったので感想をまとめてみたいと思う。

最初の1ヶ月でやった仕事は
1.本当の雑用(打ち込み作業、シュレッダー、コピー等)
2.届出書類の審査・受理
3.電話相談の対応
といったところ。こうして書くと大したことしてないように見えるが、実際は毎日刺激があって充実した仕事生活を送っている(今のところは)。

1.予想外に人の役に立てている実感がある
「人の役に立てる」というのは公務員の採用の宣伝文句として非常によく使われてるが、実際のところそんなことはなくただ定型的な事務作業が中心の毎日になるのだろうと思って入庁した。その期待は良い意味で裏切られた。
私の配属先はいわゆる困り事を抱えた人が多く来る機関である。神妙な面持ちや、時には怒りを抱えて相談に来る人たちも、帰る時には少し安心したり、スッキリした様子で帰っていかれる。こんなにわかりやすく人の役に立てるのは、現場ならではなんだろうと思う。

2.意外と公務員への風当たりは強くない
これは私の配属された機関特有のものかもしれない。公務員というと、区役所の窓口で怒鳴りこまれたり、住民から理不尽なバッシングを受けるイメージがあったが、私の配属先の来庁者はほとんどが物腰柔らかであるし、電話口でもお叱りを受けたことはまだない。これも良い意味で期待を裏切られた。

3.新人の扱いは意外と適当
これは公務員だからという話ではないかもしれない。今までアルバイト等では右も左もわからない新人には誰かが付いて手取り足取り教える…というものだと思っていた。しかし、いざ配属先に行ったらみんな自分の仕事で手一杯。聞けば教えてくれるけど、次何すれば良いかは誰も指示してくれない…1日目は午後に配属先に着いたが何もやることもなく、ただ焦りや緊張のまま終わった。2日目は研修を受けるはずだったが手続きがうまくいかず、またやることが無くなってしまったので窓口に立つ先輩の隣で見学してみたり、初めて電話を取ってみたりした。
最初は戸惑ったものの、放置されるというのは意外と気楽で、勝手にこれをやったから怒られた、ということはほとんどない。色々なことに日々挑戦できているのでとても面白い仕事である。

4.大学までの知識・経験が活きる
皆から放置プレイされてもなんとか生き残れたのはアルバイトの経験があったからと言っても過言ではない。
アルバイトは接客業をやっていた。今接客することといえば来庁者対応くらいだし、それも書類の受理や取り次ぎ程度なのでアルバイトの時ほど接客が求められるものではないが、スムーズに仕事を進める助けになったのは間違いない。他にアルバイトから学んで活きたことは、仕事の進め方や指示の仰ぎ方、何をどこまで手を抜いて良いか見極める力などたくさんあった。
他には、よく言われることだが高校・大学で得たExcelの知識は非常に役立っている。これは必須ではないが、1つ数式を知っているだけで数十分の作業短縮につながり、その余った時間で新しい仕事を与えられるチャンスを貰えるというわけである。

以上1ヶ月公務員として働いてみて良かった点を挙げてみた。総じて予想よりも面白くて刺激的なことが多く、毎日充実した生活である。
もし次の記事を書く気力があれば、入庁してがっかりしたことについて書きたいと思う。

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