5月28日(木) ダンスの解像度

起床即鉄分のグミを噛む習慣に飽きてきたためメルティーキッス抹茶味を噛む。それは噛むというよりほろほろと溶けていった。

ザ(在宅勤務)の開始時刻までSnow Manがリモート人狼をする動画を観ていた。
彼らの人狼は対面の方がダイナミズムがあっていいがリモートの少しゆるい感じも新鮮で楽しめた。

kemio氏が喋り続ける動画を観ながらザを始める。アメリカの恋愛事情などを語っていて面白かった。
アメリカに生まれていたらもっと開放的に人と関わったりしてラクに過ごせただろうが自分が日本語を通して築いた陰湿さも嫌いではない。

昼休みの一時間前にはザに飽きて友達にLINEの返信をする。
文章がすごく上手いその友達に日記のURLを送ってみた。今日の日記も読んでくれる可能性があると思うと少し気が引き締まる。

昼食はそば。旨し。
出かける元気はなくダラダラ過ごす。
昨夜読んだ鈴丸みんた『ゴールデンスパークル』というBL漫画が大変良かったため、同作者の『恋をするつもりはなかった』を買って読んだら結構良かった。(昨日は5冊のBL漫画を読んだ)

それからは酷い有様で休日のように過ごした。一時間に五分だけレポートを書き進めながらあとはYoutubeを観ていた。謝罪〜。

Snow Manの推しである佐久間大介さんのダンスをプロダンサーが解説する動画があり、観てみたら物凄く感動してしまった。

男女共にアイドルグループを好きになると必ずと言っていいほどダンスの良い人が推しメンバーになるのだが、推しのダンスの魅力を言語化したい欲求が膨らんでもダンスの経験がない故に感覚的な感想以上のものを出せずいつも歯痒い思いをしてきた。
ボーカルに関しては音楽雑誌やブログやTwitterで上手い解説に出会うことも多いが、ダンスの技術面からの批評が上手い人はなかなか見当たらず困っていた。

その長年のフラストレーションをこのARATAさんに晴らされた気がした。動画媒体できちんと「この動きの」「どこが技術的に難しくて」「どういう身体の使い方をしていて」「本人のいかなる工夫があり」「何故魅力的に映るのか」といったポイントを解説していくスタイルはまさに自分が欲していた理想のダンス批評で、それが大好きな佐久間大介さんのダンスに対して為されていることが本当に嬉しかった。
文章ではここまで実現出来ないだろう。Youtube全盛期を生きていて良かった。

Travis Japanの推しである宮近海斗さんの解説動画も素晴らしかった。レベルの高いダンスをレベルの高い解説で見直すと解像度の上がり方が半端じゃない。非常に勉強になった。

そんなにダンスの強い印象はなかったSixTONESのジェシーのダンスも、彼の解説で一気に見方が変わりハマってしまった。

知らないK-POPグループのダンス解説も観てみたが一人一人に違う魅力があって本当に奥深い。
一口に技術と言っても音楽へのアプローチの仕方、自分のアピールの仕方、身体の鍛え方、マインドの持ち方など実に様々な要素が絡まっており、ダンスの表現にその人の性格や考え方、来歴や趣味までもが出てしまう。
それは解像度の高いプロの目では一つ一つ鮮やかに読み取れるものだし、解像度の低い一般ファンの目にも確実に伝達されるものがある。だからダンスを観るのはあんなにも楽しいのだろう。だから私は自分の哲学で踊っているアイドルから目が離せない。

それにしてもやはりプレイヤーには見えているものが違うのだなと突き付けられる。実経験を基に高い解像度で味わえる分野が自分には殆どないから落ち込んでしまう。
だからこそ何でもかんでも手を出したり、熟練者による批評を読み重ねて目を養ったりする態度が重要になる。それを真面目に行うことが真面目に生きるということだ。

そして最後のザが終わった。最後ではないかもしれないが。実に学びの多い時間だった。
夕飯を食べながら「ハナタカ」を観る。この番組のくりぃむしちゅーは本当に面白い。
くりぃむしちゅーのちょっとした掛け合いの凄さも熟練者にはより深く響いているのだろう、今この瞬間も。

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