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8月19日(木) BACK TO THE DREAM

 窓から差す光が扇風機の羽を透かしていた。久々に朝の景色をカメラで撮りまくると元気が湧いてきた。
 そもそもこんなに晴れるのも久々だから超久々に朝の散歩もした。夏休みの間恋焦がれていたのはまさにこの光、緑を透かす強い白、ハイコントラストの建築物・・・。

 夏の始めからずっと気になっていた自販機のシークワーサージュースをついに買った。あとAmaギフを買ってPC用のBDドライバを注文した。ずっと買いたいと思ってる別に高くないやつ、今日買え。©︎ゆっきゅん

 日傘を閉じてハイコントラストの建築物を眺めながら冷たいシークワーサージュースを飲むとそう、完全にこれが夏だった。全て輝いていた。

 まあまあ寝不足で日光に当たったからか午前中は完全に寝そうだった。外へ抜け出して夏を味わいながらコンビニへ行くとなんだかすごく励まされる歌が流れていて、しっかり聴いた。なんつー曲だったのか。
 昼も日光を浴びながら買い物に出掛けた。昨日見つけたヘアパックとずっと買い逃していた『オーバーヒート』の単行本を今日買えと脳内ゆっきゅんに言われて買う。

 再び日光を浴びて午後も完全に寝そうだった。いやあまりにも暇でほとんど寝てはいた。解放の刻まで実に長かった。倉庫バイトのように終わりが遠く感じた。しかし全ての倉庫バイトが既に終わったように、今日も終わりはちゃんと来る。この夏もやがて終わる。
 終わりを迎えて『ひょろっと男子』を聴きながら帰る。オモシレーラジオ。

 帰ると胡蝶蘭の写真集が届いていた。思ったより早くて富士フイルムに大感謝。逸る気持ちで豚キムチを平らげ、全120ページの分厚い自著を世界で初めて読み解く。

 画面上でゲシュタルト崩壊しそうになりながら並べた写真群がA5の紙上ではもう全っ然見違えるように良かった。やっぱ写真は大きさ。
 120ページ使って丁寧に組み立てた甲斐あって、胡蝶蘭が一輪一輪咲いて、朝陽に輝いて、また蕾が膨らんで、咲き揃って、そして枯れていったあの奇跡のような一日一日をもう一度ここで過ごせた。

 全ての花が終わったあの日からどこかで抱え続けてきた喪失感にようやく区切りを付けられた。花盛りの特別な日々に写真を撮り続けた自分と、だるくても頑張って写真集を完成させた自分に本当に感謝したい。形にすることで何かを乗り越えたり自分を癒したり、そういう効能が創作にはあるとよく分かった。本当に今までで一番意味のある写真集になった。
 ブクガが終わり胡蝶蘭も終わり、新たな出会いがあったとはいえずっと寂しかったのだと思う。同じタイミングで両方に明るい区切りを付けられたのは良かった。明日からは軽やかな気持ちでやっていける気がする。やるぞー。何かを。

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