6月9日(火) SOTUS

睡眠失敗。しかし早く目覚める。
ドラマを観よとのお告げと解釈し、タイの大人気ドラマ『SOTUS The Series』を観始める。

舞台はどうやら大学。新入生が講堂に並んでいる。イカつい顔で壇上に上がる先輩軍団。真ん中のリーダーが「ギア」「SOTUS」について鬼軍曹の態度で説明していく。
工学部の象徴である「ギア」を受け継ぐために先輩の指導を受ける、という仕組みが「SOTUS」のようだ。つまり先輩が後輩をしごき上げる悪どい伝統の模様。

第一話を最後まで観たけれど先輩達が余りにも理不尽すぎてこのドラマにハマる気がしなかった。こんな訳の分からない伝統に疲弊する工学部新入生達を全く見守りたくなかった。
ただ一つ分かるのはあの鬼軍曹が新入生のイケメン主人公とやがて恋愛関係になるということ。それだけを頼りに第二話も観る。

キマった。
このドラマの見所を少し掴めた。やはりあの鬼軍曹・アーティット先輩は可愛さを秘めている。まだ0.5%くらいしか表出していないけれど。
そしてアーティット先輩に物怖じせず向かっていくイケメン新入生・コングポップのムーブがとにかく良い。新入生の中で唯一先輩に声を上げられる人物だが、それは反逆心からでも正義感からでもなくとても素朴な行動に見えて、かといって馬鹿ではなく非常にキレ者で、先輩の最悪な命令もやり遂げる胆力があり、それで先輩に目を付けられていても物怖じせずに仲間を助け、入学から一週間も経たず新入生全体にリスペクトされるようになっていく。
理想の若手政治家を見ている感触だ。これは政治家と皇帝の物語なのか。

第二話を見届け、タイの音楽を聴きながら電車に乗りどこかへ行って労働をして昼休み。第三話を観る。コングポップに惚れる女子登場。そりゃそう。
しかしコングポップはアーティット先輩に落ちた模様。それでも変わらぬコングポップ感がたまらない。

早く第四話に進みたくとも労働は続く。
巨大な眠気が襲ってきて耐えていたら徐々に熱中症のような症状が出てきた。お茶を沢山飲むも明らかに塩分が足りない。こんな時塩タブレットがあれば・・・。
今にも早退しようとしたが一旦スポーツドリンクを飲んで少し落ち着いた。

しかし精神は落ち着かず仕事の全てが辛くなり誰も来ないトイレで少し泣いた。恐らくPMSが拍車をかけて変にハマってしまった。ずっとタイドラマを観たいだけなのにどうしてこんなことをしているのか、今すぐにでももう辞めたい、、、。
しばらくそうして戻るとストンと凪いだ。BADな時は少しで良いから実際に涙を流すのが最も効く。人間に備わる最高の防御機構だ。

日記を書きながら電車で帰る。今日はもう本当に書けないと一時思っていたけれど治って良かった。
『SOTUS』は明日にしてよく寝よう。明日からの『SOTUS』ライフのために。

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