5月5日(火) イギリス

スッキリと起床。味噌汁のお湯を沸かしながらオリーブオイルで卵焼きを作る。
出来た朝食の美味しさとは裏腹にテレビのニュースがうるさすぎたため外にキャンプチェアーとテーブルをセットし移動。最高の朝食となった。

知っている人や知らない人の日記を読んで回る。その人なりの温度のある日記を書けるのは良いなと思う。自分の日記は少し報告書じみている。
ついでにインターネットでおもしろ記事を読み漁っていたら10時半近くになってしまった。スッキリと目覚めたのにもう頭が痛くなっている。

ここから気分をどう巻き返すか考えた末、キャンプチェアーで小説という安パイを選んだ。
一昨日読み終わった「季節の記憶」の続編である保坂和志「もうひとつの季節」を読んでいく。
前作に出てきた人物や状況の説明がその都度一応なされるが、書き方が過不足なくて気持ち良い。その中で「蛯乃木」の人物紹介がツボにハマった。

蛯乃木というのは和歌山の白浜温泉で、そのあたり一帯のホテルの清掃やベッドメイキングなんかのメンテナンス全般を請け負う会社を親から継いでやっているのだけれど、蛯乃木に言わせればそれは「世を忍ぶ仮の姿」で、本当の蛯乃木は、世界中のみんなが幸せになることのできる宗教を作るために、日々奔走したり、地道に活動したり、静かに思索したりしているということになる。
中公文庫「もうひとつの季節」p.69

しばらく読んでいたが花粉と強風により引き上げ、なんとなくEテレを見ると体幹トレーニングが行われていたためやってみた。
頭の後ろで手を組み、右足を左足の前に並べた体勢で立ち、息を吐きながら右膝をヘソの前まで上げてしばしキープ。左足バージョンも行い左右5回ずつ繰り返す。というのが一つ。これは結構楽だった。

足を肩幅に広げ、かかとをフラつかない程度に上げ、腕を曲げてウォーキングのように振るのを左右5回ずつ繰り返すというのもやってみた。これは深刻に難しかった。
最後にもう一つ、足を大きく一歩踏み出して膝をぐっと曲げ、同時に肘を曲げて顔の前で腕を合わせるというトレーニングも行った。なかなかハードで汗をかけて良い。

運動した後の昼食はうどんで、ナイスだった。それからスコーン作りを始めた。先週の月曜日のEテレ「グレーテルのかまど」でヘンゼルこと瀬戸康史くんが作っているのを見てからずっと食べたかったのだ。(仮面ライダー出身者は"くん"付けで呼んでしまう)

薄力粉・砂糖・ベーキングパウダーをフードプロセッサーにふるい入れ、小さく切ったバターを入れて少し混ぜる。牛乳を少しずつ混ぜながら入れる。生地をまとめて伸ばして一時間ほど冷蔵庫へ。というところまで完了させた。

ふと思い立って名作アニメ「ご注文はうさぎですか?」略して「ごちうさ」を観始めることに。昨日観終えた「ゆゆ式」に次ぐ女の子の日常系アニメを体が欲していたため。
ヨーロッパっぽい街に引っ越してきた"ココアちゃん"が喫茶店で下宿を始める話だった。喫茶店の日常を見ていけるのは何だか楽しみだ。

私も喫茶店をやるぞと思い生地の型抜きと焼きに取り掛かる。大きいの4個、小さいの4個をくり抜き牛乳を塗りオーブンへ。18分ほど待つ。
しかしながら混ぜる工程で混ぜすぎた感触がありベチャベチャだった。全く膨らまない可能性も覚悟しつつ時折オーブンを見守る。

焼き開始10分ほどで少しずつ膨らんできた。一応スコーンになりそうな気配がして安心する。
小さい方は良い感じになっていくが大きい方はまあ、今回はそれなりで良いから食べられるものになるよう祈った。
スコーンといえばイギリスで、さっき観た「ごちうさ」も舞台はイギリスなのではないかと調べたがフランスがモデルのようだった。

残り3分を切ったところで温度を上げたりして足掻いてもみたがこれ以上は膨らまないと判断しオーブンから救出。でもちゃんとスコーンだった。
バター、いちごソース、メープルシロップ、ナイフとフォーク、そして紅茶を用意してイギリス式アフタヌーンティーを始める。

※メロンパンではない

僅かな膨らみの隙間をなんとかナイフで切り分け、バターといちごソースで頂く。
スコーンだ!
そもそもスコーンというもの自体に感動的な美味しさはないけれどちゃんとスコーンとして美味しかった。やったー!

「ごちうさ」を観て夕飯を食べて「ごちうさ」を観た。すっかりハマった。
街の女の子五人が出会いゆるく連帯したものの四人でも普通に集まるところがなんだか良い。

このアニメのOPが元となり2014年に流行したネットスラング「あ^〜心がぴょんぴょんするんじゃぁ^〜」について調べたくニコニコ大百科のページを見ると夥しい数の多言語に訳された「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」が掲載されており本当に怖かった。

ゴールデンウィークも残すは明日のみとなったが、それ以前に人命にはリミットがあるのだった。

あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~

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