7.7 UNCHAINのライブで幸せを確かめた
七夕の日、私はUNCHAINというバンドのライブに行った。
よっぴはライブが好きではなく、よっぽどのことがないと行かないと言うので一人で。
「楽しんでおいで」と送り出してもらった。
コロナ禍などもあって、とても久しぶりのライブ。
UNCHAINを知ったのは10年くらい前で、圧倒的な演奏力と歌唱力に魅了されて、どんどんハマった、そんなバンド。
こちらに戻ってきてからも、東京に遠征もした。
東京でライブがあるときは必ず行き、音を楽しむということを肌感覚でつかみながら、コール&レスポンスの恥ずかしさもどこかへ捨て去り、ひたすら体を揺らし声をあげていた。
ただし今回は久しぶりであることと自分の年齢もあり、自分自身がどこまで盛り上がれるか、入り込めるか心配だった。なんなら、「チケット取っちゃったし」というちょっとした義務感すらあった。
そんなこんなで開演。
ぶわわわっとさまざまなことが頭をかけめぐり、私は泣きそうだった。
しんどいこと辛いこと嬉しいこと迷いごと、様々な感情と葛藤を抱えながら今よりずっと生きづらくて若かったあのころ、ずっと彼らの音楽を聴いていた。
救われたのではなく、私は彼らの音楽で自分を救っていた。
彼らはメンバーの脱退なども経ながら、でも真摯に音楽を続けていて、これでもかと力を尽くして音楽を届けてくれる。
声を上げる人、手を振る人、腕を組みじっと聴き入っている人、溢れんばかりの拍手を送る人、ちっちゃく踊る人…彼らの音楽が好きで集まった人たちが、思い思いのスタイルで、届けてもらった音楽を楽しみ、お返しをしている。
私は縦やら横に乗り、好き勝手な手振りで好き勝手なステップを踏んで、全力で楽しんだ。
始まる前の不安どこ。
今までたくさんライブに行ってきたが、過去最高に“一緒に作り上げるライブ”だった。
ライブでも披露してくれた楽曲『愛の未来-I Saw The Light-』に「姿を変えてゆく幸せ」という歌詞が出てくる。
これなのだ。
私の幸せも姿を変えながらいまがあって、そのいまが幸せで、彼らも姿を変えながら私の前にいる。
変わっているけれど変わらない確かなものはある。
いま、ここ、の幸せを噛みしめながら帰路についたら、
晩ごはんによっぴがナポリタンを作ってくれた。
幸せ♡
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