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5月の日記-Friends again

0524
無事に佳境だった仕事が終わり、21時くらいにてこてこと帰る。明日の放課後主催の弾き語り公演のためにCDや本をスーツケースに詰め込む。ガーっとやってガーっとお風呂に向かう。シャワー~スキンケア~ドライヤー~ちょっとYouTube~入眠 の流れが確立されつつあり、浴室に入った時点でお布団までベルトコンベア方式で行けるようになった。この点で、わたしは服を脱ぎ出した瞬間に既に寝ていると言えるかもしれない。何言ってるか良く分かんないかも、打っている今はめちゃくちゃ分かるんだけどな、ちゃんと疲れていて、明日公演あるっていう興奮でうごいてる感じです。

0525
放課後の弾き語り公演。日記を読んでくださっている方の中にはわたしの普段の活動について知らない方もいると思うので軽く説明しておくと、「放課後」という音楽の個人レーベル兼個人出版社みたいなことをわたしはやっていて、今回は初めての公開イベントだったのだ。3年やってきて初。
正直不安だったのだけれど、始まる前に首藤くん(出演)と岩崎くん(撮影)と川辺まで歩いたときに、なんだか今日はもうどうなっても大丈夫だな、という気がした。なんかこの雰囲気、じぶんが感じる「放課後」の雰囲気を今日は体現できるような気がする、という確信みたいなものがしっかりと芽生えた(自分のこういう感覚をわたしは今までの経験からかなり信頼している)。
実際イベントは成功と言ってよかったと思う。出てくれたれんがさんと首藤さんがあまりにもよくって、わたしも歌ったのだけれど、ほぼ緊張することなく、自分以上の力で歌えたような気がする。「本当に来てよかった」とお客さんが言ってくれて心の底から安心した。
夜、腑抜けた身体で首藤くんと岩崎くんとまた川沿いを歩いた。ふたりは初めて出会ったのに中学3年間一緒くらいの仲の良さになってた。
わたしはずっと「よかったぁ」と思っていた。なんかそれに、「放課後」という名前がしっかりと存在感を持ち始めてくれた気がした。漫画家がよく言う「キャラクターが勝手に動き出す」みたいな感じかもしらん。
わたしはこの放課後という自前の船に乗ってみんなとこれからどんな景色をみることが出来るのだろう。首都高の等間隔の光が川に落ちてぼやけているのを眺めながら、確かに興奮していた。そんな夜だった。

0526
髪にストレートをかける。3時間半くらい座っていてお尻がいたくなった。新人と思われる人がなんか色々と話題を振ってくれていたのだけれど、ほぼ寝ていてぞんざいな返しをしてしまった気がする。いつも担当して下さっている方はおしゃべりなのに今日は一言もしゃべらずにやってくれた。から寝れた。ありがたい。
終わったあと吉祥寺のiroさんに行ってドルさんの展示をみた。相変わらず配置がめちゃくちゃ良いと思った。ドルさんの作品は単体では幸せと寂しさを、全体では距離を描いている感じがする(ここら辺もうすこしちゃんと言葉にしたい)。文面だけでやりとりしていた会いたかった人が偶然いて会えたのも良かった。文面から感じていた通りのかわいらしい人だった。
夜はタイ料理をたべた。タイ料理はさっぱりしていてお腹に残らなくて好きだ。

0527
弾き語り公演の写真が岩崎くんから上がってくる。よい。感傷に浸る。公演に際してDJ的に音楽をかけていたのだけれど、「放課後」にあったものが欲しいと思ってココナッツディスク吉祥寺に行きシャムキャッツ「Friends again」を買う。その後井の頭公園でラジオをよしきととる。録りはじめた時は夕暮れ前で、撮り終わったあとはちゃんと夜になってた。途中、犬が沢山散歩してめっちゃ吠えてて「あっちでもラジオやってますね、ええ」と2人で言いあった。

0528
Netflixで「三体」を観はじめる。原作とは違うのだけれど、こうやってうまいこと作るのか、とちょっと感動してしまうくらい改変の仕方が上手だった(そりゃそうか)。映像も頭の中に思い描いていたものにしっかりと答えてくれて嬉しい。ちなみに小説の「三体」はわたしの暫定で世界一面白い物語になっているのでおすすめです。わたしももう一回読みたい。ちょうど文庫が発売され始めたし。

0529
様々な人と本を作る企画が立ち上がる。自分が立ち上げたものもあるし、なんとなくやるってことになったのもある。それらの準備を淡々とする。なんだか全部上手くいきそうな気はするものの、見通しが立たなくて貧乏ゆすりがめちゃでる。今企画している本がもし全部出たとしたら、それはなんだか、明るい未来だ。

0530
東郷清丸の「余生Ⅲ」のCDが静岡にある「本と音楽の店 つぐみ」さんから届いて部屋に流す。つぐみさんはずっと知っていたけれど実際に注文したのは初めてだった。放課後の公演で流す用のCDだが、ものとして好きな音楽を手に入れるってのはいい気分だなあ、としみじみ思った。うちのレーベルでもCDを作っていて、最初は売れないかも、と思っていたけど思った以上に注文がくるのに驚いている(とてもありがたい)。
わたしのものになる、ということは、結構たぶん、思った以上に嬉しいことなんだろう。

0531
5月が終わる。上半期の終わりにはまだ一ヶ月あるけれど、ここまでで一段落という感じはする。放課後の公演がうまく行って本当によかった。いままでやろうと思っても出来なかったことが少しずつできるようになりつつある。やめれないしどうあってもやめてなかったと思うけれどもさ、何かを作ることを続けてきて本当に良かったと思う。

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