見出し画像

それだけでなんて十分なのだろう。

これは実際にどうか、というよりも、気持ちの持ちようとして、という話なのだけれど、自分がちゃんと「センスがある出来るやつだ」と思って立ち振る舞うことが仕事上で意外と必要だったりすると気が付く。例えば目の前にある茫漠な課題を重たく捉えて、「こんなの普通に考えたらおわんないっしょ」って思ってしまうと、そこで動きが止まってしまって全力で逃避行を考えてしまう。けれど、「いや、わたしならいける、このくらい」とあくまで軽やかに捉えることによって、気が付いたら本当にできていてしまったりして、じゃあ下手に自分に謙遜するよりも、自意識ちゃんとした方が絶対お得じゃん、と思った。

そういえば帰り道、ふと、結局のところわたしにとって、作ったものというのはおまじないにしかならないかもしれないと思った。どれだけ心にくる物語であっても、結局は外側で起こっているものが心を揺り動かしているだけであって、時がたてば忘却の一ページとなってしまう。けれど、そうしたいっときの「おまじない」でわたしは確かに救われてきたし、それだけでなんて十分なのだろう、と思った。
ほんと、それだけでなんて十分なのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?