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古に失われた詩篇

久しぶりに武蔵野市の中央図書館にいって調べ物をした。よく学生の時はレポートに困ると泣きつくように出向いていたけれど、その頃とちっとも変わらず豊富な資料を備えたナイスな場所だった。

書庫から資料を出してもらっている間、ぶらぶらと青少年コーナーを歩いていたら、ずっと歌っている男の子がいたのだけれど、それがバッハのよくできたフーガみたいな音程で、しかもどことなく「その音程を正確に出したい」と彼が思っているようで、もしかしたら彼が歌っている歌が何かのコミュニケーションの一部なのかもしれないし、もしかしたら古に失われた詩篇のひとつかもしれないと思った。だとしたら、だとしたら、、、考えているうちに書庫から資料が出てきて、わたしはまた仕事に戻る。

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